「アベンジャーズ インフィニティ・ウォー」感想!!賛にも否にもとれる映画だった…。

アベンジャーズ インフィニティ・ウォー」(字幕2D)
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ついに、全世界が待ちに待った超大作公開!!!

ちなみに、私はMCUは全て観てるけど、全部のストーリーを覚えているかと言われると、そんなことはないぐらいの立ち位置です。






※ネタバレ、大アリです。ご注意を




全世界期待値MAXのシリーズの新作
公開初日に見たんですが、私が観たのは夜9時から上映、しかも字幕2D版なのでそこまで人はいないだろうと思っていました…。
いやぁ、私がバカでした…
田舎の映画館なのに、まず初めて見るってぐらいホールが混んでる!!座席に座ると、どんどん席が埋まっていき満席ですよ!!
いやぁ、映画ってこんなにも人を集められるんだなぁ…となんだかうれしくなりましたw





最上級にやらなければならないことが多かったシビルウォーを凌駕する本作
今作、やらないといけないことがもう今までのどんな映画より多くなっているんですよね。多すぎる、しかも濃すぎるキャラクターたちの整理、アイアンマンとキャップを始めとするこれまでのアベンジャーズキャラクターたちのお話の続き、今まで謎に包まれていたサノスのキャラクター紹介、マイティ・ソーガーディアンズ、ドクターストレンジたちのその後などなど……
これを全て処理しきった本作は素直に”凄い”映画だと思うし、しかもちゃんとどんなキャラクターにもしっかり見せ場を用意しているという手際のよさは凄まじい!!


多すぎるキャラクター
本作は、もちろん今までのキャラがほぼ全て登場します。(若干2名を除いて)しかしそれは、ちゃんとお話上必要だから登場するんです。ハルクが飛ばされたのがインフィニティストーンの場所だったからドクターストレンジと出会ったり、高度な技術が必要だからワカンダが登場したり。お話上全く関係ないのに参加するのではなく、ちゃんと理由を持って登場するので、登場キャラが多くても”今、このキャラが何をしたいのか”を見失わないで済んでいる。
それに、これほど多いキャラクターたちが一堂に会して戦うシーンは、もう胸が熱くなりました…キャップ、帰ってきてくれてありがとう…
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今作ではやっと、ドクターストレンジやガーディアンズが合流しますが、やっぱり合流して嬉しいのはガーディアンズですよ!!
正直不安でもあったんです。ガーディアンズのおバカなノリとアベンジャーズシリーズのシリアスな雰囲気が合うのかと。しかし本作では、今までのMCUの良さだったコミカルな部分をガーディアンズ、そしてスパイディに任せることで話の大筋はシリアスに保ったまま、それでもコミカルになってるという絶妙なバランスが成り立っている!
スターロードとトニースタークとスパイディの3人の会話シーンは、本当にニヤニヤが止まりませんでしたw

なによりビックリしたのが、ガーディアンズのメンバーがアベンジャーズと共に戦っている姿を見て「あ、こいつらちゃんと強いんだ…」と驚きました…w
正直、ガーディアンズのメンバーはキャラは立っていますが戦闘能力ではそこまで立っているキャラはいないと思うんです。だからどうしても、彼らの戦闘力は並以上強未満に見えてしまっていたんです。けど、ちゃんとアイアンマンやスパイディと共に戦えていたり、マンティスの能力を上手く使ったりしていて、彼らはまた1つキャラが成長していて嬉しくなりました…w
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今作で、旧メンバーと新メンバーの間を埋める役がソー。本作、本当にソーは大活躍でしたよね!

ですが、正直彼周りのお話は言いたいことが多いのも事実。。。
まず、冒頭ですよ。あれじゃあ、マイティソー3が全く意味のないものになってしまってるじゃないですか!!
それに最後、ハンマーを再び手に入れるソー。これも、折角前作でハンマーを失ったことで本当の”雷の神”になったのに、またハンマーを持つのって、どうなんだろう…

もちろん、最後に彼が着てる服に感動したりはしましたが、彼が好きだからこそ、こういう部分に引っかかってしまったんですよねぇ…。
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本作がやらないといけなかったこと
本作は、次回作ありきの作りはわかりますが、それでも1本の映画としてはやっぱりカタルシスが無さすぎる。でもこれは、アベンジャーズ4に向けての橋渡しとしての機能を持つ本作では必要なものだったのかもしれません。
一緒に行った友人はMCUをほぼ観たことがなかったんですが、本作を見ることで「誰がどんな能力で、どんなキャラクターなのか」を類推することは出来たみたいでした。本作は、かれこれ20作前後も続いているMCUシリーズを全く見ていない人でもなんとかアベンジャーズ4を楽しめるようにさせる、言ってみれば総集編のような面があるんだと思うんです。
本作は、ついに最終フェーズに差し掛かったMCUのこれまでを総括し、さらにアベンジャーズ4という大団円を成功させるための最後の交通整理を行い、そしてアベンジャーズ4にすべてのカタルシスを持ってくるという役割がありました。それを全て成功させちゃうから、ルッソ兄弟は凄すぎる…。
それに、10周年という節目の本作で、今までのMCUでは考えられなかった「主人公たちの死」を描いたのも、個人的にはグっときました…。これをやったことで、MCUはまた新たな扉が開いたんじゃないでしょうか。
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それゆえの欠点
正直、本作は今までのアベンジャーズシリーズよりも欠点も多くなってしまった作品だと思うんです。

その1つがキャラクターの多さ。
本作はあのキャラクターの多さを見事に捌ききってはいますが、その作業に追われ過ぎて、それ以外のことがほとんどできていないんですよね。あっちではこいつが何々をしていて、そっちではあいつがこれこれをしていて…と場面がちょくちょく変わるのはやっぱり見づらい。
2時間半という長尺ですが、本作は常に「やらないといけないこと」をやり続けていて「やりたいこと」が出来ていないようにも感じました…

もう1つがキャラクターの死。
冒頭でロキが死に、中盤でガモーラが死ぬ。ここまでは、本当に悲しかったし、ああ、今回は本気なんだな…と思わされていたんです。けど、ラストであれだけ死んでしまうと、もちろん悲しいし、スパイディのあの姿は涙なしには見られなかったけど、それでもやっぱりどこか「どうせ生き返るんでしょ?」と思ってしまいますよ…。
これって、今後のランラップがわかってしまっているが故なんですよね。GotG vol.3の公開も、スパイダーマン HC2の公開も決まっている今、彼らが死んでも信ぴょう性が無さすぎる。アベンジャーズ4公開までは、このランラップは伏せておいたほうが絶対良かったと思います…。
それに、最後に生き残るのは”誰かに救われた人”ですが、これ、やりたいことはわかるんです。ガモーラという娘を犠牲にしてまで彼なりの正義を貫くサノスと、目的を失敗してでも仲間を守るヒーローたち。しかし、やっぱりサノスの情報収集の方法が「こいつを殺されたくなかったら吐け」しかないのはどうなんだろう…もうちょっと、工夫できなかったのかなぁ…







色々語ってきましたが、正直、本作は次回作であるアベンジャーズ4を観ないと評価できない映画アベンジャーズ4の出来次第では、本作は大傑作にも大駄作にもなりえる。今は、まだ不完全な状態なんですよね。1本の映画としてはダメダメだけど、シリーズとしては大きな架け橋になっている。そんな映画だと思うので、今までMCUを観たことがない人も、MCUを見続けてきた人もMCUが大好きになれるので、是非映画館へ!!



最後に
ニックフューリーきたああああ!!!!…わ、忘れて訳じゃないよ!!
と、なったのは私だけでしょうか。。。w