「マンハント」感想!!

福山雅治主演!ジョンウー監督作!!!

一言で感想を言ってしまうと、”普通に面白い”です。それ以上でもそれ以下でもなく、普通にです。
福山雅治ファンなら必ず楽しめるし、それ以外でもアクション映画が好きな人ならある程度の楽しさは保証されてる映画だと思います!
イメージ 1



何より、舞台が大阪でここまで派手なアクションが見れるってだけでも映画館で見る価値あり!特に水上バイクチェイスのシーンは、日本でこれだけのチェイスシーンが撮れるんだ‥と感心してしまいました(撮影は淀川らしい?です)
何よりこの映画は、バディものとして物凄く良い!
クサいイケメン(バカにしているわけではありませんよ!)な福山雅治と、日本という異国の地で終われる中国人イケメンチャン・ハンユー。この2人の凸凹してるけど平坦でもある関係性が見てて面白い!それに、ポスターにもなっている2人二丁拳銃で戦うシーンは、キメ絵になるシーンとアクションシーンが上手く使い分けられていて、見てて気持ちいい・・・しかも(動画パンフレット曰く福山雅治提案)そこで福山雅治が日本刀で戦っちゃうんだから、ベッタベタだけど日本的であるけど日本映画では絶対撮れない洋物アクション的でもある!このシーン、ジョン・ウー監督の娘さんがドーン役で出ているんですが、彼女のアクションがホント凄い!!


この映画、話自体はベッタベタだし推理ものとしては全然ダメだけど(多分推理もので売っていないw)、刑事同士のイザコザだったり持っている銃が5発装填のリボルバーだったり、日本の警察ドラマならではの要素もしっかり入っているので全体の話は日本っぽいのにアクションシーンはハリウッドにも負けないという、絶妙なバランスで出来ている。ベタな話展開も、福山雅治というちょっと現実離れしたイケメンが主役になることで映画全体が現実から一歩離れて見えるのでちゃんと中和されているとも感じました。





でも気になったところがないと言ったらウソになる!!
まず、推理ものとしてダメダメすぎる!!アクションは面白いんだけど、映画の話が進む推理パートが何とも盛り上がらない。福山雅治が何か閃いても盛り上がらないし、衝撃の事実が明かされても、明かし方がアッサリしているのでストーリーが気になる!というテンションには全然なれない。中盤になってやっと福山雅治が刺し傷を見て「犯人は左利きだ、ドゥ・チウは犯人じゃない!」って言い出した時は「え!?今更そんなパッと見てわかるようなトリック!?」と驚いてしまいました・・・w
それに、新薬を巡る話なのは良いけど、ラスト。どんどんみんな超人になっていく辺りは「ああ…面白かったアクションが遠くなっていく…」と少しかなりかったり。薬ってドーピングコンソメスープみたいな使い方できねぇって!!(筋肉中枢がイカれてムキムキになり続けてる牛とかは、授業なんかで聞いたことありますけどねw)

あと日本人俳優と中国人俳優が入り乱れるということもあってか、演技のテンションがみんな違い過ぎる。何より気になったのは、桜庭みなみ演じる百田というキャラクター。話にほぼ要らないし、なんだか刑事というより小学校の先生みたいで、常に場面を安くしてるんですよね。アクションもしないし、何か捜査の重要な役割もしない。戦闘が終わった後の矢村を運ぶだけの役なんです。一応、矢村の元妻に似ているというよくわからないエピソードはありましたが、あれも要る?



色々言ってきましたが、アクションもの、バディものとしては普通に楽しめる映画だと思うし、ちょっと大作が少ない今見るならこの映画もアリ!だと思います!