「イコライザー2」感想!!俺達のマッコールさんが帰ってきた!!

イコライザー2」(2D字幕)
イメージ 1

至高の映画「イコライザー」まさかの続編!!これは観に行くに決まってるじゃない!!!というわけで行ってきましたよ!!


前作「イコライザー
前作の何が面白かったのか。それは、前作の冒頭の19秒アクションシーンに詰まっているんですよ!!交渉が決裂してもにこやかに去っていくマッコールだが、突如出入口のドアを開けては閉め、開けては閉め、開けては閉めだす。この異常な行動に困惑しつつ、殴りかかるギャングたちを一瞬でなぎ倒した後、死にかけるボスに向かって「お前は、たった9800ドルのために死ぬんだ…」と言い放つ。もうここが最高過ぎる!!!カッコよすぎる!!!渋すぎる!!!小学生みたいな感想だけど、本当にもう最高なんですよ!!
このシーンからもわかるように、この映画は”ざまぁみろ感”が良い。街のギャングから飛躍し、ついにはロシアまで行ってギャングを潰しまくる。それでも、マッコールは常に紳士的。この緩急が気持ちいい。





そして続編
本作もまた、上記したような前作の面白さは健在でした!その中でも特に良かったのはホテルでドラッグを楽しむバカ息子とその仲間たち。当然のようになぎ倒された後、バカ息子に「お前、利き腕は?」と聞くマッコール。そして返答すると「さぁ、腕を出せ」、そして指を……まさに”ざまぁみろ!!!”
そして、前作より良かったのがマッコールの心情をかなり揺すぶってくれたこと。前作以上に、”怒り”のスイッチが入ったってわかるようになっていて、よりこちらも共感できるし、ワクワクできる。ある訃報を電話で聞いた時の、優しい顔が一瞬で消え失せ、声も低くなる。「きたっ!!」感がたまらん!
さらにラストバトルも良かった!前作のスプリンクラーもそうだけど、水も滴る良い男とはまさに!怒りに燃えるマッコールの心情に呼応するかのように吹き荒れる雨風の中、1人、また1人と確実に敵を仕留めていく。特に、ナイフでめった刺しにするシーンは、まさかあんな角度から見れるとは思いませんでしたwそしてラスボスには一言、「1度しか殺せないのが残念だ」……かっけぇぇぇ!!!!ここは冒頭からの「死ぬか反省するか」の伏線がしっかり効いているのも良い!!





されど続編
しかし、続編とは難しいものなんです。観てるほうは、前作のような味を楽しみにしつつ、前作と同じ味は食べたくないわがままなものなんです。それをわかっているからこそなのか、本作では上記した”ざまぁみろ”展開と話の大筋がイマイチかみ合っていない。なんだか、”ざまぁみろ”展開は後付けというか、サブストーリーみたいに見えちゃうんですよね。
さらに本筋のストーリーですが、前作ではマッコールは何者か詳細がわからないのがカッコよかったのに、こういう内面の話をするのはやめてほしかった……。
あと、前作がホームセンターの従業員で、その時点で「これは最後はここで戦うんでしょ!?」と匂わせてからのラスト!!と最高の活かし方だったのに対して、タクシードライバーという設定があまり活かしきれてない気がした。タクシーでのアクションもあったけど、もっと、ラスボスをおびき出して、逃げるように乗ったタクシーを運転していたのがマッコールで……みたいな、こういう活かし方をして欲しかった!!





最強の主人公、その宿命
最強の主人公って、長続きしないと思うんです。前作で最強すぎたマッコールは観ていて面白かったけど、続編で同じことはできない。でも、最強という名目上敵を強くし過ぎることもできない。だから、お話のスケールアップをしたんだと思うんです。前作が街のギャングから徐々に話が大きくなっていったのに対して、今作は最初からCIAがガッツリ絡んできてる。なんというか、話の発端は小さくあって欲しかったんですよね。例えば、マイルズの悪友がギャングの手下として使われてて、その魔の手がマイルズにまで忍び寄ってきて……みたいな。じゃないと”街の掃除屋”感が薄れちゃうんですよね。マッコールはただ強いんじゃなくて、市民の味方として立ち上がる時最強になるはずなのに!!!





今回は短めですがこの辺で。前作を楽しんだ人は、賛否はともかく1度観ておいても良い映画だと思います。
本作を観た世界中の、イコライザー好きがこういう「俺が思うマッコール」を妄想してるんだろうなぁ……w

宣伝でめっちゃ使われてる”19秒”って、全く関係なかったけどなんなのあれ!?w