「キングスマン ゴールデンサークル」感想!!

すいません、2週間以上前に本作を見たのでかなり曖昧かつ端的な感想になってしまいます!・・・
あと、ネタバレ全開なので注意を!!

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というわけで、前作な大好きな自分は、ちゃんと前作も復習して見てきました!!!
前作同様、オレンジ色を基調としたコメディなアクションと紳士的笑いが全体に散りばめられていて、前作のノリを失っていない映画だったと思います!
アメリカのステイツマンがカウボーイ風で、リボルバーや投げ縄を使ったり、名前が全員酒の名前だったりと、前作にはなかった要素も面白かった!!!
それにエロネタやヴァイオレンスな描写が前作以上に際立っていて、良い意味でバカな紳士映画になっていましたw


そう、この映画、前作を楽しめた人は一定量楽しめるんです。
けど、それこそ大傑作だった前作を越えようと必死な感じも全体にあるように感じました。

まず冒頭。
冒頭のアクションは最高にアガるんです。けどその後、キングスマンの拠点は全て爆撃されてしまう。そして前作のヒロイン(?)であるロキシーが退場してしまう…。これ、冒頭から飛ばし過ぎなんですよね…冒頭から、前作を超える級の凄いことをしようとして空回りしてしまっていると思うんです。




そして中盤。
ステイツマンの投げ縄やショットガン、リボルバーアクションはもう最高でした!!!ウィスキーのリボルバー捌き、最高にカッコよかった!!!
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でもこのシーンを始めとして、SFすぎなんですよね…前作より外連味たっぷりなガジェットを出そうとするあまり、投げ縄に電気(レーザー?)が灯ったり、敵側もロボ犬やロボットアームを使ったり…スパイ映画のガジェットって、もっと”普段は普通のものに見えるのに、実はハイテク機器!”なのが良いんじゃないんでしょうか。こんな、SFにぶっとんだガジェットは、正直好きになれませんでした…

そしてまさかのハリー復活。これも、もっとちゃんとした助かった理由があるならまだしも頭を撃たれたのに生き返るって…
これは悪い意味で、悪ノリが過ぎてしまっているんです。頭を撃たれても生きているような設定をぶち込むと、映画全体の”死”が薄まってしまうんです。だから最後の展開も台無しに…
しかも、ハリーは全てを思い出したはずなのに前作とキャラがちょっと違う気がするんですよね。あんなに、仲間と連携しないで行動してしまう人だったっけ・・・?




そしてラスト。
というか全編にわたって、敵役のポピーが前作のヴァレンタインを超えれてない!
ポピーの計画自体は麻薬という薬でもあり薬物でもあるものへの風刺が効いていましたが、何より大統領がポピーを利用としたことのほうが悪いように描かれたせいで、ポピーのキャラがかなり薄くなってるんですよね。利用されるような人間ってことは、ポピーはそこまでの奴じゃないんじゃないの?って。
そんなポピーの計画が白紙になり、全世界に抗体が配られる。これも、ドローンで配るんじゃなくて前作の頭花火みたいにド派手にバラまいたらいいのに!!
抗体を雨として降らせるとかさ!!オレンジの雨が降ってきたら、それこそ”キングスマン”!!!って感じがすると思うんだけどなぁ・・・(抗体を雨で降らしても病気は治らないだろ!!というツッコミは、もちろんあると思いますがこの映画ならそれもアリだと思うw)




色々言いましたが、この映画、決して駄作ではないし、大好きな映画なんです。だけど、やっぱり前作という大きな山を越えられていない、いや、越えられないなら越えようとしないで前作と似た作品とかでもよかったのに、無理に前作を越えようとするあまり、全てがキングスマンという作品にとってマイナスになってしまっているんです・・・。そんなマイナスがあっても面白いと思わせるんだから、やっぱりこの映画、凄いよ!!大好き!!
今後も、この悪ノリとハチャメチャな感じを続けてほしい、そう思わせてくれる1本でした!

最後の戦いの、デスペラードのパロディ(?)、最高だった…w(足はもっとちゃんと伸ばしてほしかったけどねw)
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