ラ・ラ・ランド感想!(ネタバレあり!)

今日、話題のラ・ラ・ランドを見てきました!
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このブログではネタバレ有りの感想を、拙い文章ですが綴っていこうと思います。

まずこの映画、点数は80点!!
この映画の魅力は、大きく3つあると思うんです。


1つ目は「ミュージカル映画」としての見せ方
この映画は宣伝でもよく「ミュージカル映画」と言われています。観る前、個人的にはあまりミュージカルに詳しくないので、ついて行けるのかものすごく不安でした・・・。
しかし冒頭の渋滞シーンによって、その不安はゼロになります!
冒頭、渋滞する高速道路で人々が苛立っていると、1人の女性が車内で歌い始めます。すると、それに呼応するかのように次から次へと人々が踊りだし、数百人規模の人間が1つの音楽で一体になるのです。まさに「これが音楽の力だ!!これがミュージカルだ!!」と言わんばかりのメッセージとリズム感を叩きつけられました・・・。
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この映画は、登場人物の感情表現を曲や踊りを使うことでミュージカル的に、しかし登場人物が決断する時は絵で見せることで映画的に表現しているんです。これが、「ミュージカル映画」という所以だと思います。

例えば、ミアがパーティに行こうか悩むシーンは
「お偉いさんに名前を覚えてもらえるかも!」「行かないよ!」
「運命の出会いがあるかも!」「でも・・・」


「行くわよもう!」
というような一連の感情の変化を、曲と踊りで見せるんです!(ちなみにこのシーンの曲は『Someone In The crowd』です)
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しかし決断をする時、例えばセブが「ジャズは生で見ないとダメだ!聞いてるだけなんて!」と熱弁した後、グレッグと入った店では店内BGMとして杜撰にジャズが流れる・・・
「私のいるべき場所は、ここじゃない!」と観客にも思わせる大事なシーンですが、このような決断はしっかり絵で見せるんです。
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2つ目は「夢」というありがちなテーマに真っ向から見つめ合っているストーリーです
「夢」というテーマは、映画や小説など様々な場所で語られるテーマで、今となってはチープにも見えてしまう。大抵のものは「夢」を持ち、信じることで「夢」はきっと叶う!ハッピーエンドが待っている!
最後に夢が叶いハッピーエンド、これが定石です。今まで「夢」は「すごい力(Power)を持つ、神秘的で誰もが持っているもの」として魅力的に描かれることが多かった。

だがこの映画では、「夢」を叶えるのに必要な犠牲は人それぞれ違う。そして手に入れたものの代償は、帰っては来ない。ということをしっかり描いている。「夢」のその後を描いているんです。

セブは努力家で、真剣に夢に向かって進もうとした。その結果、一時的にでも「ジャズを捨てる」
という選択をする。夢への活路として必要な過程だと割り切ったセブに対し、ミアはセブが本当はしたくないことをしている現状を良く思っていなかった。
これは、ミアは逆に才能を持つ者だからだと思う。才能があるからこそ、最後のオーディションで「自分の話をしてみて」という無茶ぶりに見事答えることができたんだと思う。
才能があり、努力せずとも何かしら出来てしまう人生を送ってきたであろう彼女は、オーディションに落ち続けている現状に苛立っていた。それでも自分の夢を追い続けているのにセブは夢を見失っている。そんな気がしたからミアは激怒したんだろう。

努力と才能、2つの夢への活路は決して相容れられないものだからこそ、セブとミアの意見は交錯してしまったのだ。
ものすごく魅力的で愛おしい「夢」を追うことで出会った2人は、「夢」を叶えることで別れてしまったのである。この皮肉ともいえる、哀しい展開に最後は涙が止まりませんでした・・・。


3つ目はラストの演出
最後、セブズで再開した2人。セブがあの曲を演奏すると、「あの時、こうなっていれば・・・」という妄想の世界に2人は入り込みます。そこで2人は、2人の「愛」をもう一度確かめ合うのです。
その後、目が合った二人はお互い軽く会釈をします。吹っ切れたかのように清々しい2人の顔は、それまで喪失感に溢れていたこの映画をハッピーエンドへと変えてくれました。「夢」を叶えるため失ったものを、2人で乗り越えたのです。

この一連の流れで涙はより一層・・・。




以上でラ・ラ・ランドの感想は終わります!拙い文章で失礼しました。

アサシンクリードも見に行くのでもしかしたらブログをまた書くかも・・・!?です(*´Д`)w