「バンブルビー」感想!!!まさに” Bumblebee”な奴と思春期女子の青春ロボアクション!!

バンブルビー」(2D吹替)

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トランスフォーマーなのにカット割りを多用しない!ストーリーが破たんしない!爆発はちょっとだけする!

そんな、これまでのシリーズとは打って変わった、しかし満場一致の青春大傑作!!

 

本日のお品書き

 

 

ぶんぶんバチ?

本題に入る前に言いたいことが。これは翻訳の段階で決まったんでしょうけど、 Bumblebeeのことを「ぶんぶんバチみたい」と表記してるんですよね…。これ、意味伝わるのかな…?と思うんです。ぶんぶんバチと聞いて、大体の人が想像するのって、ミツバチみたいな蜂だと思う。けど、ここで言ってる Bumblebeeはマルハナバチという蜂なんです。マルハナバチは、ミツバチよりちょっと大きめで、体毛が長くモフモフしてる上に、蜜と一緒に花粉も集めて花粉団子という団子を脚に着けるんです。この姿が真ん丸でめちゃくちゃ可愛い!!

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もちろん、マルハナバチみたいと言っても日本人には伝わらないと思うので、ここは「真ん丸なハチみたい」と言ってほしかった!!

多分 Bumblebeeってあだ名はマルハナバチそのものの、無暗に刺したりしない穏やかな性格だけど(雌は)毒針を持っててやる時はやる!ということの暗示にもなってるのに!!

 

 

 

バンブルビーとチャーリー

なんといっても、ビーが可愛すぎる。臆病なんだけど、調子に乗っちゃう。機械生命体で喋れない、しかも記憶もないのに、目の動きや体の動きで彼がいま何に驚いたのかだったり、何に不満を覚えてるのかだったり、何に喜んでいるのかがすぐわかるんです。もうそのしぐさがいちいち可愛い。。

そんなビーに遭遇した女の子、チャーリー。チャーリー、最高でしたよね…。ロボものの主人公として満点。トランスフォーマーシリーズよりオタク感が増しているけど、キュートさは失ってないこの感じ。機械いじりが好きで、自分の車が変形した生命体に、名前を付けて大好き!ってなっちゃうこの感じ。ロボを好きな人が楽しい主人公、それがチャーリーでした。

そんな2人の掛け合いはやっぱり最高。人にバレないように、車に変形する練習をするシーンも、イケイケ女子に仕返しし過ぎちゃうシーンも、どれもこれも2人がキュート過ぎる。この2人の物語を観たい!と、どんどん思わせてくれる。ここが、本家トランスフォーマーとの決定的な違いだと思う。キャラクターを描写することに注力してるんですよね。そんな2人の関係は、お互いを認め合ってるからこそで、それはラストバトルでも同様なんです。ただガッチャンガッチャン戦うんじゃなく、ビーの本気と、チャーリーの洞察力と、ビーの優しさと、チャーリーの優しさが組み合わさったバトルになってるから、ちゃんと意味あるバトルなんです。ド派手にすればいいってもんじゃない!それを証明してくれたシーンだと思います。

 

 

青春ロボアクション

そんな本作は、これまでのトランスフォーマーとは明らかに違って、青春色が物凄く濃い。家族とのトラブルや、恋の悩み。自分がしたいことを出来ない悩み。そんな、10代最後の悩みを、異星人との交流によって紐解いていく。これ、大好きな「宇宙人ポール」みたいで本当に大好物なんですよ…。(あっちはいい歳したおっさんでしたがw)

そして、そんな青春要素に違和感なく混ざってる、ロボアクション要素。ここまで青春を推してると、ロボ要素がおろそかになりそうとも思ったんですけど、全くそんなことなかった…。ビーは可愛いし、敵であるシャッターとドロップキックの変形はあの頃のトランスフォーマーらしくカッコイイ。戦闘ではビーの多彩な格闘スタイルと武器やメットの脱着だったりギミックがカッコイイ。しかも、登場キャラが少ないしカットもそこまでわらないからアクションが見やすい。さらに、上記した通り、アクションシーンも、結果としてチャーリーという少女の成長につながってるという上手さ。まさにこの映画は、青春”ロボ”アクションだった!

 

 

 

テーマは”認め合うこと”

この映画のテーマは、認め合うこと。いつもいらない気を回してくる母親も、パパとは比べ物にならないしいちいち話しかけてくるロンも、カラテのせいもあっていつも強気でうざい弟も、いつも気にかけないのに話しかけてくるメモも、宇宙から来たっぽい変形ロボのビーも、みんなを”認める”ことでチャーリーは成長していく。ビーと認め合い、そこから起こる珍道中で母がなぜいつもぐちぐち言ってくるのか、ロンがなぜ気さくに話しかけてくるのか、弟が本当は姉に認めてほしいだけだったのか、オタクっぽいけど良い奴もいるじゃんメモ。と、相手を”認めて”いく。自分の理想とは違っても、それを認めることで自分も、相手も成長できるんですよ。

 

 

 

とはいえ不満も

これはトランスフォーマーシリーズ伝統芸だから仕方ないけど、やっぱり設定の甘さが目立つ。トランスフォーマーシリーズとの齟齬は言い出すとよくわからなくなってきそうなので控えますが、本作の中だけでも結構設定が甘い部分があって、そこがノイズになってしまった感も。

ビーがサイバトロンで戦っていたときに車に変形したのはおかしくない?とか、声帯機能を奪う必要あった?とかそういう細かい部分もそうですが、物語上一番問題だったと思うのは通信手段。

惑星間を移動できるぐらい技術が進んだ星から来た超高度な機械生命体で、しかもその星の軍人でかつ逃亡した敵を追跡する任務を請け負っているシャッターとドロップキック。そんな2人が、惑星間の長距離に通信する手段がないのって、おかしくない…?それこそ、ビーは仲間へ無線が繋がってしまったから居場所がバレたのに、彼らはそんな通信設備すら持ち込まずに追跡してたの?ここが気になって気になって、ラストの展開にちょっと無理矢理感を感じちゃったんですよね…。

 

 

最後に

色々語ってきましたが、これまでのトランスフォーマーシリーズで1番私好みの映画でした!!!青春×ロボアクション、これは絶対映画館で観るしかない!!!