「ワイルド・スピード/スーパーコンボ」感想!!!恋にケンカに友情も。 青春映画?いえ、スーパーコンボです。

ワイルド・スピード/スーパーコンボ」(2D吹替)

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ワイスピ×肉体アクション。ロック様×ステイサム。

テンコ盛りに積み上げられた、皆が見たい2人の共闘…まさにスーパーコンボな展開の数々に、テンションの上がらない者はいない!!

ワイスピじゃないのに、ワイスピな超大作!!!

 

 

 

 

 

 

 

ロック様×ステイサム

今の映画業界をけん引するといっても過言じゃない二大アクション俳優こそ、ロック様ことドゥインジョンソンとジェイソンステイサム。この映画は、ワイルドスピードという概念を超えて、二大アクション俳優遂に本格共演!!という面が非常に強い。

…というのも、ドゥインジョンソンはワイスピシリーズでこのキャラが定着しましたが、ジェイソンステイサムに関しては身のこなしから態度まで、これまでのステイサム感ビンビンなので、まさに俳優本人のイメージで見れてしまう。ミニクーパーに向かってステイサムが「昔、”作戦”で使ったんだ」とセルフオマージュをかましたりしていたりしましたし。だから多分、劇中でショウのことをステイサムと呼んでいても、誰も違和感を感じないかもしれませんw

 

 

 

 

ワイスピじゃない感

ただ、この2人の合流によってワイルドスピードならではの魅力が欠けてしまったのも事実。なにせこの2人のキャラは、両者ともにそこまで車に思い入れがないから。アクションも、これまでのワイスピよりふんだんに肉体アクションを追加し、敵役には黒いスーパーマンまで用意。ファミリーという件についても今回は血縁関係にシフト。これまでのワイスピがレモンスカッシュみたいな味だったのに対して、本作はこってりラーメンのスープのような味。

そもそも材料から何から違うから、やっぱりワイスピっぽさは薄くなってしまっているんですよね。

 

 

 

ワイスピ感

じゃあ全然ワイスピっぽくないのかと言えば、そうは言えないと思っていて、大きく分けて二つに分類できる。1つ目は、やはりラストのカーアクション。それまで脱出にしか使っていなかった、いうなれば普通のアクション映画と同じ使い方をしていた車という要素を、最後はワイスピらしく工夫を凝らした使い方に。この使い方は「ユーロミッション」や「アイスブレイク」に近い、とんでもない兵器・武器に車を駆使して立ち向かう!というもので、本作ではヘリを落とすために車を連結して綱引きをする。この文面だけでかなり頭が悪そうだけど、それこそがワイスピ!!と言わんばかりにここの描写が面白い。そして極めつけはやっぱりニトロブーストですよ。いやぁ、絶対来ると分かっていてもアガっちゃいますよね、このお約束は。

 

 

ホブス×ショウ

この2人の関係は、本当に見ていてニヤケてしまう。誰もがニヤケた、冒頭の対比的な朝食シーンやガラス張りの部屋でのいがみ合い、そしてドアを選んだ格闘シーン。どこをとってもこの2人は、水と油なのに波長が似ている。このバディ感が気持ちいい。

上記したもう1つのワイスピ感は、このホブスとショウの関係性。この2人って、常にいがみ合っている、または軽口を言い合っているんですけど、この関係がどこかドムとブライアンを彷彿とさせるんですよね。「アイスブレイク」で、仕方ないとはいえやっぱり物足りないと感じた私にとっては、2人の関係性の復活は本当に嬉しかった。いがみ合っていても、お互いに信頼しあっている。そんな2人の関係、まさに相棒といえる関係が、やはりワイスピには必要なんです。「アイスブレイク」はドムの裏切りということでそこがぼかされていましたが、やはりこのバディ感は大事。

本編シリーズはもうその方向に話を振れないこともあって、制作側はこのスピンオフをシリーズ化することでワイスピのリブートを図ろうとしているのかなぁとも思うんですよね。だからワイスピ本筋のキャラクターは名前も出てこない。

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サプライズ

「アイスブレイク」もそうでしたが、本作も露骨に次回作への布石を残してくる。謎の組織エティオンや、そのボスが何やらホブスと因縁がありそう…。「アイスブレイク」同様、敵組織の頭悪そうな感じ(褒めてます)も相変わらずで大好きだけど、何より本作のサプライズはライアンレイノルズの登場でしょう。

彼は「デッドプール」シリーズ同様、常にベラベラベラベラしゃべりまくる。しょうもないカルチャーネタを交えつつ重要なことをサラサラ言うスタンスはまさにデップーなんですけど、この話し方がホブスとショウの掛け合いに見事にマッチしている。よくよく考えればどちらも軽口を言いまくるスタンスは同じだし、馬が合うのかもしれません。そんなライアンレイノルズが残す、ラストの”新しいウイルス”というもう全然そこの設定考える気ないだろw感ビンビンの次回作への布石。久々にこんなに綺麗な次回作へ続く……を観た気がします。

 

 

 

不満点

でも不満点もあるんです。もちろんお話の整合性とかリアリティの低さなんて、野暮なことはいいません。でもこの不満点は致命的だと思っていて、それはラストバトル。夜明けに決戦だ!しかも6分間しかハッキングできない。と制限時間まで設定して、いざ決戦が始まると時刻はまさに夜更けごろでまだ辺りが暗く、そこに映えるサモア式(?)鼓舞と炎。ここのシーンは大好きなんですが、ここから乱闘シーンに入るとどんどん日が昇ってきちゃうですよね。え?6分の縛りは??

さらにヘリを撃墜し、ラストの肉弾戦になると突然の豪雨が。この突然の豪雨だけでも無理があるのに、近くのホブスの実家はなんと青天なんです。この、時間と天候を全く考えていない感じがかなりノイズなんですよね。地続きのシーンに見えなくなってしまっている。

もう1つの不満点は、長すぎる。この映画、135分もあるんです。このスケール、このお話の単純さなら2時間以内には納めてほしかった。やりたいことが前面に出てるのは良い事だと思うんですが、前に出すぎて抑制が効いておらず、正直中盤の脱出シーンなんかはかなり退屈に感じてしまった。もっと、ハイテンションに駆け抜ける作品でも良かったんじゃないかなぁ。

 

 

 

最後に

色々言いましたが、これまでのワイスピ同様絶対に映画館で観るべきアクション大作でした。是非映画館という最高の環境で、筋肉率100%アクションを観てください!!最後まで席を立つな!!