「ハードコア ヘンリー」感想! ネタバレなし!

「ハードコア ヘンリー」観てきました!
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キングコング 髑髏島の巨神」と同日に続けさまに見にいったので見終わったあと、眼が疲れすぎて大変になってしまったので、同日に見るのはオススメしません。。。w




点数は40点・・・
最初に、私は映画が好きでよく映画を見るんですが(当たり前ですけどねw)、それと同じぐらいゲームもするんですよ!FPSゲームは最近はあまりやらなくなってしまいましたが、それでもバトルフィールドシリーズを累計で何百時間もやっていたほどです。
なんたってこの映画、FPSゲーマーのFPSゲーマーによるFPSゲーマーのためのFPS映画なんですから!

全編主観視点の映画と聞いて個人的にはクローバーフィールドのような一発ネタ映画だと思って観に行ったんですよ。一発ネタというと馬鹿にしているように聞こえるかもしれませんが、クローバーフィールド大好きだし、新鮮な味が味わえるなら一発ネタ良いじゃないですか!!しかもクローバーフィールドのあの戦闘シーンを長尺でやってくれるなんて、楽しみやん!!と思いながら。

ですがこの映画、予想を超えるほど「FPSゲーム」でした・・・それも最近の、ストーリーがしっかりしているFPSゲームなんかではなく、どちらかというとオンラインFPSを延々と見ているようでした・・・
この映画、全くといっていいほど映画としてストーリーがないんですよ!!敵の超能力の説明、主人公や仲間の説明などは置いてけぼり・・・「クローバーフィールド」のような仲間内だけでの会話や慣れ合いなんかもかなーーーり少ない!実質ジミーの話ぐらいじゃないか!?
お察しの通りこの映画、ストーリーなんて二の次三の次なんです。「かっこいい戦闘シーン×FPS」、これがしたいだけの映画なんです。





なので、個人的には映画として成り立っていないとか、そもそもストーリーがあれほどない映画って退屈だろ!とか、主人公喋らん設定要るか?など映画として言いたいことは山のようにありますが、それは制作側も承知で、あくまでFPSゲーマーに向けてのみ作った映画なんだと思うので、ここではその戦闘シーンについて感想を書きます。

この映画、本編の8割ぐらいが戦闘シーンで、それも1つ1つがかなり濃い!前半のバイクチェイスのアクションはかなりテンション上がりました!!
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・・・こう聞くと「散々言っといて、ちゃっかり戦闘シーン楽しんでるやん」と思う方もいるかもしれません。確かにド派手で楽しいんですよ戦闘シーン。ですがその戦闘シーンが、明らかに”やりすぎ”。前半から”やりすぎ”ているし、後半もその”やりすぎ”の度合いがほとんど上下しないため、戦闘シーンに飽きてしまうんですよね・・・

ゲームなら飽きると途中でやめられますが、映画だと詰め込めば詰め込むほど飽きると一気にド派手な戦闘シーンが無意味なものになってしまうんですよ。映画として成り立たせるならもう少し謎解き要素なんかを追加し、戦闘シーンを少なくして、戦闘になるとカタルシスが生まれるようにすれば、あのド派手な映像が生きたと思うんですよね・・・勿体ない!!

もう1つ、この映画の戦闘シーンが飽きてしまう要因は画面のブレです。FPSゲーマーの方なら画面酔いなんて平気さ!!という方もいるかもしれません。しかし問題は、酔うか酔わないかではないんです。画面が大きくブレればブレるほど画面上で何が起こっているのかわからなくなってしまうんですよ。そうなると集中して見るのはかなり困難になってしまう・・・
さらにこの映画、終盤になるにつれて主人公がドンドンやられまくるんですよね。そのせいで画面がブレッブレになってしまい、もう何が何だかわからなくなってくるんですよ・・・どんどん事態がどうでもいいように感じてしまうように・・・


終盤の戦闘シーンといえば、この映画では終盤から素手での戦いが増えるんですよね。

そもそもFPSゲームでも、素手で戦うシーンってどこか軽くて私は好きじゃないんですよ。人を殴っているときってもっと目線動かないか?とかもっと殴ったときにくる体への衝撃とかも表現してくれよ!など、ずっと不満に思っていたんですが、この映画も例外ではありませんでした。
あんなに目線動かないで殴っても威力ないやろ!!「荒野はつらいよ」の酒場での喧嘩ごっこみたいになってるやん!!


というわけで、この映画、いやこのFPS映像、前半でテンションを上げ過ぎて後半ダレるという、何回聞いたかわからないような感想が生まれる映画でした。
勿論私よりもFPSゲームが大好きな方は沢山いらっしゃると思いますし、FPS×戦闘シーンがあればそれだけで良い!!って人は十二分に楽しめる映画だと思うので、そういう方は是非映画館へ!