「パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊」感想!!ネタバレ忠告あり

いやぁ、日本中がジャック祭りですねぇ
そんな中、私も観に行ってきましたよ!!途中、電車が運休するというトラブルにあいましたが、なんとか見てきました!!ちなみに2D字幕版です。
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満足度は3!!

私はシリーズで1が1番好きなんですが、これはゲーム「アサシンクリード4」をドハマりした理由にも繋がるんです。そう、海賊って大好きなんですよ!!だから、”海賊の世界観”が惜しめもなく引き出されていた1作目は今でもワクワクしてしまうぐらい大好きなんです!!
しかし2作目から、私のパイレーツへの気持ちは揺らいでしまったんですよね。。。このシリーズ、ファンタジー色が強すぎるんですよ。1は呪いでガイコツ人間になったバルボッサとの対決!ここで”呪い”ネタを使ったなら普通、次回作からはもっと違うネタの敵を見せてくれないと、シリーズとしての面白みがなくなってしまうと思うんです。ずっとファンタジー色が強いままだと、、せっかくの海賊の世界観が台無しになってしまう。。。
そんな私は、4作目ぐらいのファンタジー感が、まだ好きなんです。理解してくれる人は少ないと思いますけど。。。

ではなぜ、こんなに世界的にパイレーツが人気なのか。それはこの1つだけ、そう、ジャックスパロウというキャラクターですよ!このキャラクターがいるだけで作品としての人気を跳ね上げてしまうほどの、破壊力と推進力を持った、凄いキャラクターなんだと思うんです。
その良さは、5作目である今作も惜しめなく、いや、過剰なほどに散りばめられていました!・・・しかしこの「ジャックスパロウ」というキャラクターは、キャラクターとして強すぎるんですよね。。彼は絵としては楽しく、面白くしてくれますが、映画全体の話を面白くは決してしてくれないんですよ。だから、話の本筋はジャック以外のキャラクターが背負わなくてはいけない。そこがこの映画がもつ矛盾なんですよね。。。
さてさて、ここからは本作の感想です!ネタバレには忠告があります!

まずは面白かったところから!!
この映画、元がディズニーランドのアトラクション「カリブの海賊」というのは周知の事実ですが、今作はアトラクションとして楽しい!!!!原点回帰というべきか、アトラクションに乗っているような感覚になれるシーンは、本当に楽しかったです!!4DXで見たかった・・・!w

次にキャラクター。先述した通り、この映画は特にキャラクターが命!そういう意味で、4は少し人気が劣ったのかもしれません。しかし今作は、敵のサラザールをはじめ、ジャックの脇を固めるヘクターとカリーナ、誰を取ってもいいキャラしてるんですよ!やっぱり、ジャックの脇には若い男女がいてほしい!!!
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そして今作は、海賊の映画で昼間のシーンが多かった今までのシリーズに比べて圧倒的に夜のシーンが多い!これも、新鮮味があって楽しめました。特に、闇夜に光る船の爆発は圧巻でした・・・

ストーリーも、ジャックがなぜ今のようなアクセサリーを付けまくっているチャラい海賊衣装になったのかをしっかり描いているのが良かった!あのシーンは、この映画で1番好きなシーンかもしれないです。。。(*´ω`*)

そんな中でも、1番私が良かったと思うのはやはり音楽!!!この映画の音楽は本当に最高ですよ!!オーケストラで演奏しているからこそ出る、圧倒的なスケール感と、映画全体のゴージャスな感じが見事にマッチしていて、サントラ探しちゃいましたw(売ってませんでしたけど。。。orz)

しかし、気にならないところがないとは決して言えないのも事実・・・
※ここからはネタバレを含みます。鑑賞後に読むことを強くオススメします


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まず気になるのがタイトル。なんで変えたんだ!!全く”最後の海賊”という由来がわからない。(続編の制作も決定しているみたいですし。。。)
続編といえば、最後に次回作を匂わせるシーンがありましたね。ああいうのが嫌いな自分にとっては、ついにパイレーツもこういうつくりになってしまうのかと落胆してしまいました。。。。映画のラストの後の話って、見たこっちが勝手に妄想するから楽しいのに、変に方向を定めないでくれよ!!!

そして私がもう1つ気になったのは、やはりジャックスパロウという存在。彼は本当に魅力的ですが、主人公向きとは言えないと思うんです。主人公は、話に一本の筋を通せるような人物に任せて、あくまでジャックは相棒兼船長ぐらいのキャラに徹したほうが、映画全体も、そしてジャック自体にもプラスになると思うのは自分だけでしょうか・・・。

それより気になったのが、ストーリー。
まず登場人物みんなが追う”ポセイドンの槍”の能力がザックリしすぎ。すべての呪いを解く、なんでこんなに面白くない設定をなんでつけてしまったんだ。。。呪いを解くという自己防衛的な能力ではなくて、もっと海賊たちが欲望に駆られて欲しくなるような能力にしてほしかった!しかも、その方法は槍を破壊することという、これもまた面白くない設定。槍なんだから、それで刺された者は呪いが解けるとか、そういう絵を面白くする設定にすればいいのに・・・。
そしてこの映画、突然9年の月日が流れたりして小さかった子供が大きくなったりするんですが、ジャックやバルボッサ、ウィルたちは一切歳をくったように見えない!!!1作目からほとんどビジュアルが変わってないジャックやバルボッサは、サイヤ人としか思えないよもう。。。

そしてサラザールがジャックを恨んでいる理由も、もっと因縁深いものにしてくれないと。。。それこそ、コンパスをめぐって2人は対立していて、サラザールはジャックにはめられて呪われてしまった、みたいな話でも良かったと思う。

あと、これは賛成派がかなりいると思うので反感を買うのが怖いんですが、最後のバルボッサの顛末。あれ、娘が出てきたあたりから絶対誰もが想像できちゃうよね!!??いや、それはいいんです。ベタな演出上等ですよ!でも。。。
しかもその自己犠牲のシーンも、まだ全然サラザールは追いつけておらず、なんとも「それする必要あった?」と疑問に思わざる負えないのも事実。上半期1位にあげたガーディアンズオブギャラクシーVol.2のエンディングと本当に似ていますが、あちらはしっかりと、どちらか1人しか生き残れないという状況を説明できていたのに対して、本作ではそれができてない。本気で「これはもうこの選択肢しかない」と思わせないと、この展開は台無しになってしまうことを学んでほしい。サラザールがカリーナを引きずり降ろし、それを追ってバルボッサがイカリから降りて、迫りくる海壁の中で命を懸けた最後の対決。。。というほうが、ベタですが綺麗に自己犠牲として機能すると思うんです。バルボッサが大好きだっただけに、この終わり方は残念で仕方ない。。。



と、結構言ってきましたが、いい意味でも悪い意味でもパイレーツ史上最もパイレーツらしい1作になっているので、ぜひ観に行ってみてください!!!!!