「ワンダーウーマン」感想!

テレレ デンデンデン デ デンデンデン デ デンデンデンデ デンデン♪!!!!!!


観てきましたよ「ワンダーウーマン」!!
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(自分はこの予告の可愛い女”なのに”最強!!みたいな宣伝は好きになれませんが…。天然系?)




※ネタバレを多く含みます。ご注意ください。



正直、DCの「ジャスティスリーグ」シリーズは、どうしても絶賛はできないんですよ個人的には。というのも、どれもこれも、シリアスでダークな方向に振りすぎて、ヒーロー映画として気持ちいい(スーサイドスクワッドの場合は、ヴィラン映画として気持ちいい)映画に出来てないと思うんです。ではヒーロー映画として気持ちいいとは何か。それは、”人々からヒーローと認められ、喝采を得る”こと。それこそ、ウィルスミス主演の「ハンコック」が中盤まで最高に面白ったのはこれがちゃんと出来ていたから。
そういう意味で、今回の「ワンダーウーマン」はどうなのか。一言でいえば「最高だ!!」
これはヒーロー映画として、ですが。戦争や世の中の現状を知らないダイアナが、それでも貫き通す正義”人助け”を常に中心に考えて行動している。そしてその行動は次第に人々から喝采を受け、遂に彼女はプリンセスからヒーローになる。これこそ、ヒーロー映画として最高に気持ちいいじゃないですか!!

この映画は、女性ヒーローという要素を持つために、上記のようなヒーロー映画としての側面のほかに、性差別からの解放というような社会的テーマも取り扱いざる負えないんです。本作はそんなテーマも、今作はちゃんと突破している!!
ワンダーウーマンをセクシーに撮るんじゃなく、1人のヒーローとして力強く描くことで、エロスではなく美しさが際立っている。女性だからという特別視したヒーロー像を一切入れなかったことで生まれる、1人の人間としてカッコよく美しい。もちろん、この”美しい”は可愛いとかそういう異性的なものではありません。言葉を変えれば、”華麗”とでもいうんでしょうか…。

そして、何より自分が本作の1番秀逸だと思うのは、アクション映画として最高なんです!!!!
この映画のアクションシーン、特に中盤のドイツ軍との戦闘や冒頭のアマゾンの戦いは、最高に上がる!!あのメンテーマに載せてワンダーウーマンがぶっ飛ばす!!
アクションシーンだけ取り出せば、この映画は自分が見た最近の映画で1番だと思います。
血沸き肉躍るとはまさにこのこと!!!


しかし、この映画は大絶賛ということでいいのか、というと一概には言えないのも事実…。この映画の欠点、それは何より、”第1次世界大戦”という時代設定です。これが生かせてない!!
戦争というのは人間同士の争いであり、立場によって正義、悪は変わる。今作のワンダーウーマンは、明らかにイギリス側から見た正義であり、例えばドイツ軍の名もない家族を国に残してきた兵士なんかには、最大の脅威であり悪なんですよ。終盤で、人間の醜さに気づいたダイアナですが、最後には人間の持つ”愛”を知り、人間と共に生きることを決心する。
それなら、最後の戦いはアレスと戦うのではなく、イギリスとドイツ、両国と戦うべきでしょ!!
それこそアレスは本当はいないんじゃないかという話になってたんだから、最後はアレスと戦い戦争の根底を根絶やしにした、というふわっとした最終決戦ではなくて、休戦協定を結ぶために歩み寄る両国を邪魔するドイツ軍、その抵抗を防ごうとするイギリス軍の両者を足止めし、休戦協定を結ばせる。
このほうがよっぽど、全人類誰から見てもヒーローになると思うんです。イギリスが勝者だからその国を勝利に導いたダイアナはヒーロー、それでいいんでしょうか…。





と、言いたいことはやっぱり出てきちゃいましたが、それでも本作は今までのDC映画に比べて満足度は比べ物になりません!!2時間半という長尺が一切気にならなかったので、次回作「ジャスティスリーグ」が上映時間3時間というありえないほど長い長尺でも気にならない…かも…?w






次回はダンケルク…?