「アベンジャーズ/エンドゲーム」感想!!!!ありがとう…。 ※いつも通りネタバレありです。

アベンジャーズ/エンドゲーム」(2D吹替)

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ついに、ついにこの10年間最後の1作。世界中の期待を背負った、超大作。

もちろん、IMAXとかDolbyも考えました。けど、やっぱりこの映画は、「アベンジャーズ」を始めて観た、あの映画館、あの上映方法で観たかった。

 

ありがとう、MCU。ありがとう、アベンジャーズ

 

 

本日のお品書き

 

 

 

 

世界中の期待

ここまで、世界中の期待を背負った作品が今まであったでしょうか。シリーズものの集大成は、期待を集めるものだと思うんです。けど、それゆえにガッカリさせられるものも多い。

しかし、MCUというシリーズは、そういう期待に幾度も答えてきた。だから、世界中がその10年間の集大成に期待していた。

そして、その期待を遥かに超えるクオリティの作品だったのは、誰の目にも明らかだったと思う。シリーズとしての展開の妙や、設定のクロスオーバーなどの面白さも勿論ありました。けど、この映画が”大傑作”となる由縁は、10年間、21作品が培ってきた全てを肯定し、「ありがとう」と言いたくなるところだと思います。本当に、ルッソ兄弟、そしてMCUに関わった全ての人に、ありがとう…。

 

 

帰還

冒頭、トニーとネビュラはキャプテンマーベルの助けによってなんとか地球に帰ってくる。正直、ここでもう号泣でした…。

トニーに駆け寄るペッパーとキャップ。そして、全てを察したロケット。闘いの傷跡がむき出しになるこのシーンで、”サノスを倒す”という絶対的目標を再び胸に刻み込むことに。

そして次に帰還するのは、アントマンすなわちスコット。何も知らないスコットが徐々に状況を理解し、自分に出来ることを思いつく。「アントマン」単体作ではアベンジャーズと関わりが薄いことが高評価に繋がっていた彼、そして彼の物語がここまで本筋に関わってくるとは思いませんでした…!

この計画によって呼び戻されるのが、生存するアベンジャーズたち。各々がやさぐれたりする中で、やっぱり強烈なのはクリント。殺人マシーンとして暗躍していたナターシャを助けた彼が、ナターシャに救われる。そうだ、この2人は支え合うことでヒーローなんだよ…。

 

と、それぞれの帰還を描く冒頭ですが、ここびっくりするぐらいテンポが早いんですよね。もう次々話が進む。3時間も上映時間があるのに、何を急いでるんだ…と不安になってくるぐらい。でもそれは、後半、そしてエピローグのために必要なテンポ感なんですよね…。

 

 

バックトゥザフューチャー

過去の出来事は変えられない!けど、過去から物を持ってはこれる!というわけで始まるのがBTTF的展開。ここで会場の温度が一気に上がった気がします。10年間観てきた記憶達を呼び覚ましながら、ストーンの所在について話し合い、過去の自分たち、出来事を上手く利用していく。この、完全にBTTFな展開、嫌いな人いないでしょ!!

アベンジャーズ」も「ガーディアンズオブギャラクシー」も「キャプテンアメリカ/ファーストアベンジャー」も、そして「マイティソー ダークワールド」も、全てが意義ある過去として昇華していく。過去に行っても過去は変えられないけど、現代の人を変えることは出来る。ネビュラ、ソー、キャップ、そしてトニーは自分の生き方とここで向き合うことに…。

 

 

サノスが来る!

そんなこんなで、計画が上手くいって半人類の救出に成功。しかし、計画がサノスに知られてしまい逆に利用されてしまう…。

大群で攻めてくるサノスと相反するのは、アイアンマン、キャプテンアメリカ、ソー。この御三家が、やっと、やっと集合して、戦う。それだけで号泣なのに、これがお互い協力しあうんですよもう!!ソーの稲妻をエネルギーにアイアンマンがビーム発射したり、ソーのムジョルニアをキャップが使ったり。(ソーがサポートキャラになってる!?w)

他方で、アメフト状態のクリントに救助待ちのハルク、ローディ、ロケットと手いっぱいの生存組に、襲い掛かるのはサノスの超軍勢。そこには、チタウリだったりIWの敵だったりともうごった煮状態。

もう駄目だーーー!!!

 

からの

 

ワープゾーン出現!!(ここを最初に報告されるのが、キャップってのも良い!!彼があのパッチンで1番親友を失ってるんだから!!)

 

そして

 

アベンジャーズ、アッセンブル...」

 

 

やったーーーーーーー!!!!!!

 

10年間、本作含め22作品。あらゆる正義を持つ”ヒーロー”たちが登場してきたMCU。その、集大成。力のバランスや種族、正義感の方向までもバラバラ。だけど、全員が誰かを助けたい、誰かを救いたいと願い行動出来る”ヒーロー”。それが、アッセンブルする。

テンションが上がり過ぎて、感極まる。というか、もう号泣また号泣だよ!!!

 

そして各々が、共闘してほしかった人と共闘し、IWでもあった、女性ヒーローたちの集合も。ここ、亡きナターシャを思い出しつつ、しかし、最初は紅一点としてアベンジャーズメンバーに1人しかいなかった女性ヒーローが、今ではここまで増えたんだ。という、MCUがやってきた、ヒーロー観の功績を目の当たりにするようなシーンも。最高かよ!

 

 

 

オリジナルシックス

本作は、初代アベンジャーズであったオリジナルシックスの、卒業のような映画でした。

クリント・バートン

彼は、守る者を既に持った存在。そして、それを失った存在。そんな彼が、自分以上に大切なものを取り返すために、再びクリント・バートン、ホークアイとして復活する。ローガンになった彼の姿には驚いたけど、彼の幸せの集大成とも言える生活を取り戻せたことは、アベンジャーズイチの功績だと思う。

 

ナターシャ・ロマノフ

殺人マシーンだった彼女は、クリントによってシールドに。正直、彼女が正義として戦う理由って、ここまで曖昧だったと思うんです。それは彼女が他人にスキを見せないための振る舞いでしたが、彼女にもしっかりと、ヒーローとして戦う道理があったんです。それは、こここそが彼女の居場所だから。彼女のアイデンティティそのものが、ここだから。

彼女が、正義を貫くために選んだ最後は、過去に呪われた彼女が、やっと自分自身を肯定する結果になったんじゃないでしょうか…。

 

ブルース・バナー

ハルクを抑えつけていたバナーだったけど、「マイティソー ラグナロク」で成長し、ついにはハルクと同体に。ハルクも、バナーも、どちらも存在するからこそ、”ブルース・バナー”なんだ。どちらか一方ではなく。

 

マイティ・ソー

王としての使命に駆られ、復讐に燃える男。でも、母の言葉で自分がなりたいものを探すことを肯定される。王としてではなく、”ソー”として生きる道(アスガーディアンw)は、千年以上生きる彼の新たな人生の幕開けになるはず…。

 

トニー・スターク

兵器開発をしていた父の呪いと戦い続けたが、子供を心待ちにする父を見た事で、父を想う気持ちが、呪いから尊敬へと変わっていく。

そして、ヒーローとして危険を伴いながら戦うことに最も悩み苦しんだ彼が、最後に自らの命を絶つ選択をする。鋼鉄の心を持つヒーロー”アイアンマン”だから、彼はサノスに打ち勝った。

 

スティーブ・ロジャース

40年前から現代に蘇ったことで、恋人に二度と会えなくなってしまった。しかし、過去に戻ることで自分が本当に生きるべき場所を見つけることに。彼が、何十年もペギーと過ごした日々は、彼がヒーロー”キャプテンアメリカ”ではなく1人の人間”スティーブ・ロジャース”としてやっと肯定された日々だったんだと思う…。

 

こう見ると、それぞれの人生そのものを”肯定”してくれている。10年自分を犠牲に戦い続けた彼らが、やっと自分を肯定することが出来た。これこそ”卒業”作品。

 

 

ありがとう

冒頭でも書きましたが、この映画は”ありがとう”に溢れてるんです。これまでのMCU同様、設定のクロスオーバーやキャラ同士の面白さはあるんです。けど、それがこれまでとは性質が異なる。まるで、10年間を振り返るように展開に設定が練りこまれ、セリフ1つ、展開1つにも過去のあらゆる”経験”が生きてる。これまでの”経験”があるから、どんなことも必然になる。そして、それをいちいち思い出しながら観る、10年間共に歩んできたファンは、常に”ありがとう…”と思い続ける。集大成という意味で、最高の形を実現してる作品だと思う。これまでの作品を観ていない人どころか、10年見続けたのではなく一気見した人さえ楽しむのが困難になってしまうバランスに挑戦したことが、完全にプラスになっていると思う。

 

 

最後に

ここまで誰かと語り合いたくなる映画は久々でした。一生のうちに、もしかするともう経験することができないかもしれない、同時代に生きるうえで貴重なこの映画体験を、是非映画館で!!パンフも買うんだ!!!

 

おまけ記事→https://falkenblog.hatenablog.com/entry/2019/05/01/035206?_ga=2.172457573.733490379.1557220529-913091067.1551630685