「ヴェノム」感想！！！これは”俺だけのお前”モノの傑作だ！！ ※造語です
「ヴェノム」(2D吹替)
ヒーロー映画もここまできた！最悪のダークヒーロー、遂に始動！！！
最悪のダークヒーロー
何より、タッグものとして面白過ぎる！！
こんな２人の掛け合いも隅から隅まで面白い。もっと、もっと彼ら２人を見せてくれ！！と何度も心の中で叫んでました。
人を超えたパワーを持つヴェノムと、人の心を持つエディ。その共通点は、負け犬でありそして”何かを成し遂げてやろう”という野心。
そんな２人が組むからこそ、ダークヒーロー”ヴェノム”が完成する。色んなヒーローが出てくる映画も良いけど、こういう支えあってやっと一人前みたいなヒーローに、燃えない人はいないでしょう！！
ラストバトル
この映画、終盤になればなるほど面白い。そしてラストのバトルは、映画館で観るしかないグチャグチャアクション！！もうどっちが何をしているのかもわからなくなるようなハチャメチャなアクションは、度肝を抜かれた！！
それに、ラスト周辺になると２人はどんどん距離が近くなっていく。もう付き合っちゃえよ！を通り越して、もうヤっちゃいなよ！ぐらい急接近する。だから、２人の会話はどんどん面白くなっていく！！
ああ、続編嫌いの自分がこんなに続編を待ちわびることになるなんて！！
”俺だけのお前”モノ
もちろん造語ですｗ
”俺だけのお前”…つまり、俺だけにしか理解できないお前モノということ。例えば、『デスノート』だったり『地獄先生ぬ～べ～』だったり。回りには聞こえてないけど、俺だけに聞こえるお前の声。だから周りからは「え？誰と話してんの？」と言われる。
…これ、大好きなツボなんですよね
共感してくれる人はいないかもしれませんが…ｗ
何が好きかって、俺にしか聞こえないから周りからは独り言に聞こえてる。それをわかっているけど、お前がうるさいから喋りざる負えない。そして周りからは「誰と話してんの？」と言われる。
この、２つの会話が同時進行してるのが良いんですよね！！ｗ２つの会話が真逆のことを言っていれば言っているほど面白い（アンジャッシュのコントみたいな感じ…？）
これを踏まえると、この『ヴェノム』という映画は、”俺だけのお前”要素が半端なく揃ってる！！！ちょっと弱気なエディとかなり強気なヴェノム、そしてそれを冷静に心配するアン。この３人のぐちゃぐちゃな会話が良い！！！あの、電話越しに「ああ、君に言ったんじゃないんだ」の下りとか、まさに真骨頂！！！(伝われ！！)
言いたいこともあるんだよ！！！
まぁ、言いたいこともあります。これは、結構な人が同意だと思ってます…
それは、短い！！！！
せっかくエディとヴェノムが寄生虫以上恋人未満になったのに、そこからの展開が早すぎる。もっと、食事シーンとか、私生活にヴェノムがいるという設定を活かして欲しかったし、アクションも後半に偏り過ぎてるし、ラストバトルも制限時間５分は短いし、もっとザコ手下とかいてほしかった。ライフ財団のあいつらとか、ラストでなぎ倒しながら戦ってほしかったし。
前半の、ヒーロー映画でだれ気味になる”どうして超能力を得たのか”の説明もだれることなく、良いテンポで進めてたのに、全体の尺が短いから前半が長く感じてしまうというのも残念。
あと、エンドロール。
まず、最初のおまけ映像。うーん、個人的に”次回へ続く”的な、謎を残すラストって嫌いなのでこういう、次回を予感させるのは好きじゃないかなぁ…
もう１つのおまけ映像、『スパイダーバース』のワンシーン(?)映像は、クリストファーミラー&フィルロード監督っぽさが存分に味わえて楽しめました。
…けど、長い！！！！
上映時間112分のエンドロール１５分って何よ！？あんなに大文字で真ん中に寄せて流す必要あったの？『スパイダーバース』の映像は、正直”なんで今？”感が凄すぎたし。これ、絶対本編の前に付けたほうが良かったですよね。
そして最後、これは吹き替えで観たからこその不満。
”もっと聞えやすい合成にしろタコ！なに言ってるか全然わかんねぇんだよ！！”
これ、バットマンの吹き替えの時も思ったんですけど、声がこもり過ぎてなんて言ってるかわっかんないんですよね。特に、アクションシーンで一言ヴェノムが喋るシーンとかはかなりキツイ。ヴェノムの声を担当した中村獅童さんは『龍が如く３』以来、大好きな声の方なので、もっと中村獅童さんの声を活かした合成をして欲しかった。同じ中村獅童さんの『デスノート』のリュークぐらいが良かったかなぁ…
色々言いましたが、絶対観るべき最悪ダークヒーロー(たち)映画なので、是非観てください！！！
