2020年上半期映画ベスト17 車に恋に戦争に…精鋭揃いの上半期!
2020年上半期映画ベスト17
お久しぶりです。早くも2020年上半期が終わろうとしていますね。どの映画好きも同じだとは思いますが、特に私は卒業論文等で年始が忙しかったこともあり、コロナによる自粛以前もあまり映画館に足を運べなかった上半期。新作の鑑賞本数は16本(+Netflix作品1本)というなんとも少ない数ですが、いつも通り全ての作品をランキング形式で発表したいと思います。
17位~11位
17位「キャッツ」
ごめんなさい。ビジュアル以外の部分がより怖かったんです…。https://falkenblog.hatenablog.com/entry/2020/01/30/103025?_ga=2.120621963.226162702.1593333077-1013784192.1577406944
16位「リチャード・ジュエル」
観客にさえ偏見を生じさせ、それさえもひっくり返す大逆転劇は、今だからこそ描かれるべき映画でした。
15位「9人の翻訳家 囚われたベストセラー」
作家にとって”作品”とは何なのかを描くミステリー。濃密で、最後まで展開の読めない雪だるま式の謎解きは見るものを全く飽きさせないんです。
14位「囚われた国家」
正直地味な内容ながら、皮肉の効いた”自由の国アメリカ”がクスッと笑える作品。骨太SFを楽しみたい方は是非。https://falkenblog.hatenablog.com/entry/2020/06/11/000057?_ga=2.136890419.226162702.1593333077-1013784192.1577406944
13位「ジョン・デロリアン」
”デロリアン”という車に、人生を狂わされていく男達。カッコいい人がバカにされて、それでもなおカッコよく見えるという構図はまさしく”デロリアン”という車を表しているんです。デロリアン含め、80年代アメリカの雰囲気が最高に楽しい作品でした。
12位「タイラー・レイク -命の奪還」
Netflixオリジナル作品。なぜネトフリ作品は、ネット環境で見る前提なのにこんなにもアクションが面白いんでしょうか。「6アンダーグラウンド」同様に、映画館で見たくなるような現代アクション映画の最高峰のような作品でした。
11位「フォードvsフェラーリ」
かっこいい車に、最高のエンジン音、そしてクールな男達。他に何が必要なんでしょうか。この映画には友情、努力、勝利の全て詰まっている!!
ベスト10
10位
「テルアビブ・オン・ファイア」
イスラエル、パレスチナ問題をまさかのコメディとして描く快作。最初は笑っていいんだかわからないが、この問題を逆手に取ったギャグの連発には耐えきれずに笑っちゃうこと間違いなし。難しい問題だからこそ、映画でぐらい笑ってみようよ…。
9位
「パラサイト 半地下の家族」
アカデミー賞作品賞受賞という快挙を成し遂げた大傑作。貧乏である自分たちの人生、身の丈を見返してしまうような、お腹が痛くなるような話なんだけど、話自体はコメディだというこのアンバランス感が最高に魅力的。
8位
「ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密」
ミステリーって映画よりも小説向きだと思うんです。しかし、それを逆手に取ることで、映画でしかできないミステリーを作り出したライアンジョンソン監督は凄い。今後のシリーズ化も楽しみな探偵モノ。
7位
「'96」
インディアンムービーウィーク2019で上映されたインド映画。絶対に結ばれてはいけない二人が、数十年ぶりに出会うことで起こる悲しい一夜のお話。好きで好きで仕方がないのに、1歩踏み出すことの許されない大人の恋は、限定公開は勿体無さすぎます…。
6位
ランボーという男の生き様を見てきたからこそ、彼を怒らすことが如何に恐ろしいかを知っている。そんな前提を踏まえたからこそできた、単純明快な”舐めてた相手が殺人マシーンでした”モノの新境地。ラスト30分の過剰な暴力は、絶対に映画館で見るべき。
5位
「音楽」
7年かけ、ほぼ手描きで出来上がった奇跡のようなアニメ作品。感情が読み取れそうで読み取れない表情、無骨なのに魅力的な研二と、彼を慕う二人が最高に面白いんです。
この映画を見ると、青春は”何かを始める瞬間”に満ち溢れていたというのを思い出すはず。
4位
「1917 命をかけた伝令」
”映画館で見るべき作品”は数多あれど、本作ほど映画館での鑑賞こそ重要な作品は中々ないはず。映画がワンカットでひとつなぎになることで、まるで絵画を眺めているような感覚にさえ陥ること間違いなし。
3位
「ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語」
四姉妹それぞれが悩み、成長していく中で見出す幸せの形。女性に向けた映画ということを飛び越え、本作は現代に生きる人々全員に”幸せ”を問いただしてくれる。
2位
「ジョジョ・ラビット」
人と関わることが苦手な少年時代を過ごした自分にとって、本作はまさにドンピシャな作品でした。自分が少年時代に助けられたモノ、そしてそれらから離れてしまった自分を、それでも肯定してくれる大好きな映画です。
1位
「初恋」
ありがとう三池崇史監督。また10年、生きられるよ。
日本ではBlu-ray未発売など頭に「?」が浮かぶ本作ですが(海外版Blu-ray購入済み)、皆んなが大好きな三池崇史にタランティーノを混ぜ込んだような、そんなの面白くないわけない、言わば”ズルい”作品。バカが集まって、バカなことを繰り広げていく映画なんて、楽しいに決まってるじゃない!!
しっとり終わるラストも含め、堂々の1位でした。
以上、17作品のランキングでした。2020年上半期は、鑑賞本数こそ少ないものの、面白い作品の多い”精鋭揃い”な半年でした。下半期はさらなるコロナ対策に注意しつつ、映画館にも足を運びたいと思います。
長い記事になってしまいましたが、読んで下さりありがとうございました。