「スリープレス・ナイト」感想!!ネタバレあり

ジェイミーフォックス主演ってだけの情報を頼りに見てきました!
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Twitterなどでは「96時間」のような映画!とよく目にしますが、自分は全くそんなことはないと思います。「96時間」の面白いところって、最強すぎる父親による最強アクションにある。けどこの映画では、主人公であり1人息子を持つ父ヴィンセントは、強くないけど弱くない、普通よりちょっと強いぐらい。しかも悪徳警官だけど完全な悪ではなく父親としての優しい側面も持ち、ラスト周りのどんでん返しにも耐えうる、いわゆる悪者顔過ぎずにでも悪者らしい人じゃない人。そんな微妙な役をジェイミーフォックスは完全に演じ切っている!!この映画の魅力は、そこだと思うんです!

さらに、カジノが舞台ということもあってか夜景に浮かぶカジノのネオンがギラギラしててすっごい綺麗。これは、映画館で観ないとわからない感動だと思います(*´ω`*)w


でもこの映画、観終わったあとの率直な感想は”可もなく不可もなし”なんですよね…
たしかにジェイミーフォックスは役にぴったりハマっているしアクションも多めだから見ていてつまらなくはならないんだけど、なんとなく単調に感じるところが多々あったのも事実。
アクションは生々しく、主人公ヴィンセントは敵と相反しても勝つか負けるか常に半々。だからこそドキドキはするけど、アクションのパターンがいつも同じなんですよね。「おい!何してる!手を挙げろ!」で近づいてからのカウンターパンチ!の連続。
さすがにこのパターンばっかりだし、その後のアクションも体を張っていてすごいんですけど、いまいち印象に残らない。

そしてストーリー。誘拐された息子はずっと監禁されたままで最後に助け出すで良かったんじゃないの?息子もある程度脱出したり協力したりするし、悪役も上下関係により状況が二転三転するからややこしい。というか、どんどん何を楽しめばいいのかわからなくなってくる。悪役にしたって、どっちを主敵として見たらいいのかわからなくなってくるし、息子も独自の行動をするし息子を巡るイムリミットもどんどん延長されていくから全然タイムリミットとしてのハラハラ感はない。
それに、ヴィンセントが潜入捜査員だったということも、内部告発課のジェニファーはそんなに簡単に信じちゃうの??何か証拠的なのはないの?ヴィンセントが「俺は潜入捜査員なんだ!」といい出したとき誰もがこれはウソだと思う。それはヴィンセントが絶体絶命のピンチや息子に言い寄られているときに勢いで言ってしまうから、でまかせに聞こえるんです。でも登場人物たちはそれを信じて、しかも物的証拠もないから曖昧なまま進むんですよね…。途中、応援を呼ぼうとするジェニファーを、警察内部に内通者がいるとして止めるヴィンセントのところも、ヴィンセントは潜入捜査員なんだから内通者の耳に入らないホットラインでもあるんじゃないの?じゃないと普段の報告とか常に筒抜けなの?だったら相棒のショーンがあそこでやっとヴィンセントが内通者だと知るのはおかしくない?とか、考えれば考えるほど、気になる矛盾があるんですよね。

あとラスト。奥さんが現場に来て助けるって展開は・・・どうなの?それまで全然関係なかったのに、急にそんな銃で応戦したりする??
そして「次回へ続く・・・」的終わり方。ああ!!この終わり方1番嫌い!!!!

スリープレスナイト(原題Sleepless)」は正直、観てる最中sleepしか頭になかったよ!!!
以上!