最近レンタルで見た映画の感想!「ゴーン・ガール」「インデペンデンスデイ リサージェンス」「トロピックサンダー」「カウボーイ&エイリアン」

絶賛春休み中なので、TSUTAYAで4本ほどレンタルしては見て、見終わったら返してまた4本ほど借りています。

今回は借りた映画の感想を、Twitterでは語り切れなかった部分まで書いてみたいと思います!どの感想も、ネタバレを含むのでご注意ください。


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あらすじ:主人公ニックの妻エイミーは、5回目の結婚記念日に失踪してしまう。部屋に争った形跡、血痕が見つかり事件は殺人事件として捜査される。
エイミーの存在に(良い言い方でも)うんざりしていたニックは内心喜んでいたが、表面上では哀しんでいるように振る舞う。しかし世間は、ニックに不信感を寄せ始める・・・。本当にニックが殺したのか、エイミーが綴った日記の真偽は?全てが狂気に満ちた事件の全貌とは・・・・。


点数は90点!!見事に映画に引き込まれた!!

ソーシャルネットワークのときもそうだったけど、この監督は観客の心を揺さぶるのが本当に上手い!見ていて誰が嘘をついていて、誰が本当のことをどこまで言っているのかわからなくさせられる。
この映画では、途中まではニックは妻を(表面上だけど)心配する夫として描かれているため『被害者』と認識していたが、エイミーの日記が進むほどニックは『加害者』として認識されていく・・・。劇中、何度も疑われて、そのたび否定しているニックに対して「ニックが殺したんじゃないの?」と疑いの目を持ってしまうように観客の心を揺さぶる演出は見事だった。そして見事に騙された・・・w
中盤で事件自体は解決するけど、そこからが怖すぎる。夫婦という関係が持つ「すぐそばに他人がいる」という脆さ、怖さが際立っていてもう見てて胃がキリキリしました・・・。でも実際、こういう駆け引きこそが「他人と暮らす」ということの本質なんだと思わされるラストには脱帽しました。ニックとエイミーのような関係は、何も特殊な関係じゃないのです・・・。





2本目「インデペンデンス・デイ リサージェンス」
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あらすじ:20年前の7月4日、世界はエイリアンに襲撃された。多大な被害を受け、絶滅の危機に瀕した人類は、結束し総力をあげてエイリアンと戦い、勝利した。
20年後、デイヴィッドはエイリアンの宇宙船が救難信号を発信していたことに気付く。彼らはより強大な力を携えて、地球に返ってくる・・・。エイリアンの技術により躍進した人類と、エイリアン達の戦いの火ぶたが再び切って落とされる。

点数は・・・35点!
戦闘シーンや侵略シーンの映像の迫力はすごい!けど、それだけの映画になってしまっている・・・。
そもそも前作では侵略シーンは「上げて落とす」映像的な面白さがあったけど今作は「上げたものを違う場所に落とす」という何の意味があるのかわからない設定の追加のせいで、面白さは半減・・・。
さらに戦闘シーン、というより人類側の兵器が、前作の魅力を完全に削いでいる。前作では圧倒的なエイリアン達の兵力に、人類の総力をあげて戦い勝つから面白かったのに、今作はエイリアン達の技術を使ったせいで兵器がSF化、さらに月~地球間を海外に行くような感覚で行き来できるせいで現実味がより無くなり、SFシューティングゲームを見ているような感覚に・・・。なのに世界観は現代だから、SFと現実のどっちつかずになっていて全く引き込まれなかった・・・。唯一、ナタを使った戦闘シーンだけは良かったけどね。このSF化のせいで、前作の面白さはさらに半減・・・。
そして登場人物の家族が死ぬシーンも、単調すぎる・・・もっと家族で仲良く暮らしてるシーンとか、落ち込むシーンとか入れようよ!!
主要人物も多すぎ、エイリアンの侵略もやりすぎ(宇宙船が大陸覆いつくすぐらいデカイのは・・・)、前作になかった違うエイリアン登場のような無駄な設定も多すぎで、2時間の映画に収めきれないものを無理矢理押し込んだみたいになってしまっていて、見てて段々どうでもよくなっていってしまう・・・。



3本目「トロピック・サンダー 史上最低の作戦」
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あらすじ:
ーーこの映画は、ベトナム戦争より帰還した兵士による、実話を基にした物語であるーー
という映画の撮影が始まったが、若手監督のデミアンは俳優達を纏められず、撮影は難航していた。そんな中、原作者のフォーリーフは監督に「俳優達をジャングルの奥地に放り込み、極限状態を撮影することでドキュメンタリー映画にしろ!」と助言。言われるがまま俳優達をジャングルの奥地に放り込むが、そこは麻薬精製を行う組織が牛耳る、本物の戦場だった・・・!

点数は75点!戦争映画をパロディとして扱った怪作!!

この映画、開始すぐに映画の予告が流れるんですが、その予告の「あるあるwwけどなんか嘘っぽいww」面白さ、そしてその面白予告でという世界観の説明、登場人物の紹介を完了してしまうテンポの良さ!!
映画本編も、様々な戦争映画を始めとする映画ネタが多数あるので私は全部は把握しきれませんでしたが、全部を把握できる人は最高に楽しめるんだろうなぁ・・・。
1人、最後まで撮影と信じ込んでいた主人公タグは、どんなにグロテスクなことが降りかかっても「さ、撮影やし!」と切り抜ける。その都度爆笑してしまったのは、私だけじゃないはず・・・。
さらに黒人役として白人なのに黒人になりきっているカーク、人気黒人ラッパーのアルパ、下ネタ満載の麻薬常習者ジェフ、無名俳優だが軍隊経験のあるケヴィンという濃すぎる俳優達の会話も最高!カークとアルパの「こういうの黒人っぽいでしょ?(カーク)」「そんなことしねぇよ黒人は!てかお前オーストラリア人だろ!(アルパ」の掛け合いが特に良い!
コメディシーンだけでなく、最後のアクションシーンも、俳優ならではの「ハッタリで勝負!!」という戦い方は俳優という設定を上手く生かして、さらにしっかり迫力もある、この映画ならではの面白さがあって良かった。トムクルーズの出演は、最後まで気づかなかった!!



4本目「カウボーイ&エイリアン」
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あらすじ:砂漠で突如目を覚ました主人公の腕には、謎の機械がはめられていた。何も思い出せずにとりあえず近くの町に立ち寄るが、町はエイリアン達に襲撃される。
仲間を、愛した人を、息子を取り戻すため、カウボーイたちが立ち上がる。

点数は45点!微妙!
カウボーイ達、特にジェイク(ダニエルクレイグ)のSっ気たっぷりのキャラや大悪党なのにどこか愛らしいウッドロー(ハイソンフォード)など良いキャラ揃いなのでカウボーイ達の会話シーンは面白い。エイリアン達はどこか古臭いが、それが見てる側は「次こうなるな」と予想出来るけどカウボーイ達は目を丸くして「なんだこれは・・・」と驚くという面白さに繋がっていたので、個人的にはアリだと思う。
けど、カウボーイとエイリアンの組み合わせの悪さを、全く工夫してないから、上手く組み合わせられてない!
圧倒的に強いエイリアン達に対抗するには、カウボーイ達は総力(ガトリングガンみたいなものまで)を使わないとだろ!!インデペンデンスデイ(リサージェンスじゃないほうですw)のカウボーイ版みたいなのを期待してた自分からすると、そこがガッカリだった・・・。最後の作戦も杜撰で、「ダイナマイトを宇宙船の中に投げて、エイリアンを外におびき出して、その隙にジェイクたちは内部に潜入する」なんて・・・。あんだけ技術的に上のエイリアンの、技術の集大成ともいえる宇宙船の外側に監視カメラとかつけないの??日の光に弱いからに日中は地中にいるなら尚更、日中はカメラとかで警備しないといけないんじゃないのか??
しかも、戦闘が始まると、最初は圧倒的に強かったエイリアンも途中から劇的に弱くなる・・・ご都合主義すぎるわ!!という展開が、本当に残念だった・・・。