「ブラック パンサー」感想!!

「ブラック パンサー」(吹き替え2D THX)
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MCU第18作目!!

初めに、私はMCUは一応全て視聴済みです。


なんて最後まで魅力たっぷりな映画なんだ!!!
×ワカンダ、フォーエバー!!×




魅力1:アフリカ民族文化と近未来の融合、ワカンダ
何といっても、この映画の魅力はワカンダ王国ですよ!!超技術を持ちながらも、民族文化を忘れないワカンダの、独特な世界観は魅力たっぷり。
木々が生い茂る森に現れるビル群。地球のものとは思えない乗り物が飛び交う街に降り立つと、民族衣装を着た仲間たち。そしてその後の王位継承の儀式。この、SFとアフリカの融合が良い!!
魅力的な世界観を作り上げられただけでも、映画としては大成功だと思うんです。



魅力2:アフリカ的サウンドの融合
中流れる曲は、ラップ調のものも多くありますが、それより目立ち、耳を劈き気持ちを高揚させるのは民族的音楽。ハリウッドのアクション映画の戦闘シーンで民族音楽が流れるこの違和感。この違和感が、良い!!



魅力3:女性
本作は今までのMCUでもかなり顕著に女性の活躍を描いている。オコエ率いる近衛部隊、ティーンエイジャーなシュリ、元恋人のナキア。彼女たちがはただのヒロインではなく、ちゃんとヒーローとして描かれる。その姿は素直にカッコイイ!!彼女たちにいじられながらも協調する陛下のやり取りは最高でしたw





何より、ブラックパンサーがカッコイイ!!!序盤の見せ場である韓国でのカーチェイスは、夜の街を縦横無尽に動き回るブラックパンサーに、もう惚れました…このシーンを始めとして、本作のアクションが暗くて見えづらいと言っている人も見ますが、自分はこの見えづらさこそ、ブラックパンサーの魅力だと思う。ちらりと姿を現したかと思うと、次の瞬間には驚異の瞬発力で敵をなぎ倒す。その姿はまるで”パンサー”
夜の街がこんなにも似合うヒーローなんだから、ラストバトルも夜にしてほしかった…
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ただ、魅力しかないのかと言ったらウソになります…
ここからは、ネタバレあり!そして、本作を最高に楽しんだ人は読まないほうがいいかも!?…




王としての風格
ワカンダの新しい国王テイ・チャラは、劇中で国民に対して、国王として何かをしていないと思うんです。あくまで、父の残したものにケリを付けただけ。これはワカンダの王になって日が浅いからいいのかもしれませんが、それなら前国王の父は、もっと国民に支持されるような行動を描写しないといけないと思うんです。本作の割と早い段階で父のやってしまったことが明らかになるため、これじゃあワカンダの王の風格が全然映えないんですよね。何かしら、王が必要だ!と思わせてくれないと。現代において王制を貫くという設定自体、かなり厳しいのにそこをおざなりにしてしまうと、いよいよなぜ国民が王を称えたいのかがわからなくなってしまう。





MCUの宿命
これ、去年の「スパイダーマン ホームカミング」とも通じる話ですが、MCUのヒーローは合流を前提にしているために最終的には「”地球”を救う」という目的に収斂されてしまうんですよね。
スパイダーマンはもっとニューヨークだけの狭い世界でのヒーローであってほしかったし、ブラックパンサーも、我が国を守るのが最優先!!と宣言してくれたほうが王としての威厳が現れたと思うんです。何もみんながみんな地球を、人類全員を救うために活動しなくても良いと思う。バラバラな守りたいものが、「アベンジャーズ」で一致する。このほうが、チームものとして面白いだろうし。
あと、陛下の最後の演説は最高に高揚しましたが、ヴィヴラニウムの技術を世界に公開するのは、本当に世界のためになるんでしょうか…。あくまで一つの国として世界と対話しないと、どの国より技術の進んだ国が突如現れた時、世界が平和なままいられるとは思えない…。

長々語りましたが、ブラックパンサー。新たなMCUヒーローの凱旋を是非映画館で!!!