「カメラを止めるな!」感想!!!あの頃が蘇る、最高に爆笑できる大傑作!!!「この映画、最高かよおい!!」

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関東で先に公開し、ついに関西でも上映が始まった本作。
と、いっても上映しているのは京都の桂川イオンの1館のみ。案の定、大入り満員かつ、パンフレット売り切れてましたああああ!!!欲しかったあああああ!!!!!

肝心の上映時ですが、本当にホットな劇場でした…。みんなが一斉に、まるで新喜劇でも観ているように笑い、最高の映画体験になりましたよ!!
最高に面白かった本作を観た後から、ずっとホワホワこの映画のことだけを考えてしまうまるで恋のような症状を絶賛発病中です…・

もしまだ観ていなくて、この映画について何も知らない人は是非、何も知らないで行って下さい!!!!!!これだけは、強く、強く言いたい!!!!



※ここからネタバレ全開です。ご注意を!





「ONE CUT OF THE DEAD」
まず観客が見せられるのがこの番組。生放送かつワンカットって、無茶ぶりすぎますよね…w
無駄な会話が長かったり、登場のポーズがおかしかったり、登場人物がちょっと変な行動をしたり…。そしてカメラマンの存在がイヤでも気になってしまったり。
そんな、なんとなーく感じる”違和感”。でもこの規模の映画だし、仕方がない違和感なのかなぁ。話として破綻するまでには行ってないし、これはこれでアリかなぁ…面白いかは別だけど…。

”違和感”を感じさせつつ、”伏線”を感じさせない。その斬新でテクニカルなこのシーンは、もう1度観たくなること必至なんですよね!!!

「こんな所に斧が。ついてるわ」


一か月前
そんな撮影から一か月前から始まる第二幕。ここでも、違和感なく観客に前フリをしていく。アルコール依存症の役者だったり、硬水飲めなかったり、腰痛持ちのカメラマンとズーム大好きアシスタントだったり、やたら脚本にぐちゃぐちゃ言ってくるイケイケ俳優だったり。わざとらしくなく、でもちゃんと最後まで忘れさせないように強烈なエピソードを1つずつちゃんと植えつけていく。”伏線”としてこれは普通のことかもしれませんが、これが上手い映画はなかなかないし、上手い映画は総じて面白いと思うんです。

「撮影は続ける。カメラは止めない!!!」
そして始まる、撮影(第3幕)。すでに観客にはこの撮影の結果と、登場人物の属性が頭に入っているため、ここからどう料理されていくのかワクワクするんですよね!w料理を作る過程が楽しみなんです。
撮影が始まると、もう笑いが止まらない。無駄に長い会話も、PON!!も、カメラの存在感も…そんな冒頭に感じた”違和感”が、第二幕の”伏線”によって回収されていく。これが最高に気持ちいいし、面白い!!!
まさに「最高かよ!!おい!!!」ですよ!!!!
こんなに映画館で爆笑したのって、いつぶりだろう…w





爆笑ポイント
ここからはグダグダと最高だったシーンを上げてキャッキャしたいと思いまーす!

・監督の本音
まずは、第三幕目冒頭。監督役が、ヒロイン役に声を荒げて説教するシーン。いやぁ、まさかここがうっぷん晴らしだったとはwwwその後、主役の子に「いつも脚本にぐちゃぐちゃ言いやがって!!!」というアドリブ付きwwあんな生き生きした演技、最高ですよwww

・硬水?軟水?
硬水を飲んでお腹が痛くなっちゃったマイク役…。あの腹立つ顔で、撮影に参加せずにじっと座ってたのは、お腹痛かったのかよww確かに、お腹痛いときって一切行動できなくなるけどねw
そしてそこから、突如出ていき、外で奇声をあげる。第一幕では、ゾンビという状況にパニックを起こして出て行ったように見えたこの場面が、まさか脱糞一歩手前でパニックを起こしていたとはwwwあの人の顔込みで、本当、良いシーンでしたww

・腰痛カメラマン
腰痛持ちのカメラマンがなんとかキャストを追いかけるが、遂に横転してしまい、立ち上がれなくなってしまう。そんな状況で、アシスタントの女の子に火がつく。カメラを拾い上げ、全力で役者を追いかける!!!
そして、ズーム!!!!ダサさなんて関係ない!!もうここの、全てを出し切ってなんとか撮影を進めようとする感じが最高に面白い!!
マオの「あれ?撮影変わった?」というザ・映画マニアギャグも最高でしたww
・天丼ピラミッド
終盤、全体のトーンを無視して繰り広げられた彼女とゾンビ彼氏の天丼ギャグ。ここがまさかアドリブでつないでるシーンだったとはwwピラミッドの様子を見ての監督の「ああもう!!!待った!!!」の顔が最高でしたww
ピラミッドの落ち方も、なんかズルっとダサく落ちるのが良いですよねぇw






本作の面白さ
この映画、いわばメイキング映像と本編をミックスさせたような映画なんですよね。映画好きの人って、本編を観て、DVDを買って、メイキング映像で本編をより好きになる、この流れがあると思うんです。この映画は、その流れを1本の映画でやってのけてしまう。それも、ちゃんと”意味のある”起承転結として!!!!

ここまでで、伏線回収の妙での面白さは伝わったかと思います。でも、本作での面白さ、そしてこの映画全体の引力は”制作意欲”なんです。
皆で何かを作り上げる。それがたとえ、一般受けしない駄作になるかもしれない。けど、なんとかそれをやってみせる。完遂してみせる。
この一点の目標に向かって、クルー全員が全力で努力する。この引力で、グイグイ話が進んでいく。

誰しもこういう経験って、ありますよね。個人的には高校時代の文化祭を思い出しました…w
いやほんと、私個人の話になってしまいますが、まさにこれ!!こういう体験したんだよ!!ってシーンがテンコ盛りだったんですよ!!!
クラスで1つの劇を作り上げ、私はなぜか監督に抜擢され、皆を引導する係になったんですが、最初はグダグダ文句ばっかいう奴、協力しない奴、色んな奴がいたんですよね。でも、皆が一点の目標に向かい始めると、その引力でどんどん皆が団結していく。そしてなんとか迎えた文化祭での本番は、マイクが故障していたり、欠席者が出て監督である私が出ることになったりと、グッダグダ。でも、ちゃんと皆でそのトラブルを解決し、走り回り、なんとか1つの劇をやり遂げた。
もうこの映画の監督役である日暮隆之と同じ体験をしたんですよあの頃の俺は!!!!




そんな私にとって、この映画はどこか懐かしい…。ああ、この引力だよ。この引力の渦中にいることこそ、最高に面白いんだよ!!!!と。






もうね、もちろんもう1回見たいし、DVDも買いますよ。DVDが出たとしても、劇場に足を運びますよ。「バーフバリ」レベルの大絶賛リピート映画ですよ。
何?まだ観てないだと…?いいから行け!!!!!!!!!!!!
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ちなみに、高校時代の文化祭の劇は「走れメロス」と「アベンジャーズ」を組み合わせるという滅茶苦茶企画でしたw(何故か校内での文化祭大賞を受賞しましたw)