「ブレードランナー 2049」感想!!!

ブレードランナー 2049」観てきました・・・!!!!!
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最初、ブレードランナーの続編と聞いたとき、前作の良さを出すのは無理だろ・・・と勝手に決めつけていた感があったんです。もちろん、私自身は前作をその当時見たわけではありませんが、それでもこの映画がどれほど映画業界、いやポップカルチャー全体に影響を及ぼしたかは、前作を見るだけでも伝わってくると思うんです。(ジュラシックパーク1の最初の恐竜と遭遇するシーンは、今見ても感動的と感じるのと同じ感じ(?)です)

でもこの前作の魅力は、オリジナルだからこその魅力でありそのデザインを真似するだけでは魅力は出せない、けど前作と違い過ぎるとゲテモノになってしまう・・・
しかし本作は、前作から30年後という設定を作ることで前作からまた一歩進んだ、未来のデザイン(文化)を描き切ることで前作とは違う、けど前作とどこか同じ・・・という針の穴を通すような奇跡的な魅力が生まれている!!
ぞんな未来デザインの中でも、1番印象的なのはやっぱりあのベッドシーンですよ・・・エロティックなんだけど性的というより「そんなベッドシーンしちゃう!?」という驚きで唖然としてしまいました・・・w


そんなデザインでの魅力もさることながら、本作1番の魅力は”ライアンゴズリング”ですよ・・・
もうね、彼の演技はカッコよすぎる・・・それも「かっこいい!!」じゃなくてか、かっこいい……と呟いてしまう、ため息のような溢れ出るカッコよさなんです。
今作の主人公Kは寡黙だけど、その顔や動きから彼の感情は伝わってくる。でもそれを口から出すことは許されない。しかも日常生活も、ホログラムの彼女に街中では被差別者・・・この負の要素を踏まえた顔をしているんですよライアンゴズリングは!!!(もう何言ってるかわからなくなってきましたがw)

ここからはストーリーについての感想なのでネタバレ注意!!









今作の主人公Kは、常に絶望を味あわさせられ続けるんです。子供のころの記憶が、もしかしたら本当に自分の記憶かもしれない。と思ったらそれは自分のものではなく、自分はやっぱり造られた存在だった・・・。この絶望感よ・・・
レプリカントにとって、(本物かどうかわからない)過去は振り返るものではない。自分の始まりわからない。けど自分の終わりはわかる。いや、作れる。K、いやジョーは、自分を人間だと証明するためにあの最後を選んだ。そう考えると、Kの物語はなんて悲しく切なく、やるせないんだ・・

本作は、Kの物語部分は本当に(お話として)面白いんですよ。前作が、正直デッカードに一切感情移入できなかったのは対照的に。
この映画は話的には盛り上がる寸前(レプリカントと人間が戦争をし始めそうな一歩手前)で終わるんです。でもこれで物足りないと感じる人はいないはず!!そう、この映画はKの物語であり、Kを見るためなら何度も見たくなる。今年1番のスルメ映画だ!!




もちろん、言いたいことがないわけじゃありません。その中でも1番気になったのは、デッカード。前作と地続きということで登場させたんでしょうけど、やっぱりいらないよこの映画には!!本作はデッカードじゃなくてKが主役なのに、無理矢理デッカードという大物を出すことで、後半、話の軸がKからデッカードに移ってしまう場面が多少あるし、最後のKとラヴの決戦のときのデッカードは、もう邪魔でしかない!!・・・ラストで娘に会う場面では、ちゃんとKが引き立つ演出を作れていたけど、それだけならデッカードじゃなくても良くない!?というのが率直な意見です・・・(デッカードファンの皆さんごめんなさい)





まだまだ語りたいけど、昨日今日見た自分はまだ感想が固まっていないのでここらでやめておきます・・・w
映画史に残る傑作の続編、いや映画史に残る続編を、まだ未見の方は(前作を見てから)映画館にGO!!


緑のファー付きロングコート欲しくなっちゃったよ!!!w