「劇場版シティーハンター<新宿プライベート・アイズ>」感想!!!素人が観た、シティーハンターとは!?

「劇場版シティーハンター<新宿プライベート・アイズ>」
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なぜ今なのか?そんな疑問を振り払う、今でこそやるべき映画化!!!




※私はシティーハンター超絶初心者です。「いや、ここはこういう設定なんだけど?」や「その解釈は違うって」という意見があるのは重々承知ですが、これからハマろうとしてる素人の意見としてサラっと流してくださると幸いです。




本日のお品書き
シティーハンターを今、やる意義
・”カッコイイ”
・新キャラ周り
・最後に





シティーハンターを今、やる意義
シティーハンターに、これまでほとんど触れたことが無いんです。自分でもびっくりするぐらい。良くも悪くも前知識はないし、それは本作に限っては場違いな人間なのかもしれない。当たり前のように伝言板に”XYZ"と書き込むと登場する掃除屋。当たり前のように馴染みの店”キャッツ&アイ”。でも、この”当たり前”を前提とした展開が個人的にはかなり良かったんですよね。設定をいちいち説明しないでグイグイ進むからこそ、冴羽獠の存在に重厚感が出る。数々のドラマをググりぬけてきたというのが、即座に伝わるんです。説明過多な最近のリメイク、新シリーズものが多いのに対して、ここまでストイックに観客の知識に任せた作りは、ファンはもちろん、素人でもこの作品の厚みを肌で感じられる。
例えば、槇村香が御国真司に言い寄られてるのに対して冴羽 獠は興味ないという感じ。ファンの人は多分、「そう言いつつ…ねぇ」と察しがつくと思うし、私のような素人でも「ああ、この子を巻き込みたくないのね」とサラっとわかるようになってる。こういう、説明しないで察しがつくように、あえて”いつもの”シティーハンターをやり遂げたのが、本作の魅力だと思うし、だからこそ今、新作をやる意義がある。ファンも素人も、同じように楽しめ、さらに素人、若い世代に「シティーハンター」を受け継ぐ。そのタイミングこそ、今だから。





”カッコイイ”
正直、この映画を観て言える感想は一言。いや、二言かな?
まぁ、一言はまず”カッコイイ”。すけべだけど、やるときは誰よりもやる男、冴羽 獠。この姿が、”カッコイイ”。それ以外の言葉で飾らなくていいと思わせてくれるぐらい。
突然、銃を持った男たちに襲われて怯える女の子に、最高の夜景と共に彼女が今最も欲してる言葉を添える。
敵に追われると馴染みの商店街で街自体を味方につけて立ち回る。銃を撃ちまくるんじゃなく、一打でダウンさせる。
やり過ぎた相手には、華麗な銃裁きで圧倒し最後にクールな一言で締める。

二言目は”もっこり”。
すけべでコテコテなギャグだけど、ここをちゃんとこまめに入れるからこそ、”カッコイイ”が光るし、”カッコイイ”だけでも”もっこり”だけでも冴羽 獠にはならないんですよね。2つが合わさって、ようやく”冴羽 獠”になる。






この曲を流すための本編、と言っても過言でないほどにこの曲がカッコよすぎる。ああ、シティーハンターに触れてみて良かった、もっと触れてみたい。そう思えてくる。
この魅力って、予告を見るとよくわかると思うんです。なんたって、2回も「Get Wild」流すんですよ。この曲こそ、シティーハンターの象徴なんだぜ、と言わんばかりの使いっぷり。一方で、映画本編ではエンディングで流すだけ。もちろん、ファンじゃなかったけど、ここは「わかってるぅ!!」と叫びたくなりますよそりゃあ!!
途中で出てくるキャッツアイと、そこで流れる「Cat's Eye」。ここも、ファンでなくても「わかってるぅ!」ポイント。キャッツアイで良かったのは、ほとんど主張はしてこないところ。ラストバトルではサポートキャラとして登場するけど、冴羽 獠側の海坊主ほど共闘はしない。あくまで、サポートで屋上に連れて行って敵を2~3人倒すだけ。ここ、あんまり活躍されると折角の「シティーハンター」感が薄まってしまうので、登場で驚かせたらササっと退場してくれる、このバランスが良かった。
こういう風に、ファンでなくても知ってる名曲の使いどころ、溜めどころを分かってる。だからこそ、誰が観ても面白い映画になってるんだと思う。






新キャラ周り
とはいえ、言いたいことも。何より、新キャラ、というか敵キャラの御国真司のキャラが弱すぎる。なんだろう、山ちゃんはいつもの名演技なんだけど、これが”いつもの”でとどまってるというか。山ちゃんの演技が悪いというよりは、どう頑張っても20年ぶりの新作で、冴羽 獠や槇村 香、海坊主など主要メンバーの重厚さが際立った本作に新キャラとしての敵はかなり無理があったと思う。なんなら、シリーズで出てきた敵に絡めた人物でも良かったんじゃないだろうか。素人の自分が言うのも違うのかもしれないけれど。
一方で、今回の依頼人である進藤亜衣は良かったと思う。冴羽 獠、槇村 香の関係を邪魔しない、良いバランスに薄味なキャラだから、この重厚感に耐えれてたんじゃないかなぁ。
でも、敵キャラとなると、薄味という手法は使えない。御国真司は冴羽 獠と槇村 香の関係を脅かす!?みたいな描かれ方をするんだけど、どうしても眼中にないように見えてしまう。どう考えても、こいつに踊らされて冴羽 獠を裏切るみたいな展開が予想できない。
最後の、槇村 香に銃を突き付けられるシーンも、もっとエモーショナルになるシーンなのにあっさり香を捕まえちゃったり。1度は恋をしたんだから、もっと引きずろうぜ。。。!!





最後に
色々言いましたけど、正直、ドハマり寸前です。寸止め状態です。
全巻買います。