「オーヴァーロード」感想!!!戦争×ゾンビ。一石二鳥なA級”B級映画”!!!

「オーヴァーロード」(2D字幕)

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第二次世界大戦真っ只中、連合国軍側の空挺団として作戦を実行していたボイス。戦場という地獄を経験する彼の目の前に現れたのは、もう1つの”地獄”だった……。

 

 

本日のお品書き

 

 

 

 

戦争モノ

この映画、一見すると完全に戦争モノなんですよね。予告などの事前知識ほぼなし、信頼できるフォロワーさん(「ハンターキラー」を勧めてくれた方)からの信頼できるプッシュを頼りに観た私は、てっきり戦争モノだと思っていました…w

予告からわかるようにこの映画はゾンビモノの側面をかなり語られますが、一方で戦争モノとしてしっかり面白いんですよね。

冒頭、落下傘部隊として戦場に放り込まれようとしているボイス。そこでは部隊の連中が軽口をたたき合い、なんとか陽気さを保っている。けど次第に爆撃が聞こえてきて、機内も揺れはじめ、緊張が走りだすと軍曹が「準備はいいか!!」と喝をいれる…と同時に地上からの対空攻撃で機内は地獄絵図に。この流れが、戦争映画としてかなりオーソドックスに、かつ上手く出来ているからこの映画の軸はやっぱり”戦争モノ”なんです。この後何が起きようが…。

そんなわけで、冒頭すぐに観客共々戦場に放り込まれた後も、仲間や上官の死、地雷原などベターだけど、だからこそ皆がイメージしやすく戦争映画としての”ツボ”である描写がどんどんされていく。

その後、部隊はある女の住む家にお世話になることに。ここからお話は、「イングロリアスバスターズ」から言語ギャグや外連味を抜いたような展開に。

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ゾンビモノ

では、その抜かれた部分には何が入るのか。そう、ゾンビ要素ですよ。

この映画のゾンビホラーの演出は、ハラハラドキドキというよりは”覗き穴系”。絶対何かあるぞ………ん?何もない?……からのドーーン!!!この、わかっちゃいるけどビックリしちゃう演出。

でも、本作のゾンビものとしての面白さはその程度なんですよね。感染者が人を噛むと感染したり、そういう演出はしない。ここがゾンビモノの肝ではあるけど、敢えてしていない。この映画のゾンビ要素は、あくまで戦争モノを描く上でのスパイス程度に抑えられてる。これがどっちもふんだんに味のする映画だったらゴチャゴチャになって、正直観てられなかったと思う。

戦争映画のベターをやり抜いた後に、その先の面白さとしてササっと味付けされた部分、それがゾンビ要素なんです。この丁度良さこそ、本作が話題になっている理由だと思ったり…。

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異種ジャンルの組み合わせ

戦争モノとゾンビモノ。その両方の共通点は、生と死を扱う部分。でもこの映画では生存者がゾンビになるには薬が必要で、もっといえば薬があれば銃で撃たれても生存する。それぞれ1つで生と死を描けるジャンルであるこの2つのジャンルを、わざと戦争=死、ゾンビ=生 という風に区別してる。だから、この異種格闘技のようなごちゃ混ぜ設定なのに見やすい!!

戦争モノ、ゾンビモノとしてほとんど捻りのない本作だけど、この2つを捻り合わせた事こそが、この映画のひねってる部分だと思うし、魅力だと思う。

ラストバトルも、戦争映画らしい陽動作戦、銃撃戦をしながら、正直戦争モノとしてダレてしまうことも多々あるラスボスとの肉弾戦を、VSゾンビにすることでSFっぽい面白さが盛られてる。以前の「ハンターキラー 潜航せよ」もそうだったけど、戦争モノからのSFゾンビ…からの戦争モノ。というような交互に見せ場を見せる作りは、本当に秀逸だった。まさに、一石二鳥な映画。

 

 

 

 

最後に

戦争映画が好きな人、もっといえば戦争映画に少し飽きている人は、絶対楽しめる映画だと思います。上映館は少ないですが、是非映画館でこのA級”B級映画を楽しんでください!!!!

 一緒に観よう、読もう!「ハンターキラー 潜航せよ」感想→https://falkenblog.hatenablog.com/entry/2019/05/03/223119?_ga=2.68131476.40787769.1557914311-913091067.1551630685

 

 

 

Twitter上で、この日の上映回での不快な出来事をぶちまけてしまったこと、それにより不快感を覚えた方がいらっしゃった場合には、お詫び申し上げます。

みんな、映画館ではちゃんと座席に座るようにしようね!