「ワイルドスピード ICE BREAK」感想! 前半:ワイスピシリーズについて 後半:今作の感想

ついに来ましたよ!!!!ワイルドスピード最新作!!!!!またあのファミリーに会える!!!


というわけで今回はワイルドスピード ICE BREAK」の感想を書きますよ!
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点数は90点!!!!!!!


このシリーズ、1~3作目までは走り屋達の”如何に速く走るか”を描く映画でしたが、MAX以降は”カーアクションがメインの強奪もの”になっており、もし全くワイルドスピードを見たことがない人がいるなら、少なくともMAX~SKY MISSIONを観てから映画館に行くのをオススメします!!

というのもこのシリーズ、設定の後付けが本当に上手い!!「そこであの時の要素持ってくるか!!!」とか「そこであれと繋がるんか!!」などシリーズを見ていれば観ているほどテンションがMEGA MAXになっていく作りになっているんですよ。しかも敵として出てきた人物も、次作では仲間になったり敵同士繋がっていたりとまるで少年漫画のようになし崩しに面白くなっていく、かなり変わっているけどシリーズ化が100%生かされてる作りだからこそ、シリーズが熟してきた8作目でついに、ジュラシックワールドスターウォーズep7を超えてオープニング興行収入1位に輝いたんですよ!



そんな前置きはさておき、映画の内容についてですが、これが今まで以上にド派手!というより今作に顕著なのは「観客が待っている物、見たい物を見せ、それ以外は出来るだけ見せない」作りだと思うんですよ。登場人物の葛藤や敵側の過剰な描写を抑え、シリーズ最高のド派手アクション、カッコいい車、過去作に伏線を作り回収、キャラクター同士の慣れ合い、登場人物のカッコよさ、今までの敵との共闘、そしてファミリーの結束など、みんなが何も考えずに観ていて楽しいものを出来るだけ詰め込んでいるように感じました。
この、少し下品とも思えるぐらい過剰な演出、大体の映画じゃ「やりすぎ」と言われ批判されかねないものですが、ワイルドスピードはそれを上手く扱い、そして後付けしてるんですよ。こんな映画、大好きに決まっているじゃないか!!!




ここからは本編のネタバレを含みます。ご注意を!!













本編は冒頭、キューバでのレースから始まります。ここで行われるキューバ式レースで「わ、ワイスピやぁぁぁぁ!!!!」とテンションMAXになった人も多いはず!!!このレースで、バイクに乗って通行止めをするのも良かった!

続いて登場するのがホブス。新兵を訓練しているのかと思わせる恫喝の先には娘のサッカーチーム。もうどんどんホブスが脳筋野郎のネタキャラになっていってますよねwww

そしてドムの裏切り。この展開は予告などから知っていましたが、かなり不安だったんですよね。ワイスピなのにテンションが下がる演出をして良いのか?それにドムを倒せるだけのキャラとして大きい存在はブライアンだけなのに、ブライアン不在の中それが何とかなるのか?と。

しかし本編は以外にも裏切ったドムのほうの視点もかなり入れ、しかもドムは常にファミリーのことを考え、ファミリーに危害を加える度に”怒り”を露わにすることでファミリー愛を表していたり、ファミリーも「あのドムがなんで・・・」と悲観的にはあまりならずに「ドムが何の理由も無しに裏切るわけねぇよ!!」と最後までドムを信じているんですよ。そのおかげで、ドムが裏切るという展開は、テンションを下げてしまう要因どころかファミリー愛を表現する新しい要因となり、よりテンションをあげることに!!
そして肝心の、ドムを倒すのは誰か、というよりどうやってブライアンの穴を埋めるのか、という問題は、またしてもファミリー全体で彼の穴をカバーしているんですよ。ブライアンという大きな存在を失ってもなお、ファミリーは互いを尊敬し、愛し、勿論ブライアンを始め失った仲間達にも敬意を払い、より大きな存在として生き続けている。だからこそ、大きな穴も埋めるんじゃなくてカバーし合えるんですよ。

そしていつものワイスピと同じように、過剰なアクションが続きます。その中でもニューヨークでのカーゾンビシーンがかなり面白かった!!「ワールドウォーZ観たいやん!!!」とテンション上がって観ていましたが、映画秘宝にもまさか同じように書かれているとは思いませんでしたw


そして物語はクライマックス、デッカードはついに伏線回収されたメキシコ人2人組に助けられ、弟と共闘!!!
もうここは完全にトランスポーターでしたが、それも良い!!
というより今作で1番輝いていたのはデッカードですよね。ファミリーに対してツンツンしながらも突然デレ、宿敵ホブスとも好敵手になり、さらには盟友にまでなるし、デッカードも過去にホブスのような”政府に利用され捨てられた過去がある”ことを強調することで、何だかファミリーに加入するのを許してしまいましたw(ハンのことは忘れないけどな!!!このシリーズならいつかそこも回収してくれそうだけどねw)

そしてドムはファミリーと合流!そこでのレティの笑顔が滅茶苦茶良い!!
見逃した方は是非もう1度見てほしい!!ちょっと年を感じさせる顔になってきていた彼女だけど、そのシーンのレティは恋をする少女でした…。
最後はミサイルとレースというワイスピ特有の”大好きバカ展開”が炸裂した後、爆炎がドムを襲う!!そこに駆けつけるファミリー達!お前ら最高かよ・・・


一連の事件が解決し、こういう映画には欠かせないあのシーンに。そう、打ち上げです!!!
ここでテズとローマンの恋模様(てかラムジーの小悪魔な感じ、めっちゃ良くない!?)、デッカードの加入、ホブスとデッカードの友情、そして”ブライアン”の誕生・・・自分はその前のファミリーがドムを助けるとこで号泣してるのに、ここで目玉が抉れるぐらい泣きましたよ・・・
しかしこの打ち上げには大きな欠点が。それはオーウェンやメキシコ人2人組のような人たちもその打ち上げには呼ぶべきでしょ!!!という訳で、ディスク化の時には彼らがいるバージョンもお願いします・・w








総括!!この映画、細かい矛盾をあげるとキリがありませんが、この映画の魅力はそこじゃないんですよ!ファミリーをいかに魅力的に描けるか、その一点なんです。そういう意味では、今作はかなり”大成功”な作りだったし、もう自分は、ファミリー1人1人の特徴や特技なんかを誰かと語りつくしたいぐらいファミリーを愛している状態になりました・・・w

これを見に行かないで何を見る!!と言いたくなる映画なのは間違いないので、ぜひ映画館にGO!!!