「パトリオット・デイ」感想! 今回は真面目に語ります。

パトリオット・デイ」観てきました!!!
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今回から点数制はやめて、5段階で自分の満足度を表現したいと思います。(点数だと、結構アバウトになってしまっていたのでw)

今回は5!!!!!いきなりMAX点です(*´ω`*)!!!w



いやぁ、ピーターバーグはどんだけ実話物の映画撮るんですか!!自分はピーターバーグの実話物はローンサバイバー、バーニングオーシャン、そしてパトリオットデイを観ましたが、どれも1つの共通点があるように感じるんです。
それは、被害者、そして勇敢に立ち向かった人への感謝だったり追悼を描き映画の中に入れ込むのが本当に上手い!特に本作は、最後に(よく「世界まる見え」であるような)当事者による後日談のインタビューがあるんですが、これも本当に映画を観たからこその感動、そしてメッセージが込められていて、決してテレビ番組で見るようなただ良い話に雰囲気でしてしまうようなことにしてしまっていない!!(このインタビューについては後述します・・・)

それにピーターバーグの実話物は、何もその事件や出来事についてほとんど知識がない人間が見てもしっかり楽しめるので、安定して観れるのも魅力ですよね(*´Д`)!




この映画、実際にあったことで報道などもされているため、ネタバレも何もないかもしれませんが、一応ここからは映画本編についてじっくり触れていくので、ネタバレ注意です!
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まず冒頭、ボストンに暮らす人々の日常を、退屈に感じる一歩手前までじっくり見せるんですが、本作は本当にこういうバランスが良い!正直、前作のバーニングオーシャンはディープウォーターホライゾンに行くまでが少し鈍重に感じたんですが、本作はそういう”飽き”がくる一歩手前で次の出来事が起こってくれるので、テンポよく見ることが出来る!それに人物のキャラ付けも、それぞれの立ち位置が全く異なるのもあるせいかちゃんと分けられ整理されており、群像劇なのに「あれ?これ誰やっけ?」となりづらい作りになっているのも、バーニングオーシャンよりいい点だと思う。


こういう実話物の映画で1番大事なのは「これ実話なの!?」と思わせること。そういう点で今作は、2つ、フレッシュな要素があったと思う。1つは戒厳令さながらのボストンでの市民への自宅待機令、もう1つは権利通告なしでの異例の逮捕。どちらも、正直あまりこの事件について詳細を知らなかったからこそかもしれませんが、本当に驚けましたし、何よりそれほどの大事件だということを爆発の絵面だけでなく、セリフでわからせてくれる名場面だと思うんですよね。


この映画全体、特に終盤ではボストンの住人たちが団結し、「ボストンよ、強くあれ」を合言葉に立ち上がりますが、こういう、あらゆるものを失っても残る人間のすばらしい部分を描くとき、ピーターバーグ監督の力がいつもより入るように感じるんですよね。ローンサバイバーしかり。
パトリオットデイをアメリカ万歳映画だという人もいますが、私個人としては、もしこの映画がアメリカ的考え方でできた映画なんだとしても、人間が信頼しあい、愛し合い、そして悪と戦う。そんな精神は、たとえ他国の考え方であったとしても見習うべきものなんじゃないかと思うんですよね。(勿論、アメリカ的考え方すべてを肯定しているわけではないですよ)
そんな考え方を提示するシーンの中でも、私はラストにトミーに投げかけられる質問の回答、そして足を失った男女のインタビューでの「これらの痛ましい事件を悲しい出来事としてではなく、それでも立ち直れるという平和の象徴として残すべき」という言葉を聞いて「ああ、何があっても団結し立ち直る精神こそ、人間が持つべきものなんだ」と再確認させられました。(ローンサバイバーでも同じことを考えさせられた気もしますが・・・w)


私はボランティア活動で熊本地震の復興に行ったことがあるんですが、その時現地の方々の話を聞けばだれもが”団結し乗り越える”ことを目指していることを肌に感じられたんですよ。その時私は無意識的に、復興作業を自らができる精一杯を出し切り邁進していたんです。もちろん、自らの限界も感じました。しかしそれと同時に、団結することでより大きなことも乗り越えられる、そんな気持ちにもなることが出来た。
この映画にはそんな、人間だからこそできる、誰もが持っている美徳を目の当たりにすることが出来る映画だと思う。こういう映画こそ、人生で見るべき映画なんだと、私は思います。


今この映画を観ないで何を観る!ローガン?・・・ローガンも良い!良いけどこの映画も絶対、何十年後に観たことを自慢できる映画だと思うから、ぜひ映画館で観よう!!