「ハン・ソロ スターウォーズ ストーリー」感想!!!私にとって、SWスピンオフとは!!

ハン・ソロ スターウォーズ ストーリー」(2D吹替)
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ついに観てきましたよ!!!単刀直入に言っちゃいます、「面白かった!!!!」

正直、公開前は不安だったんです。ハンソロというキャラクターの魅力って、謎を孕んだ仲間ってところだと思うんです。腹のうちを見せないアンニュイな存在感。そんな彼の過去の物語って…知ってしまうと、ハンソロの魅力がなくなっちゃうんじゃないの!?と。しかも、私の大好きな監督、クリストファーミラーとフィルロードの2人の降板など、不安な要素が多かった。。。


そんな不安を胸に観に行った本作。まさかこんなにも大逆転されるとは思わなかった!!!!



登場人物
本作の成功には、キャラクターの魅力が大きく関わっていると思う。若き日のハンソロの垢抜けない感じ。ランドの背伸びして見栄を張った雰囲気。そしてキーラの、少女から女に成長した佇まい。ほんと、この3人はもう高校生みたいんですよねwハンは本当に童貞臭いし、ランドは良いとこの坊ちゃんで背伸びしてるスネ夫タイプ。そしてキーラの、夏休みが明けて久々に会ってみると、もうあの頃のあいつじゃなくなってる…!?感!!wそんな彼らの成長談が面白くないわけがない!!
そんな彼らを教師的にも、反面教師的にも成長させる大人が、ウディハレルソン演じるベケット。いやぁ、ウディハレルソンの顔めっちゃ好きなんだよねぇ…w

そして、何より本作で輝いていたのはチューバッカですよ!!正直、今までのシリーズ(ep7を除く)でのチューイって、唯一無二のハンソロの相棒っていうよりは”一応置いてみた”感があるキャラだったと思うんです。上手く使えてなかったというか。でも、本作ではちゃんと、ハンソロの横にはチューイがいないと!!というのが絵からも彼らの会話からも伝わってくる。私個人の中で、2人が最高のコンビになった瞬間でした…
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英雄
スターウォーズシリーズって、当たり前ですが英雄譚なんですよね。英雄とはルークだったり、レイアだったり、そしてハンソロだったり。この3人の中で、ハンソロだけが(フォースを)持たざる者で英雄になった。この映画にはフォースの力はほとんど出てこないし、銀河の平和をかけた戦いでもない。それをもって本作がスターウォーズらしくないという人もいます。だけど、本作は英雄ハンソロの誕生の物語。英雄誕生譚という、紛れもないスターウォーズらしさが前提にある映画だと思うんです。だから本作は、本筋のスターウォーズシリーズとは雰囲気も規模も違うのに、”スターウォーズ”に見えるんですよね。





スターウォーズシリーズで、同じくスピンオフの「ローグワン」。ローグワンって、お話は本当にブサイクで、行ったり来たり、同じことを繰り返したりと無駄が多い。けど、ラストの戦闘シーンをはじめとして、今までのスターウォーズではなかった、スターウォーズという世界観が生み出せるポテンシャルを発揮してみせた。そこが、ローグワンの魅力だと思うんです。
そして同じくスピンオフの本作。本作は、これまでのスターウォーズのように直接銀河を守ったりなんてしません。しかも、みんな裏切り、裏切られの連続。何が言いたいって、スターウォーズの映画は、こんな小さな規模のお話でも最高にスターウォーズらしさを出し切った作品が出来るんだぞ!!という力を感じたんですよね。スターウォーズの世界観に、また一つポテンシャルが生み出された、そんな作品だと思う。





エピソード8
本作がなぜこんなに期待値が低いのか。それは、やっぱり近作のエピソード8があまりにもファンから叩かれたから。ではなぜ、エピソード8は叩かれたのか。そして、なぜ本作は賛多数なのか。
エピソード8も、同じく新たなことに挑戦しようとしているんです。多人種を出演させたり、敵のトップをあっさり殺したり、人を守るために死を選ぶ選択を多用したり、ルークを殺したりと。でもこの挑戦って、何かを失ってばかりなんですよね。今までのスターウォーズの魅力を削ぐことで、スターウォーズらしからぬ映画にはなっても、今までのスターウォーズにはなかった魅力は掘り出せないんですよね。
一方で本作は、今までのスターウォーズのように他種族を出演させ、倒すべき敵を一点におき、魅力的な仲間達とのロードムービーのような冒険譚になってる。そんな中で、スカイウォーカー家やフォースといった要素を削ぎ、裏切りやアウトロー感を入れ込む。これこそ、新しい魅力を引き出しつつ、今までのスターウォーズらしさは失わせない映画として成立した要因だと思うんです。
いくらエピソード8でルークにマークハミルを使ったり、レイアにキャリーフィッシャーを使ったりと”本物”を使っても全体が本物のスターウォーズに見えなかったのに対して、本作ではハンソロもランドも違う役者だけど、全体としてちゃんとスターウォーズに見えるし、ハンソロにもランドにも見えるんですよね。





でも言いたいことが…
ここまで絶賛してますけど、言いたいことがないわけじゃないんですよね…。この映画、テンポが早すぎる。ポンポン次の展開に進むせいで、ざっくり総集編を見せられているような感覚になりました…。それに、そのポイントポイントでキャラが死んでいくのも、お約束化してしまってて、せっかく魅力的なキャラの死という盛り上がる場所なのに盛り上がれなかったり。キャラの死といえば、ep3とep4の間の話なので仕方ないですが、やっぱり新キャラが死に過ぎなんですよね。「ep4に出てきてないキャラだからこいつも死ぬんだろうなぁ…」と思いながら観てしまうんですよね…。
それに、これは私が、映画シリーズしか見ていないにわかスターウォーズファンだからかもしれませんが、エンフィスネストのボスの正体って、あんな意外な展開的なシーンなの??正直、誰かわからなくて「だ、誰~!?」ってなってしまった…。



とはいえ、「スターウォーズを楽しみたい!!!」という欲求は間違いなく満足させてくれる、最高の1本だと思います。ケッセルランを12パースクのシーンとか、そういう要素を語りだすとキリがないし、それは他の感想ブログが物凄く詳しく書いてくれていて、私はそれに敵わないので省きましたが、スターウォーズが好きなら絶対楽しめる映画だ!!是非映画館へ!!!!!



あと、タイトルはもっと違う名前で良かったんじゃ…wこれじゃあ、「ハンソロ」で検索するとキャラのほうと映画のほう、どっちもヒットしちゃうよ…w