「パーティで女の子に話しかけるには」感想!!!

タイトルのパンチが強すぎる
パーティで女の子に話しかけるには」観てきました!!!
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前回の鋼の錬金術師に比べて、鑑賞済みどころか知っている人も少ないと思われるので予告や公式サイトでわかる程度のストーリーをざっくりと説明します
-1977年のロンドン。エンという男の子はパンクに魅了されていた。パンクへの憧れが爆発寸前の彼にとって、パンクじゃない日常なんて、パンクに染めてしまいたいとも考えるほどだった…
そんなエルと友人2人はある夜、謎の集会を目にする。その集会は、全身タイツのような衣装を身にまとった男女がバレエのような?いや違うような?ダンスのような何かを行っていた。集会に戸惑うエンは、集会のメンバーの1人だがダンス?に参加していない女の子ザンに出会う。ザン曰く、自分は遠い惑星の者らしい…。
パンクを目指すエン、規律からの脱却を願う宇宙人ザン。2人の奇妙なラブストーリーが始まる--

とこんな感じです!




ネタバレなしの感想

率直に、面白かった!!!!!
物凄く変な設定だし、ラブストーリーとしては単調なのかもしれないけど、気持ちよくスカッと観れる、なんて愛おしい映画なんだ!!
そしてなんなんだこの解放感は!!この映画を観終わった後、物凄い解放感に包まれましたw何か、肩の荷が下りたような、そんな気分になれる映画でした。
解放感については、後述します・・・


なによりこの映画、エルファニングが可愛すぎる!!異文化にアタフタするエルファングは、もう見ているだけで笑顔になってしまいますw
こんなかわいい子が、可愛いしぐさを天然的に行い、しかも自分のことが好き・・・どんな妄想だよこりゃ!!!
この可愛さは、YouTubeに上がっているメイキング映像からもわかるで是非1度見てみてください!
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以降は、本作の多少のネタバレが含まれます。この映画のもつパワーは、ネタバレでは失われないとは思い餡巣が一応、未見の方は注意です!








SFな設定と、男女のラブストーリーが見事にマッチ!!
見る前、設定を聞いたときに誰もが「なんだこれ」と思ったであろう設定を、ここまでピッタリ合わせてしまうのには驚かされました。
宇宙人の行き過ぎた規律と地球の文化という束縛。
エンとザンのかけ離れた設定を宇宙的規律からの脱却=解放=パンク=文化からの脱却という式を作り出すことで、全く接点がないと思っていた2人が、出会うべくして出会ったとさえ思えてしまうようになるんですよ。

今の10代が見るべき映画だと思うんですこの映画。多分、親世代が見るよりも、まだ親の有難みがわかっていない世代が見るべきぶっ飛んだ映画だと思う。良い意味で「反抗期」な映画。
親世代が決めたルールなんてぶっ飛ばせ!!自分を解放しろ!!
この映画には、そんなメッセージをパンクと宇宙的規律から伝えてくれます。
決して、親がいらないと言っているわけではありません。親世代が決めたルール、それに対して疑問を抱いたり、それにより自らが損をするようなルールでもそれに従う。そんな規律的な考えをぶっ飛ばせ!と言っている。親の言うこと、やることが100%正しいわけなんてないと、中高生が見たら気づかされるんじゃないかなぁ・・・自分が中高生のときにこの映画と出会っていたらと、強く思いますw

劇中、こんなセリフがあるんです。「親がぶち壊したものを直す」
親世代はルールを作り出しているんじゃない!ルールで俺達をぶち壊しているんだ!!!俺達はそれを直すんだ!!俺達のために!!!
(テンションがおかしいですが、もうこう書くしかないんですよこの映画!!w)

さらに劇中のセリフで彼女ができたアドバイスとして「彼女の前では、自分を世間知らずのクズと思え。」というセリフがある。
流行やルールに乗っ取った恋なんてするな。自分をさらけ出すことで、やっと相手から好感を得られる。自分を解放する重要さを、パンク的にも、そしてラブストーリーという意味でも語って見せるこのセリフは本当に印象的でした(*´ω`*)
ラスト、漫画家になったエンのもとに訪れる”子供達”。これも、ラブストーリーとして王道だし、さらに”子供達”の名前からもわかるようにザンは星に帰った後もパンクであり続けているという、2つの意味を持つんですよ!!

そんな、ラブストーリーとしても、社会風刺としても面白く愛おしいこの映画。
正直あの実写映画よりも絶対見るべきですよ!!!!上映館は少ないですが、なんとか見てみてください!!