「ジョン・デロリアン」感想 ”どうせ車を使ってタイムマシンを作るなら、カッコイイほうがいいだろ?”

「ジョン・デロリアン」(字幕)

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今では誰もが知る名車となったDMC-12(デロリアン)。しかしこの車は、様々な欠点からキャンセルが相次ぐ欠陥車だった。

なぜジョン・デロリアンは、自分の名前をそんな車に付けたのか。

 

この映画には、1人の天才ジョン・デロリアンの夢が詰まっていた…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

80年代初頭

舞台となるのは、1970年代後半から1982年のDMC社倒産までのアメリカ。この時代ならではの、ギラギラした衣装に車、そして音楽が本作には溢れかえるほど詰まっている。クラックブーム直前という時代背景も相まって、この時代とヤクの相性は抜群。

そんな、今ではクラシックともいえるような時代に突如現れたのがデロリアン未来からきたような洗練されたデザインにステンレス製という斬新さ、そして象徴的なガルウィング

この映画で描かれる80年代初頭は、クラシックとそこから見据える未来が交わり合った、最高に魅力的で刺激的な時代。

 

 

 

騙す奴と騙される奴

そんな時代を生きる本作の主人公ジム。彼は麻薬の密輸がFBIにバレたことでFBIの情報屋になった。そんなジムは誰と会ってもユーモラスに、そして自分を下げて相手を上げるような話し方をする、まるで営業マンや詐欺師のような、口の上手さで成り上がってきたような人物。

一方で、ジムの隣に住むのがジョン・デロリアン。彼は、ゼネラルモーターズの副社長から独立してデロリアン・モーター・カンパニー(DMC)を立ち上げた。ジョンは常に周囲の目を気にして、自分を如何に器がデカくて、紳士的な人物に見られるかを気にする男。彼は金持ちらしく優しい口調で人と接する反面、勝負で負けると癇癪を起こしたりする。ジムとは真逆で、ジョンは自分の見た目、外面、才能でのし上がってきたような人物。

 

そんな両者は、劇中何度も騙される側にも騙す側にもなる。ジムは冒頭から麻薬捜査に引っかかってしまうけどユーモラスにFBI捜査官に話したり、ジョンを騙す時も最後まで友情と揺れ動いたり。彼は自分を低く低く見せるんだけど、そうすればするほど本心が透けて見えてくる。ジョンを騙したり、裁判で発言したり、彼は常に悩み、苦しみ、怒るけど、でもジョンへの友情、尊敬もあるし、自分の家族への愛もある。彼は騙されるし騙すような卑怯者だけど、人間味溢れるカッコよさを持っている。

ジョンはジムとFBIの策略で逮捕されてしまうし事業はどんどん落ちていくんだけど、ジムとの無茶苦茶な友情を大切にしていたり、紳士的に振る舞おうとする内心には自分の才能に対する情熱と責任がしっかりあることが垣間見えてくる。そう、彼は上司としてのカッコよさに溢れている。そんなジョンはもちろん後半に行くほど騙され、地位的には落ちていくんだけど、それでも常にカッコイイんですよ。騙されてるのにカッコイイ。それこそジョンの魅力なんですよね。

この映画は、騙す奴も騙される奴も、両者を小馬鹿にも悪党一辺倒にも描かず、両方をグラグラと揺れ動く様をこそ描くことで、ジムやジョンがどれだけ絶望的な展開に堕ちていっても滑稽に見えないようになっている。全力で信念を持って生きてる人間を見て、小馬鹿になんて出来ない!!

 

 

 

飛びそうな車

そんな本作のラストに登場するのが、今ではすっかり名車になったデロリアン。何を隠そうこの映画、デロリアンの本物が出てくるシーンはこのラストだけ!あとは、ニュース映像だったり模型だったり図面だったりと、現物は見せてくれない。しかし、だからこそこのラストが光るわけですよ。

ジョンが夢見た、最高に未来的でカッコイイ、自分の名前を冠した車であるデロリアン。この車のせいで、発売した矢先にクレームが殺到し、資金繰りに失敗し、最後には犯罪者一歩手前まで堕ちてしまった。しかし堕ちていく中でも彼は自分の夢を信じ、信念を貫き通し、最後まで自分の”主義”を覆さなかった。そんな彼が最後に送った、夢と信念の結晶。そしてそれを受け取ったジムもまた、Deloreanという車、そして人物に夢を見た男。人を騙し、信頼を失い、しかしそれでも守ろうとしたもの、Deloreanを、彼は遂にラストで受け取る。Deloreanがダブルにもトリプルにも重なる意味を持ったこのラストシーンは、名車デロリアンがより好きになる名シーンでした。

 

しかしそこでは終わらない。ジムが意気揚々と乗り込んだデロリアン。受け取ったキーを刺し、エンジンをかけるけど…。

もうね、この最後の最後まで皮肉たっぷりな突き抜けたラストシーンは最高過ぎる。デロリアンは”飛べそうなのに飛べない車”と揶揄されていたポンコツ車だったけど、それでもなお歴史に残る名車になっていて、今でも愛好家が存在する。そんなデロリアンへの愛が詰まった、最高のラストシーンでした。

 

 

 

--『映画といきもの』--ガルウィングの飛び方

デロリアンのドアであるガルウィングドア。デロリアン好きな方、車好きな方ならどんな形の扉かご存知だとは思いますが、ガルウィング(gull wing door)はカモメの翼ドアという意味なんです。それはガルウィングドアのシルエットがカモメの飛翔時の翼に似ていることから来ているんですが、ではなぜわかりやすいBird wingでも、かっこいいHawk wingでもなくカモメなのか。

 

鳥の飛び方にはざっくり4種類あります。

1つ目は直線飛行と波状飛行。最もよく見るしイメージする飛び方で、翼を上下しながら傾けることで推力をとらえて上昇して、時には滑空することで飛翔している。この飛び方の特徴は、羽を上下に動かし羽ばたくこと。

2つ目は滞空飛行。ハチドリなんかはこの飛び方で、この強みはなんといっても空中に滞空できること。定住する餌を取ったりするときには、こういう飛び方が最適。この飛び方の特徴は、常に高速で羽ばたき続けないといけないこと。

そして3つ目は滑翔飛行。タカやワシなんかが行う飛翔方法で、高所から滑空してまさに”カッコつけながら落ちてる”ように飛ぶ。この飛び方の特徴は、羽をピンと広げてほとんど羽ばたかないこと。

最後に4つ目、帆翔飛行。これがカモメの飛翔方法で、滑翔飛行と同じく滑空することで飛びます。滑翔のように森の高木などから一気に落ちて飛ぶのとは異なり、海を渡るなど陸地が極端に少ない場合に行う飛翔方法で、上昇気流などを上手く利用して上昇しながら滑空しています。この飛び方の特徴は、滑翔と違い翼をカクっと曲げていること。こうすることで上昇気流を上手くとらえているんです。そしてこの形が、ガルウィングドアに似ているということ。

 

このドアがあってこそデロリアンは”飛べそう”な車として認知されていました。まさかこの数年後に、本当に”飛べる”ようになるなんて、当時の人も、そしてジョンデロリアンさえも思わなかったでしょうね……w

 

 

 

 

最後に

騙される側も騙す側も、常にクールでカッコイイ良作でした。デロリアンが好きな人なら、絶対にもっと好きになる作品なので、是非映画館で楽しんでください!!

「9人の翻訳家 囚われたベストセラー」感想 あなたの心を動かすのは、札束か、原稿か。

「9人の翻訳家 囚われたベストセラー」(2D字幕)

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ある密室で起きた、二転三転、四転五転して畳み掛ける極上のミステリー。

しかしこの映画は、そんな垣根も越えて、作家と翻訳家の関係を浮き彫りにしていく。

札束か、原稿か。同じ”紙”の価値を再認識させられる良作。

「紙とペンで充分よ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

豪邸に監禁だ!

数多ある映画ですが、その中に”空間モノ”ってジャンルがあると思うんです。1つの空間で生活するジャンル。これはミステリーとかでよくあるけど、中には「パッセンジャー」のようなヒューマンドラマでも栄えるジャンルで、その特徴は”空間の面白さ”。空間が限定的であればあるほど、空間にある要素が限られていればいるほどこの面白さは倍増していく。その中でも本作は、豪邸+(監視+外部シャットダウン+娯楽+他人+ミステリー)という、空間的面白さを存分に味わえる設定。特に何をしないでも、この閉鎖的空間に何人かのキャラクターが集まるだけで面白くなるような、魅力ある空間になっている。

そしてそこに集まるキャラクターたちもまた魅力的。自由人みたいな若者、ちょいワル美人のパンク女子、吃音なまじめ中年、人の気持ちを煽ることをよくいうパーマ女、俯瞰視点でヘラヘラ笑ってるおっさん、1番まともそうだけどすぐキレる中年、美人だけど死人のモノマネをしてる女、澄ました顔の中国人、情緒不安定主婦…。この、バラバラにもほどがある9人で、それこそ今回翻訳する「デダリュス」という作品に対する好き嫌いもバラバラな彼らだけど、共通して”翻訳家”であることが彼らに統一感を与えていて、バラバラなのに彼らの会話はいちいち面白い。前半は、設定からなる空間的面白さと魅力的なキャラクターでぐいぐい話が進んでいく。

 

 

 

 

謎解きは刑務所で

そんな空間とは時間も場所も異なる刑務所で、ある人物の激白から物語は一変する。ここからはどうやって「デダリュス」を流出させたのかという種明かしになっていくんだけど、それは空間的だった舞台を逆手に取ったどんでん返し展開に。まるでアガサクリスティーオリエント急行殺人事件を彷彿とさせるような、事件の概念自体が覆ってしまうどんでん返しが繰り返されていくんだけど、さらに衝撃的事実が発覚したことで、このトリック自体がミスリードだったことがわかっていく。

この映画は、オリエント急行殺人事件」のその先をこそ描きたい作品だったことが、ここから明らかになっていく。1人の首謀者が、自分の目的のために「オリエント急行」を作り出し、そこであらかじめセッティングされたシナリオ通りの事件が起こっていく。名作のオチを知っているからこそ引っかかるミスリードを上手く使うことで生まれる、見事なミステリーでした。

 

 

 

 

作家と翻訳家

この映画は、作家が作品を”商品”として扱う出版社に復讐するお話。

作家が生み出した作品を、どうやったら金儲けに使えるかだけを考えて、質を削いでも話題性や売れ行き優先で売っていく。もちろん、作品が売れなければ作家も作品も無くなってしまう。だけど、いやだからこそ、作家が作り出した”作品”を出版社は売らないといけないんじゃないだろうか。

先人が作り上げた文学という文化を、金にしか変換できない出版社。そしてそんな彼らから金を貰うしかなかった作家。両者の関係は、そんな主従関係のような間柄。だけどもし、金も名声も要らない、文学だけが欲しい作家がいたなら。そして、その作品が大ヒットして出版社より立場が上だったら。

この映画は、作家と出版社という関係が反転することで生まれる、作家vs出版社の快感でもっていく。

 

しかし一方で、本作は翻訳家と作家の対決でもある。自分のニュアンスを世界に広めてくれる存在こそ翻訳家なのに、それを批評的に見て、上からモノを言う作家。作家と翻訳家は、作る側の作家とそれを伝える翻訳家という主従関係ができている。そんな中で、作家なのに翻訳家として紛れ込んでいたある人物が、十人十色な翻訳家たちの思いを知ることで、言葉を”代える”そして”変える”ことの重要さに気づいていく。特に中盤、言語を代えることで危機的状況を脱しようとする翻訳家たちのシーンは、翻訳家ならではの才能を使った超気持ちいいシーンになっていて、まさに”翻訳家舐めんな!”と言っているようなシーンなんですよね。

作家vs出版社でありながら、翻訳家vs作家でもある本作は、”監禁して翻訳させた。”という事実から着想を得て、まるで透明人間のように虐げられてきた翻訳家たちによる復讐劇になっている。

 

 

 

 

ミニコーナー”映画といきもの”--人間とストレス--

正直、2回目にして生き物を扱うというコンセプトがかなり不向きな作品で戸惑いましたが、劇中で嫌がらせのように行われる監禁、そして暗転、温度などのストレスについて話したいと思います。

まず暗転。部屋が暗くなる、というだけで人間は極度のストレスを感じてしまうんですよね。それは当然、視覚という情報が無くなってしまうから。大学生数名が暗い部屋に入れられると、喋る回数が多くなり、さらに他人でもお互いに協力することが多くなったそうで、暗い状況は、不安と孤独を掻き立てる一方で、他人との協力を円滑にする場にもなるらしいです。

次に温度。温度は上昇すればするほど心拍数があがってしまいます。この心拍数の上昇は、皮膚血管の拡張などを引き起こして極度のストレス状態、疲弊状態を引き起こす。このストレス状態は、精神的な極度ストレスと同じぐらい感じるといわれているので、暗所と組み合わせることで精神的、体調的ストレスを引き起こさせることが出来る。さらに若者は温度変化に早く、高齢者は遅く反応するそう。

そして最後に、この豪邸の監禁部屋にはほとんど植物が無かったんですよね。植物は、視覚的なストレスの軽減、さらに粘膜の乾燥や声のかすれなど健康面でのプラスの作用も確認されています。それはすなわち、植物がない空間ではその恩恵さえ受けられないという事。

このように、監禁状態は様々な人間的反応を引き起こします。本作も、こういうストレス応答を知っていると、よりキャラクターに対して感情移入しながら観れるかも?

 

 

 

 

 

最後に

ミステリーという垣根を越えて、この映画は作家から翻訳家まで、文学を愛する人に届く最高の”作品”でした。是非映画館で、とびきりのミステリーを体験して、驚いてください!!

「ジョジョ・ラビット」感想 子供の頭の中には、いつだって独裁国家が繁栄しているんだ!

ジョジョ・ラビット」(2D字幕)

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子供だって悩んだりするし、挫折もするし、友情に恋に大変なんだ!!

あらゆるものを使ってそれを乗り越えてきた、全ての大人が肯定される大傑作。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ぼくらの独裁国家

何かをするための第1歩が踏み出せないジョジョ君は、アドルフヒトラーに励まされて「ハイル・ヒトラー!!!」と叫びながら家を飛び出す!そして向かったヒトラーユーゲントの合宿。そこでは少年たちに戦闘訓練をさせていた…。

でもジョジョくんたちにとってはこれが学校だし、教わることは授業だし、友達と一緒に頑張る場だから、彼らは明るく元気に練習している。この、独裁国家を子供視点で見上げたような展開がとんでもなくワクワクするんです。小さい頃から当たり前のように独裁国家ナチスドイツに触れてきた彼らにとって、この文化は侮蔑的に見るわけでもなんでもなく、ただただ当たり前の存在。だけど一方で観客は、彼らの教わる教育の歪みを感じながらこれを見る事になる。さらに劇中では、ユダヤ人への差別のようなナチスドイツの痛々しく怖い部分を見せているんだけど、それが子供のフィルターを通して見ることになるせいで、観客にはなんとも滑稽にさえ見えてくる。この現代の常識と子供たちの常識のズレが、まずコメディとして面白い。そんな常識が最もズレた存在こそ、ジョジョくんのイマジナリーフレンドであるアドルフ・ヒトラー

 

 

 

 

 

 

 

イマジナリーフレンド

皆さんは、幼いころに空想の友達がいましたか?もしくは、空想の世界を持っていましたか?

言わずもがな、ボンクラな少年時代の僕の目の前にもそれはそれは広大な空想の世界が広がっていました。そこには空想のお友達もいたし、空想の生き物たちもそれはそれは沢山いました。彼らは自分(僕)の思い描くままに生きていて、自分(僕)の経験してきたものが強く反映されていて、自分(僕)が好きで信じてるモノが具現化していた。イマジナリーな世界は、少年時代の安息の地だったんです。

そして本作のジョジョ君のヒトラーもそれは変わらない。ヒトラーは、ジョジョ君が信じてやまないナチスドイツの具現化であり、そのヒトラーが放つ言葉、起こす行動は何から何までジョジョ君の思い通り、思うがままのアドルフヒトラーなんです。ユダヤ人のことは嫌いだけど動物の命を大切に思ってるし、なぜかタバコを勧めてくる(後述しますw)。重要なのは、このヒトラーナチスドイツの具現化ではなく、ジョジョにとっての”ナチスドイツの具現化なんです。

 

 

 

愛は最強なんだぜ

そんなジョジョ君の思想を惑わすのが、家で母親が匿っていたユダヤ人少女エルサ。最初は彼女に反発していたジョジョ君だけど、次第に教育されてきたユダヤ人と目の前にいる少女の違いを目の当たりにしていくことで、ジョジョ君の固定概念が覆されていく。子供のころ、信じてやまなかったことが否定されていく絶望感がジョジョ君を襲うんだけど、それを優しく包み込む母と、歩み寄ってくるエルサ。この2人の愛が、ジョジョ君を少しずつ変えていく。

愛ってのは、自分の固定概念さえ覆してしまう最強の能力を持った蝶々みたいな、最強の感情。自分だけの世界、独裁国家を作り続けていたジョジョ君が、愛という感情によって、誰かを思いやる、誰かを愛する、そして誰かから愛されることを知ることで、ジョジョ君の独裁国家が崩壊していく。愛は、ちっぽけだけど大きな国家さえも壊しちまう、最強のものなんだぜ!!

 

 

 

 

 

 

脱却!!

そんな最強の感情を装備したジョジョ君の前に、最後に立ちふさがるのがアドルフヒトラー。街全体が降伏して敗戦が決定していくなかで、ジョジョ君の固定概念はどんどん崩壊していく。自分を支えてくれた、安息の地だったヒトラー、それは例えばクレヨンしんちゃんで言うぶりぶりざえもんであり、のび太で言うドラえもんであるような、大人になるために絶対に別れなければならない子供時代の存在として、ジョジョ君は残酷なまでに一方的に突き放す。自分が成長するために。自分が明確な一歩を進むために。自分の独裁国家を崩壊させるために。

このシーンは自分が子供の頃に思い描いていた、もはや曖昧にもなってしまったイマジナリーフレンドたちを思い返してしまい、そしてそんな彼らと決別した僕の少年時代が肯定されたような気がして、嬉しくて泣いてしまう場面でした。

 

遊ぶ事、考える事、愛、そして友情。僕らが少年時代に経験した数々の出来事が、ナチスドイツで生きる少年を通して肯定されていく大傑作でした。

子供時代の、イマジナリーフレンドからの脱却を目指していたあの頃の自分に、全力でエールを送りたくなりました…。

 

 

 

 

新コーナー『映画といきもの』--ナチスドイツと生き物--

さてさて、今回から『映画といきもの』というミニコーナーを入れてみました。映画と生き物は、切っても切り離せない存在。生き物が好きな僕が、そんな生き物を注視した視点で映画を解釈してみよう!というなんとも珍妙なコーナーです。ただ、1人の大学生の戯言ではあるので真偽のほどはどうか「ほんまでっか!?」というスタンスで読んでくださると幸いです。

 

今回は当然、ジョジョ”ラビット”でいこうかと思ったんですが、ウサギってかなり人気度の高い動物なので結構みんな詳しく知ってるんですよね…。ということで、今回のテーマはナチスドイツと生き物+環境にしてみました。

現在、ペットに対する法整備がかなり進んでいる事からペット先進国とも言われるドイツ。その歴史はなんと、1933年のライヒ動物保護法”にまで遡ります。自然保護、動物保護に注目が集まっていた当時のドイツで指示を集めるため、そして宗教上の理由からユダヤ人への迫害を定着させるべくこの法律は出来上がりました。つまり、劇中でウサギを殺せなかったジョジョを慰めてくれたイマジナリーヒトラーは、このような法整備を見てきたジョジョ君の印象からきた妄想だったのかもしれません。まぁ、史実のナチスドイツは戦争終盤にはこの法律をほとんど無視してたんですけどねw

さらにもう1つ、環境についてはナチスドイツは反タバコ運動を行いました。アーリア人の健康を維持するために、彼らは健康被害を避けるべく禁煙を促しました。さらにヒトラー嫌煙家で、軍内部ではタバコを吸わない人が結構多かったそうで。しかし劇中では、ヒトラーは何度もジョジョ君にタバコを勧めてきます。このヒトラーが、史実通りの人物ではないですよーと思い出させてくれる要素として、劇中に何度も散りばめたのかもしれませんw

ナチスドイツと生き物に注目してみると、この映画に出てくるヒトラーが”イマジナリー”な人物である!という要素を、とても重視しているということが見えてきました。

 

 

 

 

 

最後に

子供時代のあらゆる記憶が呼び覚まされ、それが1つずつジョジョ君に肯定されていく大傑作でした。誰もが楽しく泣けて、幸せな気持ちになれるこの映画を、是非映画館で観てください!!

 

※ミニコーナーの必要不必要を教えて下さると嬉しいです

「フォードvsフェラーリ」感想 君も必ず車が好きになる、気分はまさしく”爆走兄弟レッツ&ゴー”な大傑作!!!

「フォードvsフェラーリ」(レーザーIMAX字幕)

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耳をつんざくほどの轟音を鳴り響かせながら走り出す車たち。そしてそれに乗って、ギリギリを攻める男たちのアツさ。

”なぜ車にロマンを感じるのか”の全てが詰まった大傑作!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

男の友情

2人の主人公マイルズとシェルビーは、一見するとお互い相反する性格なんですよね。マイルズは、寡黙に目標に突き進むし、それを邪魔する奴には破天荒にズカズカ突進していく。一方でシェルビーは、相手の表情を読み取って、臨機応変に時にはずる賢くて

も勝利に拘る性格。でも実は2人は本質的には全く同じ性格をしている。それは、目標に向かっての拘り。どんなことをしてでも勝ってやろう。この目標の設定が同じだから、喧嘩したり言い合いしたり、時には殴り合ったりしているような2人が次第にお互いを信頼していく過程が見事に面白い。しかも細かい演出にまで気を使われていて、殴り合いをしている時には缶詰を拾い上げて殴ろうとしたけど咄嗟にパンに持ち替えて殴る…ように喧嘩してても、マイルズの奥さんみたいに”はいはいw”という目で観れる。一度は破綻しかけた2人の友情が、マイルズは人を頼りにすること、シェルビーは人のために何かをすることを学んでいくことで修復し、より強固なものになっていく過程が胸熱すぎる!!

 

 

 

 

 

見栄を張れ!

そんな2人の男たちが、この映画でやってるのは見栄を張ること。過去の栄光を再び取り戻すために戦うシェルビー。息子にかっこいい姿を見せるために頑張るマイルズ。そして、世界的レースで1位を取ったという名誉で世界中に見栄を張りたいフォード。この映画は”見栄を張りたい”奴らの物語なんです。かっこ悪いことしても、失敗しても、最後に見栄を張るためにはどうすれば良いのか。それを試行錯誤していく過程が楽しい。見栄を張るためならレギュレーション違反ギリギリのこともするし、ナットを使って嘘もつく。見栄を張るために、どんなかっこ悪いことでもしてやるぜ!と熱く努力する男たち…。

そしてそんな男たちがついに勝利し、見栄を張る瞬間…。これはもう、辛抱たまらんですよ!!

 

 

 

 

 

7000rpm

僕みたいに車に明るくない人にとって、rpmって聞き覚えがないと思うんです。僕はそれでも、生物学を研究していたりするのでこの単位はよく目にするんですがrpmrevolutions per minute(1分間辺りの回転数)で、数千rpmって目の前で見るととんでもなく速い。そんな回転数で車みたいな巨体を推し進めてるんだ!!と思うと、こりゃ胸熱ですよ。

そして本作のレースシーンでは、そんな7000rpmに到達するべくどんどんテンションが上がっていく。これを聞くためにIMAXにしたんだよ!と言わんばかりのエンジン音と、そこで流れるアップテンポなテーマ「Le Mans66」で、熱り立つように気持ちが高揚していく。これこそレース映画の醍醐味だし、画角以上にIMAXである必然性も感じるシーンでした。

 

 

 

 

 

企業逆転劇

さらにこのレースシーンには、音響的な高揚だけでなくストーリー的な高揚さえ盛り込まれている。 フォードという企業とレースの順位の板挟みから解放されていく快感。そして2人の友情が形になり、巨大になっていく快感。この2つのストーリー的快感を、最高の音響が追い立ててくれる。お話自体は池井戸潤的な単純企業逆転ものなんだけど、会話や怒号で逆転するんじゃなくて、エンジン音と展開でグイグイ逆転していく。カーレースの魅力を引き出し、さらにその魅力に物語的魅力も付与するこの映画の完成度の高い脚本に、信じられないぐらい高揚してしまうのは必然的!!

 

 

 

 

 

最後に

少し上映時間が長い気もしますが、車に疎い僕でも車が欲しくなる、車が好きになる大傑作でした。友情、努力、勝利、そして史実…。ジャンプ漫画のような男の子が大好きな要素たっぷりに、それを見事なストーリーと音響が引き出してくれるこの映画を、是非映画館でご覧ください!

「パラサイト 半地下の家族」感想 お金が欲しいんじゃなくて、金持ちになりたい。

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貧乏とは何か。
非情なまでの現実が、観客を包み込む。

 

 

 

 

 

 

 


貧乏だから楽しいじゃん!

まずこの映画の冒頭、貧乏で半地下に住む家族は仲が良くてすっごく幸せそうに写るんですよね。家はボロボロだし汚いけど、家族同士で支え合ってふざけあって、貧乏でも不幸と感じさせない生活をしている。そんな家族の長男が金持ちの家の家庭教師になり、妹も家庭教師に、父を運転手に、母を家政婦に仕立て上げていくこの映画の前半部分は、コミカルで本当に楽しい。
どんどん金持ちの家にパラサイトしていって、報酬に良い家での生活にワクワクしている4人の姿を見ているだけで楽しくなるし、そんな4人に共感しちゃう。貧乏だけど、俺らは俺らなりの幸せがあるんだよ!と言うような4人のパラサイト生活から、同じく貧乏である僕ら観客にとっての理想のように感じられてくる。貧乏だって、幸せなんだ!と肯定してくれているような気持ちになるんです。

 

 

 

 

 

 

貧乏のにおい

しかし次第に、4人は金持ち家族から怪しまれることに。言動や仕草、服装は完璧に金持ちの家に同化していた彼らだったけど、金持ち曰く”地下鉄みたいなにおいがする”という理由で。
冒頭で、貧乏なりの幸せを見せてくれた本作は、このシーンから一転して貧乏が見たくない、聞きたくないことばかりになっていく。貧乏が、なんとか取り繕って服装を綺麗にしても、言葉使いに気をつけても、仕草を正しても、その人物の根本にある性根のような部分から臭う”におい”は消えない。これって、自分より金持ちの知り合いがいる人ならすっごく共感できると思うんです。
僕は大学に通い始めた時、貧乏と金持ちの感覚の違いを実感したんですよね。奨学金を借りて学費を補い、通学費や教科書代をアルバイトで稼ぐ一方で、知り合いはアルバイトもしていなければ遊びに行けばポンポンお金を使う。さらにその人曰く1回の買い物でその人は親のクレジットカードから10万ぐらいは使ってもOKらしい。夏休みには海外に行き、インスタグラムは楽しそうな写真にあふれている。そんな生活の違う両者が一緒に遊ぶ時、感覚の違いが如実に現れる。そしてそんな感覚の違いを埋めて知り合いと釣り合うようにするために、いつもよりちょっと高い服を着たり、無理して一緒に高価なお店に行ったり、良い洗剤を使ったりしても、金持ちと同等にはなれない。服にお金をかけると食事が、食事にお金をかけると遊びが、遊びにお金をかけると健康が……。無理してどこかの帳尻を合わせても、どこかで差がついてしまう。貧乏から香るこの”におい”は、金持ちにならないと消えない。

 

 

 

 

 

 

無計画

そんな4人がある顛末を迎えてしまい、父が”無計画にしよう”と語る。無計画なら失敗しないから、と。これこそ、貧乏の連鎖が止まらない理由なんだと思うんです。失敗を恐れてしまい、何かを計画して実行する気力さえなくなってしまっている。例えば、半地下の家族の家はボロいだけでなくいろんな物が散らかっていて汚い。これは、部屋を綺麗に掃除してもすぐに汚くなっちゃうんだから、もう掃除しなくて良いじゃないという考えから。もっと言えばラストのあの展開も、一見すると意味不明な行為なんだけど、これは無計画だからこそ起こった悲劇であり、この動機は貧乏にしかわからない感覚なんですよね。無計画という感覚こそ貧乏の連鎖であり、これから抜け出すのはかなり難しい。だってもう、貧乏は諦めちゃってるんだから。

 

 

 

 

 


金持ちになりたい

貧乏を描く作品って、無数にあると思うんです。それは、多くの観客が共感しやすいから。だからこそ、”貧乏でも楽しいよね!”みたいなラストに落ち着く映画が本当に多い。だけどこの映画を観た観客が、それでも貧乏でありたいと思うことはほぼないと思う。主人公が金持ちになることを決意するのが代表的で、誰も貧乏のままなんてイヤなんです。男女や人種など様々な差別が見直される昨今、貧乏と金持ちによる格差社会がなぜなくならないのか。それは簡単で、どちらか片方にしか皆なりたくないから。どちらかが存在すればもう片方もできてしまうのに、両方のバランスが取れていない。貧乏は結局金持ちに成りたくて蹴落とし合い、人と比べて、自慢をする。金持ちになろうとする人が増えれば増えるほど、貧乏と金持ちの差別は無くならない。貧困格差だけは、どれだけ差別意識の撤廃が向上しても無くならない、永遠の差別であることに気づかされる。
貧乏の現実を突きつけられた観客は、誰も金持ちに嫌悪感を抱かないし金持ちに成りたいと思う。貧乏から抜け出したいと思う。このロジックは、どれだけ繕っても拭えないんです。これこそ、貧困格差の現実なんです。

 

 

 

 

 


最後に

僕は田舎の映画館でこの映画を鑑賞したんですが、都会ではない言ってしまえば低所得な地域で見るというリアルタイム感と、鑑賞後に節約のためパン屋の安売りコーナーでパンを買ったりするような行動全てに”=貧乏”が付き纏うとんでもない映画体験でした。
貧乏というロジックの現実を、ぜひ(できれば田舎の)映画館でお楽しみください!

 

「'96」感想 22年目の告白 -私もずっと好きでした-

明けましておめでとうございます。

本年も、本ブログ並びにファルケンなうをどうぞ宜しくお願いいたします。

 

このブログを読んでくださっている数少ない貴重な皆様にとって、より良い1年になりますように。

 

 

というわけで、新年1発目に観てきたのは、インディアンムービーウィーク2019で上映された作品。

 

 

 

 

 

 

「'96」

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1996年卒業生たちが集まる同窓会で、ある2人の男女が再会する。
魅力的な恋物語が再び紡がれると思いきや、2人には大きな問題があった。絶対に結ばれてはいけない2人が、最初で最後の一晩を紡ぐ…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

同窓会の闇

成人式や同窓会を、心から楽しみにしている人っているんでしょうか。懐かしい旧友たちと会える反面、友人との優劣だったり、顔を見ても名前を思い出せなかったり、元恋人と気まずくなったり…。懐かしい友人と会える!というのが魅力と言えど、仲の良かった友人は結局のところ連絡を取り合ってたりするから、よくよく考えると意義がよくわからないんですよね同窓会って。

そんな同窓会、成人式の闇こそ、懐かしい人々の変化だと思う。自分より良い会社に入ってる。自分より給料貰ってる。痩せてる。そして結婚してる。勝手な優劣をつけて他人を見てしまって、そのギャップに苦しくなってしまい、自分が惨めになってくる。これこそ”闇”なんです。

 

そして本作は、そんな同窓会の闇から物語が始まる。同窓会で再会したけど、片方は結婚していてもう恋人関係には戻れない…。

 

 

 

 

第三の視点

よくあるこういうシチュエーションの映画って、なんだかんだくっついちゃうこと多いと思うんですよ。でも本作は、そこを絶対に超えてはいけないラインとして決めている。

主人公であるラームは、高校生(?)のときに友達だったジャーヌに恋心を抱く。最初はラームの視点で、恋しちゃった男の子が女の子にどうアプローチするかという視点で物語が進んでいく。この視点では当然、ラームがジャーヌを追いかけている。

しかし突然、ラームが学校に来なくなってしまう。ここから視点は大きく変わり、恋されちゃったジャーヌがラームを追いかける視点に。もうほぼ恋人関係になったのに、肝心の当人が行方知れずという状況で彼を追いかけている。

学生時代の視点は、”追いかけている”視点として両者を均等に描く。両者から見た、両方の視点でこの恋を見るからこそ、不定形な恋の全容がわかってくる。

 

そんな2人の恋模様は、卒業後のパートに移ると変わってくる。

ラームは、ジャーヌの大学まで行って探しており、現在も童貞のままであるという恋が地続きの視点。

そしてジャーヌは、大学にきたラームを見ておらず自己認識的に”そんなの知らない!”と思い込み、彼のことを諦めざる負えない状況で諦めてしまった視点。

この2つは学生時代の両者の視点とは少し変わっていて、同じく相手のことを思いながら暮らす自分のお話なのに、事実関係にズレが生じている。こんなズレが、もう1つの視点を呼び起こすんですよね。

 

第三の視点は、大学に探しにきたラームとジャーヌが再会し、2人が再び交際を再開して、結婚して、幸せな家庭を持っているという視点。この視点は、完全に妄想であるけど、この2人はこの視点でのみ結ばれている。現実で相手を求めれば求めるほど、妄想に落とし込混ざる負えなくなっていく。順調に行けばキスも、一夜を共にすることも、手をつなぐこともできたのに、それは絶対にできない関係になってしまった2人が、会話と仕草、表情からは相手が好きで好きでたまらない感情が溢れ出てるのに、それをひた隠しにするためにする行動の1つ1つに涙してしまう。

 

 

 

 

 

散歩

そんな、2人が愛情表現を隠すために度々行うのが”散歩”。手も繋がないし、そのあと営む訳でもない。ただ、2人で夜道を歩くことだけが、世間がいう不倫にならずに2人の気持ちを確かめられる行動。散歩している時は、ラームの視点でもジャーヌの視点でもなくて、まるで妄想のような 第三の視点になる。

 

 

 

 

最後に

恋愛映画でここまで共感して、楽しい気持ちにも、悲しい気持ちにもなってしまった映画はなかなかありませんでした。たった一夜の出来事だからこそ、この関係が儚くも美しく見えるし、最後にはホロリと泣いてしまうこと間違いなし。

2020年1月8日現在、もう見れる映画館もないしDVDなどの発売もあるかわかりませんが、見る機会が訪れた時には是非見て欲しい作品でした。

 

2019年映画ベスト73!!!!!!! ~観た映画は、全てランキングにしないといけない!~

2019年映画ベスト73

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2019年もあっという間に12月。この時期と言えば、映画好きが騒ぎ出す時期。そう、誰も彼も映画ベストを語り合う時期ですね。

色んな方が色んな意見をぶつけ合い、それを見て、語って楽しむ映画ベスト企画ですが、そこで僕は考えました。こんな弱小映画ブログで出来ないことをしたい…。

 

というわけで、今年映画館で鑑賞した長編映画73作品を、”全て”ランキング化しました!!

※物凄い分量になっているため目次、一覧を作りました。

 

 

 

 

<使い方>

・目次(感情パラメーター)

目次は数作品ごとに区切られています。<>内にある感情が、その作品に対する私の率直な感想であるため、例えば絶賛した作品を見たい場合、または怒っているような作品を見たい場合にはこちらをご利用ください。

・一覧

目次より一覧に飛んでいただくと、73作品を50音順に一覧にして並べております。例えばこの作品は何位なんだ!という時にご利用ください。

 

 

 

 

では早速行きましょう!

 

 

 

 

 

 

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ベスト73 

 

 

73~61位<怒>

 

73位

「十二人の死にたい子どもたち」
日本映画のダメな部分が集約したような作品でした。“死にたい”という気持ちを舐めてるとしか思えないストーリーに、実在感がほぼないキャラクターが出てくる始末。
最後の展開は伏線回収ではなくてただのピタゴラスイッチだよ。

https://falkenblog.hatenablog.com/entry/16101336?_ga=2.9217333.1200377547.1577406944-1013784192.1577406944

 

 

 

 

72位

ドラゴンクエスト ユア・ストーリー」
綺麗なCGで彩らせたドラクエ……。ここさえクリア出来ていれば満足だったんです。だけどこの映画は、そのラインさえクリアできていない。ラストの展開で批判が殺到したけど、正直ラストに至るまでも欠点だらけの作品だと思う。

https://falkenblog.hatenablog.com/entry/2019/08/11/022326?_ga=2.104816768.1200377547.1577406944-1013784192.1577406944

 

 

 

71位

「シード ~生命の糧~」
生命を、植物学を学ぶ者としてこの映画は強く共感したと共に、とてつもない拒絶反応を覚えた作品。植物を愛する者=植物を育てる人と言わんばかりに、研究者=植物をいじめる人という方程式を押し付けてくる。こういう前提を押し付ける映画を、僕は好きになれない。

https://falkenblog.hatenablog.com/entry/2019/07/22/000131?_ga=2.105277699.1200377547.1577406944-1013784192.1577406944

 

 

 

70位

「フロント・ランナー」
ヒュージャックマン主演かつ政治家の不倫という、絶対に面白くなる材料で失敗したような映画。不倫の正当化という方向を恐れ過ぎて、内容が全く攻められていない安パイを選んでしまっていて、この映画の存在価値自体がよくわからなくなってしまっている、本当に勿体ない作品でした。

https://falkenblog.hatenablog.com/entry/16113135?_ga=2.42371109.1200377547.1577406944-1013784192.1577406944

 

 

 

69位

「イソップの思うツボ」
上田慎一郎を含めた複数人が監督を務めた作品で、「カメラを止めるな!」に倣ってどんでん返しを主軸としていたことから、どんでん返しになる導入は面白かった。だけど、そこからのどんでん返しにあまりに魅力がないせいで、重要な物語がどんでん返しに押しつぶされてしまったような映画でした。「スペシャルアクターズ」ではこの欠点を上手く直していたので今後の上田慎一郎監督には期待!

https://falkenblog.hatenablog.com/entry/2019/08/24/115026?_ga=2.109412613.1200377547.1577406944-1013784192.1577406944

 

 

 

68位

「キングダム」
邦画で、アクション漫画の実写化という高いハードルを見事に超えてみせた作品。キャラクターのビジュアルから世界観まで、しっかり作りこむことで生まれる統一感は本当に見事で、これが出来るなら今後の実写邦画も楽しみだ!と佐藤伸介監督にはまた思わされました。でも、終盤の合戦シーンのスケール感や次回に続く前提の話運びは不満。

https://falkenblog.hatenablog.com/entry/2019/06/08/005808?_ga=2.4164016.1200377547.1577406944-1013784192.1577406944

 

 

 

67位

「新聞記者」
社会風刺を邦画でやること自体なかなか珍しく、そこに関してはとても意義ある作品だと思う。だけど、この物語はあくまでフィクションであり、新聞記者という立場から見た、新聞記者のための作品になっている。なのに物語は、現実を彷彿とさせる。この歪なつくりは、エンタメという概念をも否定していると思う。

https://falkenblog.hatenablog.com/entry/2019/07/24/042522?_ga=2.12027188.1200377547.1577406944-1013784192.1577406944

 

 

 

66位

「アリータ:バトル・エンジェル」
本作の魅力はアリータちゃんである。それは良くも悪くもで、制作側にとっては百も承知なことだと思うんです。だけどこの映画は、アリータちゃんの魅力以外の部分が多すぎる。そして、そのすべてが蛇足になってしまっている。アリータという魅力的なキャラクターに対して物語や演出がついていけていない。さらに、私が大嫌いな次回に続くエンドという追い打ち。次回作がもしあっても見ないかなぁ…。

https://falkenblog.hatenablog.com/entry/2019/03/10/005408?_ga=2.71665939.1200377547.1577406944-1013784192.1577406944

 

 

 

65位

「SHADOW/影武者」
最高のビジュアルと、最高のセンスを感じる作品。傘に刃が付いたアンブレラソードという魅力的な武器が大活躍する中盤の合戦シーンは本能的に楽しめちゃう名シーンなんだけど、その後から終盤までの“裏切り祭り”が絶妙に面白くない。というより、どうでもよくなってしまう。ラストバトルでもアンブレラソード使おうよ!

https://falkenblog.hatenablog.com/entry/2019/09/11/180236?_ga=2.104172544.1200377547.1577406944-1013784192.1577406944

 

 

 

64位

「キャプテンマーベル」
女性の力強さを前面に打ち出した快作。パワーがインフレしていく様は見ていて爽快で、さらにその後に控えた「アベンジャーズ エンドゲーム」をも楽しみにしてくれる。だけど、この映画はMCU的には「アベンジャーズ エンドゲーム」、時代的には「ガーディアンズオブギャラクシー」が今後のゴールに据えられているために、物語が突き付けられておらず、MCU的魅力を欠いた作品だと思う。

https://falkenblog.hatenablog.com/entry/2019/03/15/215541?_ga=2.112502532.1200377547.1577406944-1013784192.1577406944

 

 

 

63位

蜘蛛の巣を払う女
前作「ドラゴンタトゥーの女」が大傑作だったことから、とてつもないハードルが用意されていた作品なんですが、俳優が一新され、ジャンルも変わり、もはや前作とのリンクはほぼない。そっちのジャンルとしては中程度の面白さは保証されているものの、前作からの期待感によってそこも相殺されている、残念な作品でした。

https://falkenblog.hatenablog.com/entry/16076021?_ga=2.71747603.1200377547.1577406944-1013784192.1577406944

 

 

 

62位

マイル22
ガンアクション映画としては秀作で、そこを目当てにいけば絶対に楽しめる。だけど、同監督作「バトルシップ」よりはるかに見せ方の上手さが後退しているのも事実。おまけ程度に加わっている物語も、アクション映画なのにちょっぴりややこしくて、素直にガンアクションを楽しめなくなってきてしまう。

https://falkenblog.hatenablog.com/entry/16105565?_ga=2.42352677.1200377547.1577406944-1013784192.1577406944

 

 

 

61位

HELLO WORLD
京都を舞台に設定して、SFを展開するギャップが面白いアニメ作品。個人的にはこの映画のヌルヌルと動く作画が苦手ですが、ここはハマる人にはしっかり響くと思う。ただ、SF映画のお約束を何個も何個も重ねることで、どんどん1つ1つの面白さが薄まってしまって、鑑賞後しばらくたつとほとんど印象に残らなくなってしまっている。

https://falkenblog.hatenablog.com/entry/2019/10/03/061326?_ga=2.108506498.1200377547.1577406944-1013784192.1577406944

 

 

 

 

60~51位<普>

 

60位

アメリカンアニマルズ」
期待していたジャンルと違ったことからか、正直あまり印象に残っていない映画作品。メッセージ性強めな映画作品なのに、自分には一切響かなかった…。響く人には大傑作なのかもしれない、逃しちゃった作品でした。

https://falkenblog.hatenablog.com/entry/2019/05/24/020107?_ga=2.78929940.1200377547.1577406944-1013784192.1577406944

 

 

 

59位

「マスカレード・ホテル」
ホテル×刑事もの。キムタク×長澤まさみ。これ以上でも以下でもない。ホテルモノとして期待する事や刑事ものとして期待する事をやってくれるから、安定的に面白さを提供してくれる作品でした。

https://falkenblog.hatenablog.com/entry/16105607?_ga=2.42352677.1200377547.1577406944-1013784192.1577406944

 

 

 

58位

アナと雪の女王2」
1作目を見ないで観てましたが、ちゃんとこのシリーズの魅力に気づけたんじゃないかと思っています。アナとエルサという性質の違うダブルヒロインの魅力と、それを彩る雪の表現は、映画館で味わうべき!印象的な歌がないのは残念でしたが、しっかり面白い作品でした。

https://falkenblog.hatenablog.com/entry/2019/12/03/030756?_ga=2.104623232.1200377547.1577406944-1013784192.1577406944

 

 

 

57位

ワイルドスピード スーパーコンボ
筋肉アクションの最高峰的作品!!!ステイサムも、ロック様も、最高に暴れまわる!!!ワイルドスピード感が薄まっていたり、設定の甘さは気になるけど、何よりあの内容でこの長い上映時間はキツイ…。もっとスマートに走りきってくれたら傑作になりえたのかなぁ。

https://falkenblog.hatenablog.com/entry/2019/08/12/234712?_ga=2.104816768.1200377547.1577406944-1013784192.1577406944

 

 

 

56位

アルキメデスの大戦」
菅田将暉が魅力たっぷりに演じる数学者が作り出すカルチャーギャップコメディ戦争映画。日本映画の大作でありながら、大作ならではの面白さを存分に引き出し、かつ大作ならではの弱点を上手く隠した作品。これを機に、日本映画大作が変わっていく…かもしれない。

https://falkenblog.hatenablog.com/entry/2019/08/10/132352?_ga=2.11831732.1200377547.1577406944-1013784192.1577406944

 

 

 

55位

「シャザム!」
映画作品としては小さな1歩だが、DCFUにとっては大きな1歩…なはずの映画。ユニバース化、もっといえばMCUのように展開するうえで絶対に必要な“軽い作品”をついにDCでも作り出した。後年に語られるほどの傑作ではない道をあえて進むことで、DCFUを傑作ユニバースに推し進めてくれるはず。

https://falkenblog.hatenablog.com/entry/2019/04/24/202812?_ga=2.16008502.1200377547.1577406944-1013784192.1577406944

 

 

 

54位

ターミネーター:ニューフェイト」
ターミネーター正当続編!これだけ聞いても全く“遂に!”感がないのもこのシリーズの特徴ですが、本作も言わずもがなこれまで同様無かったことになりそう感ビンビン…。でも、三大怪獣のようなT-800、サラ、ダニーの共闘ごり押しは嫌いになれない!

https://falkenblog.hatenablog.com/entry/2019/11/17/033155?_ga=2.17141433.1200377547.1577406944-1013784192.1577406944

 

 

 

53位

X-MEN:ダーク・フェニックス」
ウルヴァリンの不在を乗り越え、チャールズとエリックをはじめとした魅力的なキャラクターがやっと揃った矢先のまさかの解散宣言。そんな本作は、正直同情的な順位変動もあったけど、やっとできた全員が生き生きと戦闘しているアクションシーンだけでも見る価値あり!

https://falkenblog.hatenablog.com/entry/2019/06/27/021658?_ga=2.108888066.1200377547.1577406944-1013784192.1577406944

 

 

 

52位

「天気の子」
君の名は。」から引き継いだPOPな曲と、それ以上に向上したアニメ描写。この美麗なアニメ描写ならではの天気表現は、映画館で味わうべき。アニメでしかできない設定に挑戦した本作は、アニメの素晴らしさ、アニメゆえの魅力を教えてくれる。

https://falkenblog.hatenablog.com/entry/2019/07/30/232828?_ga=2.12027188.1200377547.1577406944-1013784192.1577406944

 

 

 

51位

「劇場版 シティハンター<新宿プライベート・アイズ>」
冴羽 獠、キャッツアイ、もっこり、そしてGetWild。現代にこそ、蘇らせるべきこれらの要素をしっかりと盛り込み、“いつもの”シティハンターを描き切る。リブートやリメイクが流行っている昨今の作品作りに一石を投じる、お約束をこそ守る為に作られた作品。

https://falkenblog.hatenablog.com/entry/16138255?_ga=2.71665939.1200377547.1577406944-1013784192.1577406944

 

 

 

 

50~30位<良>

 

 

50位

「ドクター・スリープ」
キューブリックの手を離れ、原作者が関わったことでかなり前作とは異なる続編になったものの、それでも前作を楽しんだ人が楽しく観れる娯楽作として生まれ変わった作品。ジャンルが違うのにちゃんと“続編”になっているこのバランスは、まさに正当続編でした。

https://falkenblog.hatenablog.com/entry/2019/12/04/034151?_ga=2.7766450.1200377547.1577406944-1013784192.1577406944

 

 

 

49位

「名探偵ピカチュウ
愛あるポケモン映画。こんなものをハリウッドが作ってくれただけでも、ポケモン直撃世代の私は最高の気分になれちゃう。正直、気になる点が多すぎるので手放しには評価できないけど、これほど愛あるポケモン映画を、もっともっと見たいと思える作品でした。

https://falkenblog.hatenablog.com/entry/2019/05/07/200506?_ga=2.16567734.1200377547.1577406944-1013784192.1577406944

 

 

 

48位

「ホットギミック ガールミーツボーイ」
個人的に最も苦手ジャンルなことから見る気ほとんどなかったけど、まさか恋愛という概念をぶっ壊す恋愛映画だったとは!苦手ジャンルだからといって、挑戦しないより無茶でも飛び込んでみようと思える作品でした。

https://falkenblog.hatenablog.com/entry/2019/07/05/003209?_ga=2.72115347.1200377547.1577406944-1013784192.1577406944

 

 

 

47位

ウトヤ島、7月22日」
かなり酷評されているなかで、個人的には肯定的に見れた作品。映画館でこの映画を観たときの“感覚”が忘れられないんですよね。視点の違和感とか、ラストの展開など気になる点はあるけど、この事件を考慮した犯人の描写など事件に誠実に向き合おうとする姿勢が、観客である僕らに事件を“感じさせて”くれる1本になっていると思うんです。

https://falkenblog.hatenablog.com/entry/2019/03/21/012328?_ga=2.72114195.1200377547.1577406944-1013784192.1577406944

 

 

 

46位

「アス」
笑っていいのか悪いのかなコミカルさと不気味なホラーがマッチしていて、さらに社会風刺を盛り込んだ見事な作品。監督のトラウマから社会風刺に繋げるストーリーの華麗さのおかげで、ホラー苦手なのにぐいぐい見れちゃうのでホラー初心者向けな映画かもしれない。

https://falkenblog.hatenablog.com/entry/2019/09/12/044224?_ga=2.104172544.1200377547.1577406944-1013784192.1577406944

 

 

 

45位

「エンド・オブ・ステイツ」
ストーリーの粗だったり、G20の描写だったり変な所はあるんだけど、それ以上にシリーズで最も過剰に爆破が強調されたアクションシーンは圧巻!エンドオブシリーズのお約束を逆手に取り、最後にカタルシスを持ってくる構成も見事!まさにシリーズファンに向けた最新作。

https://falkenblog.hatenablog.com/entry/2019/11/20/214920?_ga=2.50102950.1200377547.1577406944-1013784192.1577406944

 

 

 

44位

「ホテル・ムンバイ」
テロ事件を、観光客、ホテルのゲスト、従業員、さらに犯人の視点を描き出すことでテロ事件の凄惨さをダイレクトに見せてくれる作品。誰かにとっての信念を貫く従業員たちの行動と、それに命を託すゲストの信頼関係が出来上がったときの感動は今も忘れられない。一方で奇跡の脱出劇なんだけどバタバタ人が死んでいく描写には、ドライな恐怖も感じられて、まさにテロを二度と起こさないための映画作品でした。

https://falkenblog.hatenablog.com/entry/2019/10/09/035712?_ga=2.80625815.1200377547.1577406944-1013784192.1577406944

 

 

 

43位

「オーヴァーロード」
戦争×ゾンビ!!!別次元の“死”を匂わす2つのジャンルを魔改造的に融合させることで起こった化学反応がとっても楽しい作品。潜入もの、戦争モノとしてだけでも面白いのにゾンビものとしてひたすらド直球に構成されているから、異種格闘技みたいなゴチャゴチャ感なのにしっかり統一感もある不思議な映画でした。

https://falkenblog.hatenablog.com/entry/2019/05/15/194303?_ga=2.79456404.1200377547.1577406944-1013784192.1577406944

 

 

 

42位

スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」
大味だった「アベンジャーズ エンドゲーム」のエピローグとしても、そして高校生スパイダーマンの2作目としても意義ある作品になった本作。アクション面は正直過去のスパイダーマンシリーズのほうが好みだけど、ピーターパーカーのキャラクターの厚みはこのシリーズが随一だと思う。帰ってきてくれてよかった!

https://falkenblog.hatenablog.com/entry/2019/07/10/014622?_ga=2.72115347.1200377547.1577406944-1013784192.1577406944

 

 

 

41位

「ミスター・ガラス」
デヴィッド、ケヴィン、ミスターガラスの三人によって、スーパーヒーローの存在意義を再定義してみせる。閉鎖空間で行われる実験的な内容にヒヤヒヤしながら、終盤には突き抜けたヒーロー像に唖然とする、まさにシャマラン堪らんな作品。実際の事件と対を成すキャラクターによって、鑑賞後に再びどんでん返しされる多重構造は絶品。

https://falkenblog.hatenablog.com/entry/16095320?_ga=2.112553092.1200377547.1577406944-1013784192.1577406944

 

 

 

40位

スターウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」
前作にあたる「最後のジェダイ」が、世界的な批評にあったことも記憶に新しい中、世界中で最も高いハードルを前にバトンを託されたJJエイブラムス。言いたいこともあるけれど、ここまでしっかりと纏め上げ、そしてフィンにこそスポットを当てた3部作として締めてくれたことには感謝しかない。

https://falkenblog.hatenablog.com/entry/2019/12/21/143706?_ga=2.7766450.1200377547.1577406944-1013784192.1577406944

 

 

 

39位

「ハンターキラー 潜航せよ」
皆さん、映画、特にアクション映画についての“ツボ”はおありでしょうか。人それぞれそのツボは異なるけど、この映画はあらゆるツボを押してくれる。もう、押しまくってくれる。潜水艦、ネイビーシールズ、友情……。1つでもピンときたなら絶対に楽しめる娯楽大作!

https://falkenblog.hatenablog.com/entry/2019/05/03/223119?_ga=2.16567734.1200377547.1577406944-1013784192.1577406944

 

 

 

38位

「アクアマン」
ジャスティスリーグにて初登場したキャラクターの中でも随一キャラがたっていた、アクアマンの単体作。それまでDCFUといえば“暗い”と言われがちだったのを180度反転させたような、王道アクション映画になり、アクアマン自体も初登場からより濃いキャラに生まれ変わったことで、アメコミ映画でも指折りの傑作になっている。

https://falkenblog.hatenablog.com/entry/16138111?_ga=2.71665939.1200377547.1577406944-1013784192.1577406944

 

 

 

37位

「運び屋」
人生で何をすべきなのか。そんな無数に答えのあるような問いについて、ゆっくりと丁寧に答えの1つを教えてくれる作品。愛し続けることの難しさや、何かをやり続ける難しさを語りつつ、その先に待つ人生を送る上で重要な”何か“を知ることが出来る、優しくも厳しい人生論映画作品。

https://falkenblog.hatenablog.com/entry/2019/03/15/000148?_ga=2.112502532.1200377547.1577406944-1013784192.1577406944

 

 

 

36位

ジョン・ウィック:パラベラム」
柔道的ガンアクションの頂点。ストーリーに関しては1作目が1番好きだけど、ここまでアクションに特化し、華麗でユーモアたっぷりに、そして大胆に作りこまれたアクションシーンはシリーズでも随一。あまりにエレガントなラストバトルは、劇場で笑っちゃいました。

https://falkenblog.hatenablog.com/entry/2019/10/13/142216?_ga=2.70747408.1200377547.1577406944-1013784192.1577406944

 

 

 

35位

「さらば愛しきアウトロー
「運び屋」のように、人生論について考えられる映画作品。でも「運び屋」と違い、よりユーモラスに、軽快なノリで語られる彼の人生論についニヤニヤしてしまう。こんな人生の送り方をしたいな、と思えてしまうキャラクター、フォレストはデートでもギャングでも本当に“楽しそう”で羨ましい。

https://falkenblog.hatenablog.com/entry/2019/07/24/020057?_ga=2.105277699.1200377547.1577406944-1013784192.1577406944

 

 

 

34位

ファースト・マン
IMAXで観たからこそこの順位に。ハッチが開き、無音とIMAXカメラが融合する究極の映画体験は、いつまでも忘れられない。細かいところだけど、SFファン大興奮の機械イジイジシーンや警告アラームシーンが詰まった演出も良かった。でももう家のテレビでは観ても満足できないかもしれない…。

https://falkenblog.hatenablog.com/entry/16130008?_ga=2.42371109.1200377547.1577406944-1013784192.1577406944

 

 

 

33位

T-34 レジェンド・オブ・ウォー」
大興奮戦車アクション!戦車特有のルールをしっかり守って戦うから、ロジック立てて頭を使いながら観れるのも面白い。金属のきしむ音、耳を劈く砲撃音……戦車好きには堪らん演出の数々に、男同士の友情が燃える。ラブロマンスの適当加減も最高!

https://falkenblog.hatenablog.com/entry/2019/10/31/085942?_ga=2.4640435.1200377547.1577406944-1013784192.1577406944

 

 

 

32位

スペシャルアクターズ」
上田慎一郎監督の真骨頂が爆発!探偵×役者モノという奇抜な設定、突飛なキャラクターを上手く使いこなした“楽しい”ストーリーが魅力の作品。テレビドラマ的になりそうなお話を、ラストで一気に映画的面白さにひっくり返す構成の見事さは、さすが上田監督。 

https://falkenblog.hatenablog.com/entry/2019/10/22/211256?_ga=2.4640435.1200377547.1577406944-1013784192.1577406944

 

 

 

31位

ロケットマン
エルトンジョンの人生が描かれる本作だけど、この映画はエルトンジョンの楽曲を使うのが物凄く上手い。ストーリーは多分、映画的なアレンジが施されていると思うんですよ。だけど、まるで本当にこういう経緯でこの楽曲が生まれたとしか思えない、ストーリーと楽曲のマッチングは見事。

 

 

 

 

30~21位<好>

 

 

 

30位

「盲目のメロディ ~インド式殺人狂騒曲~」
盲目という認識の違いから生まれる過剰な“ウソ”。ウソにまみれたブラックジョーク満載のストーリーは怒涛の展開で、そこになんとか付いて行った先に待つ、衝撃のラスト。ストーリーのテンポにはちょっと言いたいこともあるけど、それをも吹き飛ばす展開の妙を味わえる良作。

https://falkenblog.hatenablog.com/entry/2019/11/20/214846?_ga=2.50102950.1200377547.1577406944-1013784192.1577406944

 

 

 

29位

「アマンダと僕」
私と同年代の男が、8歳の少女を育てることになったら……。と考えただけでも大変だけど、それ以上にその子はしんどいし、傷ついてる。アマンダちゃんの“共感したくなる”演技は圧巻で、なぜ子供を育てることに人生を捧げられるのかを、僕達子供を持たない世代にも伝えてくれる、優しい作品。

https://falkenblog.hatenablog.com/entry/2019/07/11/215835?_ga=2.105277699.1200377547.1577406944-1013784192.1577406944

 

 

 

28位

ゾンビランド:ダブルタップ」
豪華俳優陣になった俳優たちと監督、脚本家が寄ってたかって面白いモノを作ることにステータスを全振りしたような、上映時間ずっと楽しい娯楽大作。数多あるゾンビ映画でも、アメリカのお国柄を前面に出しているゾンビ映画は意外となかった新鮮さがありました。

https://falkenblog.hatenablog.com/entry/2019/11/28/010107?_ga=2.104623232.1200377547.1577406944-1013784192.1577406944

 

 

 

27位

「エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ」
Z世代ならではの苦しみを、テンポよく描き出す青春映画。見た目はポップなんだけど、主人公ケイラの境遇からは胸を締め付けるような、嫌味たっぷりの記憶を呼び覚まされるんですよね。SNSで常に誰とでも繋がれるからこそ、今の時代の学生生活は生きにくいし、誰と仲良くするべきか見分けづらい…。そんな“現代“の青春傑作。

https://falkenblog.hatenablog.com/entry/2019/09/25/032709?_ga=2.104172544.1200377547.1577406944-1013784192.1577406944

 

 

 

26位

バンブルビー
青春×ロボアクションの親和性があまりに高すぎた傑作。トランスフォーマーシリーズの欠点であった見づらさを克服したカッコイイアクションに、同じく欠点だったストーリーの訳が分からない部分を青春ストーリーに落とし込むことで解決。バンブルビーも、由来であるマルハナバチの特徴を上手く引き入れてていてロボ×昆虫のマッチングも見事。

https://falkenblog.hatenablog.com/entry/2019/03/26/235520?_ga=2.72114195.1200377547.1577406944-1013784192.1577406944

 

 

 

25位

トイ・ストーリー4」
私にとって、この映画は“おもちゃへの感謝”が詰まった映画シリーズなんです。遊んでくれてありがとう。いつも一緒に居てくれてありがとう。4作目でピクサーはそんなおもちゃであるウッディにフォーカスを当てて、このシリーズを無限に愛されるものにまで昇華した。世論ではかなり賛否分かれたけど、個人的には大好きな1本になりました。

https://falkenblog.hatenablog.com/entry/2019/07/26/042224?_ga=2.12027188.1200377547.1577406944-1013784192.1577406944

 

 

 

24位

「国家が破産する日」
韓国で実際に起こった経済危機を、群像劇スタイルで描き出す作品。この映画の主役である対策チームのリーダーは創作らしいんですが、このキャラクターが韓国国民の願望のようなキャラクターになっていて、そんな彼女が迎える顛末は圧巻。史実をここまで俯瞰的に、現代に警告するように伝えることが出来る韓国の映画文化には正直、脱帽しました…。

https://falkenblog.hatenablog.com/entry/2019/11/19/234946?_ga=2.50102950.1200377547.1577406944-1013784192.1577406944

 

 

 

23位

クリード 炎の宿敵」
これまでのロッキーシリーズは、ロッキー(またはアドニス)の勝負が描かれ、相手は乗り越えるべき存在だった。だけど本作は若きアドニスの成長、ロッキーの苦悩、そしてドラゴ親子の執念という3つの要素から物語が進むため、アドニスにもヴィクター・ドラゴにも、そしてロッキーにもドラゴ父にも勝ってほしいと思ってしまう。そんな状態で迎える最終決戦は、周囲を完全にシャットダウンした彼らだけの世界が繰り広げられる。これまでのロッキーシリーズよりさらに先を行く、怒涛のスポコン傑作。

https://falkenblog.hatenablog.com/entry/16101568?_ga=2.42352677.1200377547.1577406944-1013784192.1577406944

 

 

 

22位

スパイダーマン:スパイダーバース」
新感覚のアニメ表現もさることながら、クリストファーミラー&フィルロードのコメディセンスと、スパイダーマン的面白さ満載のアクションのスパイダーセンスが組み合わさる面白さが最高。単純に楽しいのに、そこにはあらゆる挑戦的な姿勢が見受けられる歴史に残る娯楽アニメ傑作だと思う。

https://falkenblog.hatenablog.com/entry/2019/03/12/231220?_ga=2.112502532.1200377547.1577406944-1013784192.1577406944

 

 

 

21位

蜜蜂と遠雷
今年の松岡茉優案件の1つ。彼女の繊細な表情で語る演技を筆頭に、4人のピアニストそれぞれが“天才”に触れていく本作は、優しい「セッション」のような作品。ピアニストを決めてからキャスティングしたらしく、劇中のピアノ演奏は圧巻で、音楽映画として素直に楽しい。逆に小説である原作がこの音楽描写をどのように描いているのかも気になったり。

https://falkenblog.hatenablog.com/entry/2019/10/09/054235?_ga=2.70747408.1200377547.1577406944-1013784192.1577406944

 

 

 

20~11位<大好>

 

 

 

20位

「僕たちは希望という名の列車に乗った」
18歳の青年たちが、特に意味もなく行ったある行動によって自分たちの人生の選択を求められてしまう実話が元の作品。クラス全員が決断を求められることから、18歳の青年たちがあらゆる方向の選択をしていく様は、若き頃の自分と重ねてみてしまうこと間違いなし。自分の人生について、自分で選択することを求められたのは一体いつからだろう…。

https://falkenblog.hatenablog.com/entry/2019/05/21/232649?_ga=2.79456404.1200377547.1577406944-1013784192.1577406944

 

 

 

19位

ガリーボーイ」
貧乏からの成り上がりモノで、ここまで主人公に共感したのは初めてでした。スラムで育った男が、スラムで得た知識を使ってラッパーとして成功していく。この単純なストーリーが、どんどんエモーショナルに大きく感情を動かしていく展開はさすがインド映画。耳に残るサウンドも相まって、忘れがたい傑作。

https://falkenblog.hatenablog.com/entry/2019/11/26/222836?_ga=2.104623232.1200377547.1577406944-1013784192.1577406944

 

 

 

18位

「ゴーストマスター」
壁ドン映画製作現場が、凄惨な“ゴーストマスター”の世界に堕ちるホラーコメディ映画作品。“映画”とは生き物であると言わんばかりのストーリーに自分の映画愛を確かめられる作品のはずが、突然梯子を外されたような展開に。それでもなお、映画が好きである理由とは。これは、本当の映画愛を映し出す怪作。

https://falkenblog.hatenablog.com/entry/2019/12/11/213118?_ga=2.7766450.1200377547.1577406944-1013784192.1577406944

 

 

 

17位

「ジョーカー」
人はなぜ堕ちてしまうのかを突き詰めた、アメコミ映画とは思えないほどの傑作。常人を描いたサクセスストーリーのように見える本作は、アメコミの人気キャラクター、ジョーカーだからこそ完結する。

https://falkenblog.hatenablog.com/entry/2019/10/07/193412?_ga=2.80625815.1200377547.1577406944-1013784192.1577406944

 

 

 

16位

「ハウス・ジャック・ビルト」
人はなぜ残虐なものを求めてしまうのか。ジャックが起こす、最悪最低な残虐行為の数々は、観客を少しずつ確実に魅了していく。否定してもしきれない、絶叫しながら求めてしまう彼の芸術は、現在の映画をはじめとしたエンターテイメントと規制について言及していく。この映画を観てしまえば、観客は自分の残虐性を認めざるをえなくなる…。

https://falkenblog.hatenablog.com/entry/2019/06/18/234138?_ga=2.108888066.1200377547.1577406944-1013784192.1577406944

 

 

 

15位

「サタンタンゴ」
上映時間438分。正直、ネタとして挑戦した作品でした。飽きちゃうだろうなぁとか、寝ちゃうだろうなぁと事前に考えていたネタ的見方を飛び越えていく。それは映画というモノさえ超えていき、生活するかのようにこの映画を、息を吸うかのように吸い込んでいく。明言しがたい唯一無二の映画体験を味わえる異色作。

https://falkenblog.hatenablog.com/entry/2019/10/27/103106?_ga=2.4640435.1200377547.1577406944-1013784192.1577406944

 

 

 

14位

「愛がなんだ」
もし100%好きな人が出来てしまったら…というありそうでなかった、過剰恋愛映画。過剰なほど相手を好きすぎるがゆえに相手につくしてしまう人と、相手に“してあげたい“と思わすことが出来る人。この両極端の立場のうち、前者である人は全員観るべき大傑作。あいつは顔が良いからとか、愛想が良いからとか、ヤンキーだからモテるんだなんて言い訳をしてきた人にぶっ刺さる超絶鋭利な恋愛映画!恋愛は甘くなんてないんだ!!

https://falkenblog.hatenablog.com/entry/2019/05/18/014826?_ga=2.79456404.1200377547.1577406944-1013784192.1577406944

 

 

 

13位

「凪待ち」
香取慎吾ギャンブル依存症の男を演じた作品。一見ミスマッチなこの組み合わせが、香取慎吾であるがゆえに依存症が地獄と化していく展開はさすが白石監督。“優しさ”がここまで人を暴力的にダメにしてしまうのか、と絶望した先に待つ、一筋の希望には涙する事間違いなし。

https://falkenblog.hatenablog.com/entry/2019/07/02/235228?_ga=2.72115347.1200377547.1577406944-1013784192.1577406944

 

 

 

12位

アベンジャーズ エンドゲーム」
今では世界で最も売れているシリーズとなっているMCU。その大団円として、本作は満点以上の出来だったと思う。映画史に名を遺すことは当然、この映画を観た時の感動は誰しもが忘れられないものになるはず。映画鑑賞中における興奮の最大瞬間風力は、今年観たどんな映画よりも高かった。10年、そしてオリジナルシックス、ありがとう。

https://falkenblog.hatenablog.com/entry/2019/04/27/031105?_ga=2.16008502.1200377547.1577406944-1013784192.1577406944

 

 

 

11位

「よこがお」
被害者と加害者。そんな両極端的な2つの立場が、グラつき、崩れていくような作品。罪以上の罰を与えられるような世の中なら、罰以上の罰を与えることも出来てしまう。誰にでも起きてしまうかもしれない、唐突に加害者となった立場から描く、人間の最もグロテスクな部分を抉り出すような展開には、自分を見透かされたような恐怖すら感じる…。

https://falkenblog.hatenablog.com/entry/2019/08/07/234413?_ga=2.11831732.1200377547.1577406944-1013784192.1577406944

 

 

 

 

 

 

 

10~1位<2019年ベスト>

 

 

 

10位

「王様になれ」

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日本のロックバンドthe pillows30周年記念映画作品。しかしその内容は、the pillowsの伝記映画でもなんでもなく、1人のカメラマンを目指す若者のお話。そんな一見関係ないストーリーが、the pillowsの経歴、そしてthe pillowsのファン(バスターズ)のシンクロしていく。新感覚であり、一方でピロウズ的でもあるストーリーに惹かれていると、最高のタイミングで流れるピロウズの楽曲。これこそまさに、“バンドの実写化”映画だ!

https://falkenblog.hatenablog.com/entry/2019/09/27/031020?_ga=2.108506498.1200377547.1577406944-1013784192.1577406944

 

 

 

 

9位

「ひとよ」

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今年の松岡茉優案件2本目。大傑作だった「万引き家族」をはじめとした、昨今の家族=血縁ではないという解釈とは違う、血が繋がっているから繋がり合えた家族のお話。仲が良い間柄を家族と捉えがちだけど、家族は喧嘩もするし、絶縁関係にもなるし、侮蔑的に見たりもする。そんな歪な形だからこそ、家族は家族足り得るということを、この映画は教えてくれる。

https://falkenblog.hatenablog.com/entry/2019/11/17/004425?_ga=2.17141433.1200377547.1577406944-1013784192.1577406944

 

 

 

 

8位

「隣の影」

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アイスランドが送る、冷たく皮肉的なお隣さんコメディ映画作品。一番近くにいる赤の他人こそお隣さんで、普段は笑顔で挨拶するけど1度何か起こってしまえば、常に「これお隣さんのせい…?」と疑心暗鬼になってしまうはず。この映画は、そんな不安定な関係を最大限活かした最高のブラックコメディ作品。最後の一点まで、意地悪な展開に酔い痴れる。

https://falkenblog.hatenablog.com/entry/2019/08/17/121933?_ga=2.104816768.1200377547.1577406944-1013784192.1577406944

 

 

 

 

7位

「レゴムービー2」

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世界的人気を誇るおもちゃレゴの映画化作品。父と子の次は、兄と妹に。おもちゃという子供時代の誘惑と、背伸びがしたい成長期の葛藤を上手く取り込み、レゴを通して見せてくれる大傑作。兄妹なら絶対に笑って泣いて共感しちゃうこと間違いなし。

https://falkenblog.hatenablog.com/entry/2019/04/04/214143?_ga=2.72114195.1200377547.1577406944-1013784192.1577406944

 

 

 

6位

「バジュランギおじさんと、小さな迷子」

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嘘が付けないバジュランギが国に帰れなくなった迷子と旅するロードムービー。一歩間違えればイラっとしてしまいそうなぐらい嘘をつかないバジュランギが、過剰に振りまく“優しさ”が次第に回収されていく快感。そして終盤にはそんな1人の男の信条が国をも変えていく多幸感。まさにインド映画の真骨頂を味わえる涙腺崩壊映画。

https://falkenblog.hatenablog.com/entry/16086099?_ga=2.17606329.1200377547.1577406944-1013784192.1577406944

 

 

 

 

5位

ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」

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ゴジラ映画としては、ゴジラの扱い、さらには核の扱いなどかなり言いたいことが出てくる映画ではあったと思う。だけどマイケル・ドハティ監督によるまるでラブレターかのような愛ある演出の数々をこれでもかと見せられて、“日本のゴジラと違う”なんて言えなくなってしまった。まさにゴジラ愛”を浴びるように堪能できる、怪獣大傑作!!

https://falkenblog.hatenablog.com/entry/2019/06/06/225714?_ga=2.78929940.1200377547.1577406944-1013784192.1577406944

 

 

 

 

4位

「シークレット・スーパースター」

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インドの国宝“アーミルカーン”映画。シンデレラストーリーを現代に真っ向からやってのけるインド映画のパワー全開な本作は、やはりアーミルカーンが素晴らしすぎる。理想の父と、現実の父親を比べるような展開には、自分がどんな父親になりたいかさえ考えさせてくれる。母の日に観るべき、最高のお母さん映画。

https://falkenblog.hatenablog.com/entry/2019/08/27/033324?_ga=2.109412613.1200377547.1577406944-1013784192.1577406944

 

 

 

 

 

3位

「ウィーアーリトルゾンビーズ

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両親が亡くなった子供たちによるロードムービー。まずこの映画の抜群の映像センスに私はビタっと脊髄反射的に心を持っていかれてしまった。現代の子供たちに向けた”感情“を議論する青春映画である本作は、他人に感情を強要する”感情ゾンビ“になってしまった私達が、子供たちの無垢な感情表現を前に浄化されていくゾンビ映画でもある。抜群のセンスとメッセージ性が組み合わさった、最高の青春ゾンビ映画!!!

https://falkenblog.hatenablog.com/entry/2019/06/24/233506?_ga=2.108888066.1200377547.1577406944-1013784192.1577406944

 

 

 

 

 

2位

「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」

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1969年、ハリウッドで起きたある事件を描くタランティーノ最新作。リックダルトンにクリフのような魅力的な登場人物たちが送る日常が、ハリウッドという言葉の意味を紡ぎ出す。ハリウッドを、そして映画を愛してやまないタランティーノハリウッドの凄惨な事件に映画でケリをつけ、さらに映画を言い訳にバカなことをしてきた大バカ共にさえ喝を入れて魅せる、まさに映画好きのための映画へのラブコールのような作品。

https://falkenblog.hatenablog.com/entry/2019/08/31/012333?_ga=2.109412613.1200377547.1577406944-1013784192.1577406944

 

 

 

 

 

 

1位

「宮本から君へ」

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漢とは何なのか。孫悟空?ルフィ?ナルト?そんなのは漫画の世界で、現実で漢は暑苦しく、バカをやらかし、人からは呆れられる。でも、そんな漢に憧れていたあの頃の俺が居る。仕事も恋もまだまだこれからだという俺達に、宮本は最高の“あの頃の漢”を魅せてくれる。恥ずかしくっても、バカとわかっていても、全力で自分をぶつける宮本の“カッコよさ”は、どんなに時代が変わっても変わらない普遍的な生き様。まさに“人生”オールタイムベストな大傑作。

https://falkenblog.hatenablog.com/entry/2019/10/03/132748?_ga=2.80625815.1200377547.1577406944-1013784192.1577406944

 

 

 

 

 

 

 

いかがだったでしょうか。73本全て読んでくださった方も、飛ばし飛ばしで読んでくださった方も、ありがとうございました。今年はこんな弱小映画ブログを支えてくださる読者の皆さまにはお世話になりっぱなしの1年でございました。そんな皆さんが良いお年を迎えられるよう、心から願っております。2019年の投稿はこれで終わりです。来年も、ファルケンなうを宜しくお願いいたします。

 

 

 

 

一覧

50音順になっています。さっくり「あれは何位なんだよ!」を知りたい時にお使いください。

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