「ザ・プレデター」感想!!ド派手なパワーで全てを推し進める、派手の暴力映画!!!

ザ・プレデター」(2D字幕)

※本記事は、プレデターシリーズにほとんど触れてこなかった者が書いています。ご了承ください。
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いやぁ、観てきましたよ!!正直、プレデターの印象って1作目をはるか昔に見た記憶がある程度なんですよね。ああー、皮剥がれる奴だよねー?とか、泥まみれになれば大丈夫な奴だよねー?という超ライトな印象しかないんです。そんなプレデター初心者な私は、どう本作を観たのか!!プレデターファンの皆さん、怒らないで!!





崇高な捕食者
まず、びっくりしたのがプレデターの設定。よくあるパニックものシリーズかと思っていたんですが、プレデターは他のパニックものに出てくる”捕食者”よりも遥かに知的な”狩猟者”だった。何か目的のために行動したり、楽しみのために行動したり、時には喋ったり。プレデターを今まで観てきた人には当たり前なんだとは思いますが、まずそこに新鮮味を感じました。シリーズ観てみようかなぁ…w





ボンクラ兵士達
本作の何が魅力って、プレデターと戦うメンツがことごとく”良いキャラ”過ぎる。アヘン中毒者だったり、精神病だったり、過去のトラウマがあったりするけど、そんな辛い現状を、ふざけたノリと勢いでなんとか乗り越えようとしている奴ら。でも、いざという時には”兵士”としてやるべきことがハッキリわかっている奴ら。いつもはふざけているし、時にはサボったりするけど、でも頼りないどころか、プレデターがどれだけ残忍なことをしても彼らが登場するとどこか安心出来てしまう。そんなパワーを秘めた”あいつら”を作り上げたシェーンブラックは本当に凄いよ!こういうバディものだったりチームものを作らせたらピカイチだなあんた!!!





俺達のマッチョアクション映画
本作、もう1つの魅力がマッチョアクション。1作目のように、シュワちゃんがドンパチするような、80年代~90年代のあのド派手なアクションだけを追求する時代のアクション映画なんですよこの映画。細かい辻褄とか、もう無視ですよ。地球の味方だった1号がなぜか人を殺しまくっても、犬が急に仲間になっても、それは”アクションが面白くなるから”という理由だけでいいんです。CGが発達してド派手だけでは面白さを感じなくなってしまった現代の我々に、真っ向から最大級のパワーで”これが面白いんだよ!!!”と殴りつけるこのテンション!!





って、言ってもやっぱりねw
と言いつつ、言いたいことがありますよやっぱりw
まず、息子ローリー。いや、この役を演じたジェイコブ君は本当に凄い演技力なんです。なんたって、あの「ワンダー」のあの子なんですから。でも、本作のローリーの、発達障がいという設定がノイズ過ぎる。あんな杜撰に、”発達障害=実は天才なんでしょ?”という典型的な設定を組み込むなら、最初から頭のキレる子供でいいじゃん。現代にマッチョアクションを蘇らせるという点において、この無駄に盛り込んだ設定は要らなかったと思う。発達障がいの子は、実は天才だなんていう固定概念こそ、発達障がいに対する侮辱じゃないか?とか、そもそも発達障がいで大きな音にビックリしていたのに後半全く症状が現れてないじゃん、とか色々考えてしまうし、それは本作のようないい意味で頭を使わなくて良い映画に対してはノイズでしかない。
一応ですが、もちろん発達障がいなどの障がいをはじめとしたものへの意識の向上が、現代においていかに重要で、可及的速やかに浸透するべき考え方だというのは当然理解しています。

あと、本作で人間側の悪役であるウィル・トレーガー。…彼、要る?
正直、お話において一切必要性を感じなかった。彼が活躍(?)出す中盤から急に話が鈍重になるし、彼のラストもよくわからないし。全然いなくても良かったし、なんならいないほうが話がもっとテンポよく進んだと思うんですよね。それか、ラストバトルで主人公と共闘するとか、なんとか彼に愛着を沸かせてくれないと…。





最後に
色々言いましたが、本作は”プレデターかっこいい!!”と”あいつらにまた会いたい!”という感想だけで十分な気もしますw
プレデター、ガジェットかっこいいんだからもっと使ってほしかったなぁ…とは思ったり。

何も考えずにパっと入って十分楽しめる映画だと思うので、グロがOKな人は是非観に行ってくださいね!!!