「マイティ・ソー ラグナロク(バトルロイヤル)」感想!!!

マイティ・ソー ラグナロク(2D字幕)観てきましたよ!!
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語りだす前に一言・・・
いやぁ、面白かったよ!!!

と、何も考えずに言ってしまえる作品でした!!


もはやマーベルお得意の”軽口からの大迫力アクション”。このテンポが究極に良い!いや、もう良いとか悪いとかは置いておいてすっごいテンポが速い!話がポンポン先に進むから、深く考えだす暇を与えてくれない!こういうと悪口のように聞こえるかもですが、アクション映画ならこの作りで十分良いと思うんです。アクション映画を見に来た人間は、アクションが見たいわけですから。

冒頭と終盤に流れる「移民の歌」。冒頭では「ばかじゃないのw」というギャグ的な使い方だったのに、終盤ではもうアドレナリン全開の大テーマソングになってしまう!!!そんなテーマをバックに、ソーを始めとしたリベンジャーズのメンバーが横並びに!!!!
うひゃああああああああ!!!!!!!!!!
もう横並びになる前から「早く!!早く並んで!!ほら!!!」と脳内で叫んでしまいましたよ!!!ww
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それにキャラクターたちのビジュアルが本当にカッコイイ!!!ソー、ロキ、ハルクは相変わらずですが、何より今回の宿敵ヘラの、戦闘モードへの切り替えシーンが滅茶苦茶かっこいい!!!最初、予告であのカニ頭を観た時は正直ダサく感じてましたが、今ではもうカッコよくしか見えない!!
あとヴァルキリーVSヘラのシーン。あのシーンはマイティ・ソーの”神話×POPアクション”のノリが最高にビジュアル化された名シーンだと思う・・・!!
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とアクション映画として大満足な一方、やっぱり言いたいことも出てくる映画なのも事実。でもこれだけ偏った作品は、大好物なんであんまり言いたくないんですけどね・・・



前作までの毛色を全く無視した、GotGに影響されたとしか思えない映画には仕上がっているとは思いますが、GotGとは明らかに違う部分があるのも事実。
まず絵作りはGotGに似通っていても、映画全体のテンポはGotGよりも早い!それに、いやこれが一番GotGとの違いだと思いますが、これは本当に「マーベルシリーズ」の新作なんです。
GotGがほとんどマーベルの要素を入れなかったのとは対照的に、本作ではシリーズを見ている前提で、キャラクターの掘り下げなんかはほとんどしないんです。
もうみんな、ソーやハルクのこと知ってるでしょ?ロキももうお馴染みでしょう?と言わんばかりに、キャラクターを掘り下げるなんて回りくどいことをせずにすぐにアクション!アクション!!そしてアクション!!!今作は、シビルウォー以上にこれまでのマーベル映画の視聴が必須な映画になっているんです。それについて語りだすと全然違う話になっていくと思うのでしませんが・・・
ここで言いたいのは、本作は今まで以上に「別の映画作品ありきの映画だ」ってこと。多分これ単体で観たら、わざわざ尺を長くしてまで入れまくったマーベルシリーズのメタ的ギャグが光らず、しかもキャラクターもイマイチ理解できないと思うんですよ。
個人的には、この一見さんお断り感は、せっかくの誰もが何も考えなくて楽しめる脳筋アクション映画に仕上がった本作を台無しにしてしまってる気がしてならないんです・・・


それに何より気になったのが、突然の路線変更感。前作までのカルチャーギャップコメディー感が一切なくなり、宇宙ドタバタ活劇になったため、最初は本当に戸惑いました・・・また”ムニョムニョ”が聞けると心のどこかで期待してたのに・・・w





と、細かい部分の不満よりも、私が1番抱いてしまった不満、いや不安は今後のマーベル映画の存亡が怪しくなってきたことです(ここからは内容のネタバレありなので注意!!!)










まず、ガーディアンズオブギャラクシーvol.2に話が似すぎじゃない!?父が実はクズ野郎だったということや、何よりラストの解決方法。また”星を壊す”って・・・
最近のマーベル映画、特にドクターストレンジ、GotGvol.2、そして本作はもう話の規模が大きすぎだと思うんです。(スパイダーマンHCは見事にその磁場を脱してました!)
巨大すぎる敵に対して、直接対決でなく何かしらの策を講じて勝利!!この流れ、多くないですか・・・?

それにこれもGotGから始まった兆候かもですが、もうヒーロー単体の映画では観客は楽しめないと踏んでいるのか、アベンジャーズ本筋でもないのにチーム物が続いてしまっているのも事実。
アベンジャーズは、個々のヒーローたちが”やっと”合流するから楽しい映画だったのに、そのカタルシスをどんどん量産せざる負えないほど、マーベル映画はアクション映画としての迫力を追求し尽くしてしまったのではないでしょうか・・・

初期のマーベル映画、例えばアイアンマン1作目なんて、会社の部下がラスボスだったんですよ!?アベンジャーズ1作目でもソーの弟。そんな、良い意味で”こじんまり”とさせていたころには(それこそスパイダーマン級に飛びぬけた人気が元々あるキャラクター以外には)もう戻れなくなってしまったのかもしれません・・・


次のマーベル映画「ブラックパンサー」がヒーロー単体で頑張れるのか、それともやっぱりアイアンマン達が登場してしまうのか。
それが今後のマーベル映画の分岐点になっていくのかもしれません・・・



色々グダグダ言ってきましたが、本作自体は何も考えずに楽しめる脳筋バカ超大作なので、是非映画館で!!2Dで観たけど、この映画、3Dのが絶対良いと思う!!!

・・・あとさ、これは本編とは関係ないんだけど、なんで邦題変えたの・・・?