「マイル22」感想!!撃って!殴って!22マイル押し進め!!

マイル22」(2D字幕)
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撃って!殴って!蹴って!そして進め!!
怒号と銃声飛び交う、超硬派アクション!!!!




本日のお品書き
・Wバーグ
・眼福アクション
FPS的ストーリー
・最後に


Wバーグ
ピーター・バーグ×マーク・ウォールバーグ作品、4作目!いや、どんだけ仲良いんだよw
この2人が組んだ作品は、「ローン・サバイバー」「バーニングオーシャン」「パトリオットデイ」がありますが、この3作って実話物なんですよね。どれも実話物の良さを存分に活かした傑作だったんですけど、個人的に1番好きなのは「パトリオットデイ」かな…。
そして本作は、初のフィクションもの!前3作はアクションは控えめで、どちらかというとストーリー重視なものが多かったのに対して、今作は明らかにアクションメイン!アクションを盛り上げるための設定やお話が光る、IQ低め映画!




眼福アクション
この映画の魅力?そんなの1つしかないじゃないか!!そう、クラクラするようなガンアクションですよ。
常に多勢に無勢な状態での戦闘って意味でも「ローンサバイバー」に近い感じですが、市街地での乾いた戦闘という意味でも「パトリオットデイ」の戦闘シーンっぽくもある。つまり、この映画のアクションってこれまでのWバーグ作品の良いとこ取りなんです。しかも、そこにカンフー的体術アクションまで加わっている。孤蝶しない乾いたガンアクションと、華麗な体術と、常に変わり続ける状況。まさに”アクション”を見るための映画としては満点。
冒頭、民家に道を尋ねに来た夫婦…と思わせてその民家は実はテロリストの根城で…さらに、その夫婦含め民家を特殊部隊が包囲してる…
観客はこの夫婦が一般人かと騙されたり、民家の住人がテロリストだと明かされたり、ここで何回も騙されるんですよね。冒頭の掴みで、彼らは私達観客とは一歩先にいるプロフェッショナルな奴らなんだと理解できるんです。
そして中盤から始動する作戦。出発早々、部隊の車体に爆薬が取り付けられて部隊の半数が死ぬ。ここ、「エクスペンダブルズ3」でお馴染みロンダ・ラウジーが瀕死の状態になるんですけど、そこで主人公シルバは慰めの言葉も言わずに黙って手りゅう弾を手渡す。この時のロンダ・ラウジーの顔が良いんですよねぇ。後悔と怒りと、そしてやるべきことをやり遂げようと決心しようとする葛藤が、一瞬の間に見える。こんな風にこの映画、どのシーンを切り取っても”プロ”的考え方が行動原理になっている。だから、彼らのプロな動きだけでも見ていて楽しい。
終盤、アパートでの戦闘。これは閉鎖空間を上手く利用したガン&パンチアクションがまじで凄い。頭悪い感想だけど、これ以上なんて言っていいのかわからない、センス的な部分にビンビン来る、まじで凄いアクション。住人(特に子供)に迷惑かけすぎとか、辺鄙なアパートにそんなに監視カメラないやろとか、そういう細かい部分が気にならないほど、銃声銃声、また銃声。そしてパンチ、キック、爆発。シルバはタクティカルな銃アクションで押し進めるし、リーは体術中心のアクションで華麗に進む。いやね、本当にリーを演じたイコ・ウワイスのアクションがヤバイ。銃を構えた敵の腕を蹴りで押しのけ、そのまま体重をかけて敵を跪かせてヘッドショットとか、もういちいちカッコイイ。ああ、眼福眼福…。





FPS的ストーリー
本作、めちゃくちゃFPS(ファーストパーソンシューティング)ゲームっぽいストーリーなんですよね。冒頭、世界地図越しにアメリカ合衆国の国章大写しからの作戦についてのセリフが重なる。もう、この演出だけでもFPSっぽい。そして、尋問のために主人公が呼ばれて、彼の証言をもとに過去の事件を振り返る…。絶対こんなゲームあったろ!!(BF3とか)と思ってしまう。そしてラストの怒涛の裏切り展開も、続編のためにやるFPSっぽい展開。なんでこの映画に、こんなストーリーが必要だったのか。それはFPSゲームをやるのと同じ理由だと思うんです。そう、アクションを楽しむため。プロフェッショナルな軍人たちの活躍を拝むため。それ以上でもそれ以下でもないんです。でも、そこが良い。
そういう意味では、この映画の設定はヤバいぐらいビンビン来る。明らかになってはいけない作戦。非公開の海外での自由な射撃を許可された部隊。核物質を挟んだ騙し合い。もう、全部が”そういう”層にビタッっと来るし、来ない人には一切来ないと思うw
この振り切りが良かった!




最後に
興行的に続編は厳しそうな気もするけど、Wバーグにはこれからも、彼らが好きなように映画を作って欲しいし、それこそが観たい。そう思わされる一本でした。
ガンアクションが好きなら、見逃すな!!!