2020-01-01から1ヶ月間の記事一覧

「リチャード・ジュエル」感想 偏見なんてしてない。そう信じる人こそ、偏見を持っていることにさえ気づかない。

「リチャード・ジュエル」(字幕) 爆弾を発見し、人々の命を救った英雄。 しかし真実は捻じ曲げられ、彼は避難の的に。 1人の男の小さな勇気を、なぜ世論は批判したのか。人間だからこそ起こってしまった、最悪の英雄譚。 1人の男の小さな勇気 法執行官に敬意…

「キャッツ」感想 ”素晴らしい、全て間違っている。”

「キャッツ」(2D字幕THX) ビジュアルなんてもう気にならない。それほど圧倒的な、まさに“映画体験”でした。 この映画には、常人の倫理観は通用しない…。 猫人間 歌って!踊って! 崩壊する倫理観 意味不明なら4つのラスト --『映画といきもの』--猫と生態系…

「ジョン・デロリアン」感想 ”どうせ車を使ってタイムマシンを作るなら、カッコイイほうがいいだろ?”

「ジョン・デロリアン」(字幕) 今では誰もが知る名車となったDMC-12(デロリアン)。しかしこの車は、様々な欠点からキャンセルが相次ぐ欠陥車だった。 なぜジョン・デロリアンは、自分の名前をそんな車に付けたのか。 この映画には、1人の天才ジョン・デロリ…

「9人の翻訳家 囚われたベストセラー」感想 あなたの心を動かすのは、札束か、原稿か。

「9人の翻訳家 囚われたベストセラー」(2D字幕) ある密室で起きた、二転三転、四転五転して畳み掛ける極上のミステリー。 しかしこの映画は、そんな垣根も越えて、作家と翻訳家の関係を浮き彫りにしていく。 札束か、原稿か。同じ”紙”の価値を再認識させられ…

「ジョジョ・ラビット」感想 子供の頭の中には、いつだって独裁国家が繁栄しているんだ!

「ジョジョ・ラビット」(2D字幕) 子供だって悩んだりするし、挫折もするし、友情に恋に大変なんだ!! あらゆるものを使ってそれを乗り越えてきた、全ての大人が肯定される大傑作。 ぼくらの独裁国家 イマジナリーフレンド 愛は最強なんだぜ 脱却!! 新コーナ…

「フォードvsフェラーリ」感想 君も必ず車が好きになる、気分はまさしく”爆走兄弟レッツ&ゴー”な大傑作!!!

「フォードvsフェラーリ」(レーザーIMAX字幕) 耳をつんざくほどの轟音を鳴り響かせながら走り出す車たち。そしてそれに乗って、ギリギリを攻める男たちのアツさ。 ”なぜ車にロマンを感じるのか”の全てが詰まった大傑作!!! 男の友情 見栄を張れ! 7000rpm …

「パラサイト 半地下の家族」感想 お金が欲しいんじゃなくて、金持ちになりたい。

「パラサイト 半地下の家族」 貧乏とは何か。非情なまでの現実が、観客を包み込む。 貧乏だから楽しいじゃん! 貧乏のにおい 無計画 金持ちになりたい 最後に 貧乏だから楽しいじゃん! まずこの映画の冒頭、貧乏で半地下に住む家族は仲が良くてすっごく幸せ…

「'96」感想 22年目の告白 -私もずっと好きでした-

明けましておめでとうございます。 本年も、本ブログ並びにファルケンなうをどうぞ宜しくお願いいたします。 このブログを読んでくださっている数少ない貴重な皆様にとって、より良い1年になりますように。 というわけで、新年1発目に観てきたのは、インデ…