「アウトレイジ 最終章」感想だこの野郎!!!!

アウトレイジ 最終章」観てきたぞバカ野郎!!!

今回もネタバレたっぷりです。ご注意ください。
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アウトレイジ3作目にして、最終作!!
まず初めに私は、北野映画はほとんど見てません。それこそ、アウトレイジシリーズしか見ていないかも・・・って感じのにわかなのでご了承ください・・・

そんな私ですが、アウトレイジシリーズは本当に大好き!!!
アウトレイジはヤクザ映画ですが、
(物理的な)暴力に頼らずに(会話的な)暴力で見せる。物理的暴力は、その会話がある閾値まで達した結果でしかない。
でもただ一人、大友だけは突発的に物理的暴力を実行する。その異常性がゆえに、会話的暴力を駆使していたその他の人物は大友に振り回される…
そしてもう1つ、アウトレイジは乾いたコメディ感。これが満載なんですよ!!笑っていいのか笑っちゃいけないのかギリギリのラインをせめたあの笑いは、アウトレイジの味というしかない!わからないって人は、是非1度アウトレイジをコメディ映画として見てみてくださいw


そんなシリーズの魅力は健在な本作。
特に、本作でも(銃以外の)暴力描写は 良い!!!
「ギャンブル楽しんでもらおうと思ってな。」の下りは最高だった!!(あのセリフ、私は”ギャンブル”に聞こえたんだけど、”キャンプ”に聞こえた人もいるみたい。どっちが正解なんだろ…)
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・・・でも花田の、爆弾の下りは微妙だったなぁ・・・もっとかるーーい音で「ボンッ」っと鳴らすだけでよかったのに…
それに、銃の暴力は今作もなんとなーーくイマイチ…誰かが撃つ=即死 の乾いた感じは大好きなんですが、銃を乱用しすぎて今作の見せ場は、もう別の映画にしか見えないようになっていたのも事実…。そこまで振り切ったからこその”最終章”なんだとは思いますが。

それから口撃(言葉による攻撃という意味ですw)は、後述するような理由からか少し抑え目。ですが西田(あれ?西野だっけ?)の関西人っぽい、語尾が上がる口撃とは正反対に、語尾が下がる口撃をする野村。この2人の”凄み”の対比が本作最大の会話劇だと思う!!というか、西田敏行ピエール瀧、この2人が本作の魅力を全部持って行ってる気がしましたw特に西田敏行さんが見せるあの、パーティ会場でのあの顔ですよ!!wあの顔は多分しばらく忘れられません…w



ラストについて…
本作では、シリーズでも特に大友は疲れた様子だし、映画全体としても、暴力の行く末を見失い迷走しているような(良い意味での)失速感を感じました。
もう終わらせたい、でも誰かが得をしようと動くから周りも動かざる負えない。そんな永久に続くかと思われるループを、1番そのループに巻き込まれてきた大友自らが止める。
ループを止めることこそ、彼の生き様だった。私はそう感じました…


と色々語ってきましたが、アウトレイジシリーズが凄いと思うもう1つの要因。それはシリーズとしてマンネリを感じさせない!!前作の良かったところをなぞるだけの映画にすることなく、1作目2作目、そして3作目。どれもちゃんとそれぞれ違った魅力を持ち合わせている。こういうシリーズって、ありそうであまりないと思うんです。




暴力描写が苦手な方なんかはこの映画を見に行かないかもしれません。たしかに暴力描写は多数あるし、それが苦手ならしょうがないと思う。けどもし、予告を見て少しでも「面白そう」と思ったなら、観に行って損はないと思うので是非観に行ってみてください!!こんなに間口の広い暴力映画はないと思うので!!!